R・シュトラウス:アルプス交響曲~SACD6盤
2021年12月に、SONYから、ケンペ指揮ロイヤル・フィルによる、
アルプス交響曲の新譜SACDハイブリッド盤が出ました(後述)。
とても素晴らしい録音・演奏だったので、思い切って、
我が家にあるアルプス交響曲の盤全部を聴いて比べてみることにしました。
以前は小澤征爾指揮VPO盤とかも持っていましたが、
現在では、SACDのみ6盤だけとなっていました。
低⇒高の順で紹介します。
〇ショルティ指揮バイエルン放送交響楽団(DECCA※タワレコ限定)
1979年9月録音
SACDハイブリッド盤
録音タイム 44:18
☆3.5
R.シュトラウス: ツァラトゥストラはかく語りき、英雄の生涯、アルプス交響曲、ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯、ドン・ファン<タワーレコード限定>
今回紹介する盤の中で最も録音時間が短い盤。
アルプスをスタスタ登っていくような感じです。
嵐のところなど、聴かせ所の暴力的な力強さは見事!
〇ティーレマン指揮ウィーン・フィル(DG)
2000年10月録音
SACDシングルレイヤー
録音タイム 52:55(各トラックの時間を合算して算出)
☆3.5
R.シュトラウス:アルプス交響曲、組曲<ばらの騎士>
上品な演奏ですが、あまり印象に残りませんでした・・・
〇ダニエル・ハーディング指揮サイトウ・キネン・オーケストラ(DECCA)
2012年8月録音
SACDシングルレイヤー
録音タイム 51:59
☆4.0
R.シュトラウス:アルプス交響曲
全体的には、淡白な水彩画のような演奏ですが、
いざという時には力強い響きを堪能できます。
ヨーロッパアルプスというよりは、日本アルプスという感じです。
なお、このSACDは廃盤ですので、
通常CDを紹介しておきます。
〇ルドルフ・ケンペ指揮シュターツカペレ・ドレスデン(WARNER※タワレコ限定)
1971年9月録音
SACDハイブリッド
録音タイム 49:35(各トラックの時間を合算して算出)
☆4.0
R.シュトラウス: 管弦楽作品全集(シリアルナンバー無再発盤)<タワーレコード限定>
※ちなみに、我が家のはシリアルナンバー付のものです。
再発盤も廃盤、品切れに近いようですので、
通常CDを紹介しておきます。
Strauss - Complete Orchestral Works
後述の、ロイヤル・フィル盤と甲乙つけがたい演奏ですが、
あとは、録音の問題でしょう。
渋い演奏ですが、アルプスの雄大な景色が広がってきます。
演奏だけなら、わずかながら、こちらの方が上だと思います。
〇ルドルフ・ケンペ指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(SONY)
1966年4月録音
SACDハイブリッド
録音タイム 48:52
☆4.0
R.シュトラウス:アルプス交響曲(1966年録音) (2021年 DSDリマスター)<完全生産限定盤>
前述の、シュターツカペレ・ドレスデンと甲乙つけがたいですが、
録音ではこちらの方が上です。
思わず聴き惚れてしまう演奏です。
〇カラヤン指揮ベルリン・フィル(DG※エソテリック)
1980年12月録音
SACDハイブリッド
録音タイム 51:03
☆4.5
エソテリック盤
入手が難しいので、通常CD。
後光が射すような神々しい演奏です。
演奏にすっかり圧倒されてしまいました・・・
アルプス交響曲を聴くなら、カラヤンかケンペ盤を押さえておけば十分です。
参考までに・・・
実演は、札幌交響楽団の演奏で一度聴いたことがあります。
⇒【演奏会感想】第608回札幌交響楽団定期演奏会〜マティアス・バーメルト首席指揮者就任記念(2018年4月27日)〜アルプス交響曲は、見て愉しい!
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