2019年~2020年の年末年始、皆様はいかがお過ごしでしたか。
私ども夫婦はのんびり過ごしました。
さて、この年末年始、いくつかの音楽関係のテレビ番組を観ました。
まずは、12月31日、大晦日恒例の紅白歌合戦。
N響の第9が始まるまで(19:15~20:00)観ていました。
あまり印象に残るものはありませんでしたが、
演歌歌手の島津亜矢さんが、中島みゆきさんの名曲「糸」を歌っていたのは、
良かったと思いました。
しかし一方、
どうしてご本人の持ち歌(私は演歌にあまり詳しくないのでよくわかりませんが)ではなく、
カバー曲を歌うことになったのか、選曲のセンスに疑問をもちました。
続いて、N響の第9。
今年はシモーネ・ヤングさんの指揮。
女性が年末のN響の第9を指揮するのは、初めてとのことでした。
私は、実力があれば、男性、女性、LGBT・・・関係ないと思っています。
第1楽章は、なかなかの演奏だったと思います。
しかし、第2楽章、第3楽章は少しパワーダウン。
第4楽章は、途中からスピードアップして、熱が入っているなぁ・・・と感じました。
全体的には、安全運転な演奏ではない印象になったので、
なかなかの演奏だったと思います。
シモーネ・ヤングさんの指揮では、ブルックナーとブラームスのSACDが名演だと思いますので、
ぜひ聴いてみてください。
実際、私は過去記事で、ブラームスの交響曲第1番、ブルックナーの交響曲第3番、第9番で、
高評価をしています。
→シモーネ・ヤング(Simone Young)指揮ハンブルク・フィル
(Philharmoniker Hamburg)による、ブルックナー:交響曲第3番(1873年初稿版)
→ブルックナー:交響曲第9番聴き比べ(3)〜その他編4盤
→ブラームス:交響曲第1番、SACDで聴き比べ6盤
ブルックナー:交響曲全集 ボックスセット(通常CD)
ブラームス:交響曲第1番(ハンブルク・フィル/ヤング) インポート, SACD
その後(21:20~)、紅白ではなく、
NHKBSプレミアムの映画「大いなる西部」を観ることになりました。
映画が終わってから(23:40頃)、ようやく、
テレビ東京/BSテレビ東の、
「東急ジルベスターコンサート2019-2020」にチャンネルを合わせました。
奇しくも、こちらでも女性の指揮者(沖澤のどかさん)が活躍していました。
昨年(2019年)のブザンソン国際指揮者コンクールで優勝した方です。
例年と違って、指揮者は2名体制でした。
メインプログラムである、カウントダウンの曲(ホルストの「木星」)は、
山田和樹さんの指揮でした。
年が明けて、最初の曲は武満徹編曲の「さくら」でしたが、
次の曲である、森山直太朗の「さくら」(独唱)の編曲版は、合唱がとても美しかったです。
あと、ベートーヴェンの生誕250年を記念して、
「第9」第4楽章の声楽が入るところからの抜粋演奏もありました。
さすがにN響の「第9」を聴いてからだと、少し・・・
ソプラノの森麻季さんだけは別格でしたが。
放送時間の関係か、尻切れトンボ的で終わってしまったのは少し残念でした。
1月1日といえば、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサート!
今年の指揮はアンドリス・ネルソンスさん。
今年の選曲は、かなり通好みというか、なじみの曲が乏しいというか・・・
第1部は通して聴きましたが、第1部が終わった後は、
裏番組の、東京フレンドパークを観てしまいました。
第2部の大半は、録画で観ました。
スッペの「軽騎兵序曲」、ヨハン・シュトラウスⅡの「トリッチ・トラッチ・ポルカ」、
あと恒例の2曲、これ以外はすべて初めて聴く曲でした。
(そういえば、ベートーヴェン作曲の「12のコントルダンス」の中に、
交響曲第3番「英雄」の第4楽章に出てくるメロディがありました!
第7曲にあたるのが、それです。)
私は買いませんが、一応、今回のコンサートのCD、BDを紹介しておきます。
ニューイヤー・コンサート2020(CD)
ニューイヤー・コンサート2020 [Blu-ray]
さて、年末年始の音楽番組で、一番面白かったのが、
NHK総合で1月1日に放送された、「NHKバーチャル紅白歌合戦」でした。
本家の紅白歌合戦よりこちらの方が面白いのでは、とさえ思ったほどです。
VTuber(YouTubeなどで活躍するヴァーチャルアーティスト)を紅組、
実際の歌手を白組にした、コンパクトな歌合戦でした。
VTuberの歌は価値がよくわからないのが多かったですが、
白組の方は、結構豪華でした。
あの演歌の大御所、細川たかしさんが、「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌を歌う、というのもありました。
圧巻は、やはり森口博子さんの「水の星へ愛をこめて」と、
高橋洋子さんの「残酷な天使のテーゼ」、「魂のルフラン」でした!
特に森口博子さんの歌声は、年末年始の音楽番組中で、最も感動しました!
ちょうど、2019年12月30日の日本レコード大賞で、企画賞を受賞されましたね。
→森口博子 ガンダムカバーでレコ大企画賞 Z主題歌「水の星へ愛をこめて」を熱唱
このニュース、Yahoo!ニュースで知りました。放送観たかったと思いました・・・
おめでとうございます!!!
どうして本家の紅白歌合戦の方に声がかからなかったのだろう、と不思議なほどでした。
リアルタイムで「Zガンダム」を観ていた世代としては、まさに感涙モノでした。
しかも、歌っていた当時の透明感を残しつつも、歌唱力は全然衰えることなく、
むしろ表現力が大幅にアップしているという稀有な歌声ですね。
ガンダムの映像はないですが、ガンダムっぽい世界観の宇宙戦の映像バックはステキでした。
(ガンダムよりは、マクロス(劇場版)やマクロスFの最終決戦みたいな・・・)
高橋洋子さんの歌のバックには、エヴァ初号機がモロに出ていましたが、
もう一工夫、一ひねりが必要かな、とも思いました。
最後の紅白の結果は・・・
オトナの事情で、勝敗なしでした。
GUNDAM SONG COVERS
↑実は私も所有しています。
最近のコメント