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2020年9月20日 (日)

R・シュトラウス「英雄の生涯」~カラヤン指揮3盤を中心に・・・

エソテリックで2020年9月に発売された、

カラヤン指揮ベルリン・フィルの「英雄の生涯」「死と浄化」のSACDを入手しました。

Super Audio CD Ein Heldenleben, op. 40

 

通常CD

 

 

エソテリックのSACDハイブリッド盤、元々定評ある録音をSACD化したものが多いので、

SACD化することで特段感動することがない場合が多いのですが、

今回の「英雄の生涯」には、久々感動しました。

 

80年代のカラヤン録音といえば、60年代、70年代ほどのギラギラさがなくなり、

衰えを感じるものが多いのですが、

この「英雄の生涯」は夕映えの最後の美しさのようでした。

 

中でも、「英雄の戦場」の場面の音での描写、

この迫力は凄まじかったです!

試しに、家にあるすべての「英雄の生涯」を聴いてみました。

特に、カラヤンの60年代の録音(DG)、

70年代の録音(旧EMI=WARNER)と比較しても、

圧倒的でした。

 

カラヤン/BPO(DG)※通常CD。我が家にあるのは、Blu-ray Audio版

 

CD+Blu-ray Audio

 

カラヤン/BPO(WARNER)※SACDシングルレイヤー

 

カール・ベーム指揮ウィーン・フィル

R.シュトラウス: 管弦楽曲集(ツァラトゥストラはかく語りき, 祝典前奏曲, ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら, ドン・ファン, 英雄の生涯, 他)<タワーレコード限定>

 

ケンペ指揮シュターツカペレ・ドレスデン

R.シュトラウス: 管弦楽作品全集<タワーレコード限定>

 

ショルティ指揮ウィーン・フィル

R.シュトラウス: ツァラトゥストラはかく語りき、英雄の生涯、アルプス交響曲、ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯、ドン・ファン<タワーレコード限定>

 

※「英雄の戦場」の部分だけなら、ショルティ盤が、

カラヤン82年盤の次に迫力があります。

 

「英雄の生涯」には、少し苦い思い出があります。

第1回のPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)(=1990年)の時、

会場の一つとなった千歳市での、

マイケル・ティルソン=トーマス指揮ロンドン交響楽団の演奏で、

「英雄の生涯」を初めて聴きました。

(CDで聴くよりも先に!)

しかし、当時はまだR・シュトラウスの価値があまりわからず、

それこそ先ほど絶賛した「英雄の戦場」のところで、

金管が咆哮するような場面でさえ、居眠りしてしまいました・・・

それ以来、R・シュトラウスの交響詩=退屈、というイメージで、

つい最近まで敬遠していました・・・

(実際、そういう面は否めませんが・・・)

年をとって、新たに曲の価値を知るのはステキなことです。

 

2020年9月13日 (日)

2020年夏ドラマ~「おじさんはカワイイものがお好き。」と「妖怪シェアハウス」、「40万キロかなたの恋」

2020年の夏ドラマ、話題は「半沢直樹」ですが、私は観ていません。

今期観ていた(観ている)のは、

おじさんはカワイイものがお好き。」と「妖怪シェアハウス

それと、「40万キロかなたの恋」でした。

 

一番面白かったのは、「おじさんはカワイイものがお好き。」でした。

私も実はカワイイもの好きだったり、スイーツ好きだったり、

いろいろ人にはヒミツにしていることがあるので、

結構共感できました。

脚本は、坪田文さん。

HUGっと!プリキュア」などでも有名です。

 

妖怪シェアハウス」は、小芝風花さんの演技が魅力でした。

また、妖怪を通して、世相を風刺しているところは、

ゲゲゲの鬼太郎に通じるところがありました。

最初は「必殺仕事人」の妖怪版みたいな感じかな、と思いましたが、

そこにとどまらない展開がステキでした。

 

40万キロかなたの恋」は、

コロナ禍だからこその逆転のアイデアで作られた作品で、

まぁまぁ面白かったですが、なにせ4話しかなかったので・・・

2020年9月 1日 (火)

2020年8月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧

2020年8月のページビュー(PV)数ベスト10記事は以下のとおりです:

(※トップページ及びカテゴリを除く)

ベスト3までと、先月書いた記事(があれば)にはリンクを張っています。

 

一位.SACDとBlu-ray Audio、どちらが優れているか?〜音響、価格、将来性・・・

二位.「カトリック」か「カソリック」か?~誤用に潜む軽蔑と無知

三位.「代受苦」と十字架~瀬戸内寂聴さんの青空説法から

四位.「学び合い学習」は日本の義務教育崩壊を招く!

~おすすめ記事『【解答乱麻】 TOSS代表・向山洋一 亡国の教育「学び合い学習」』

(MSN産経ニュース2012年11月24日掲載)

五位.インクルーシブ(インクルージョン)教育は子どもにとって本当に幸福なのか?

~おすすめブログ記事「脱インクルージョン教育」(ブログ名:斜に構えてみる)

六位.マーラー:交響曲第7番聴き比べ14種類

七位.ラフマニノフ・ピアノ協奏曲第3番聴き比べ4盤

〜マツーエフ、アルゲリッチ、ユジャ・ワン、アシュケナージ・・・

八位.公立学校で習熟度別授業の導入はプラスか、マイナスか?

~読売新聞北海道版・連載「学力危機」第1部・札幌の格差 (10)を読んで

九位.レスピーギ:交響詩「ローマの松」(Pini di Roma)聴き比べ

十位.プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番ト短調op.16聴き比べ5盤

 

先月の記事数は、わずか四本・・・

残念ながら、ランクインはなしでした。

すっかり手抜き状態で申し訳ないですが、

最近は言論・主張をツイッターに移してしまっています・・・

2020年9月1日現在、ツイート数3.6万、フォロワー数397となっています。

 

先週までは最高気温30℃超えだった札幌では、

一気に気温が下がり、肌寒いぐらい・・・

北海道以外のところでは、まだまだ猛暑が続いているようですね。

皆様に神様の祝福と平安が豊かにありますように。

今月もご愛読よろしくお願いいたします。

2020年8月26日 (水)

映画”Toc Toc”(邦題:「OCD 〜メンタル・クリニックは大騒ぎ〜」)※OCD=TOC=強迫性障害

我が家では、Netflixを契約しています。

妻が、「この映画すごくおもしろかったよ!」と教えてくれたのが、

今回紹介するスペイン映画”Toc Toc"(邦題:「OCD 〜メンタル・クリニックは大騒ぎ〜」)です。

※OCD=TOC=強迫性障害

さまざまな強迫性障害に悩む6名が、同じ精神科医の診療を、

同じ時間に予約が入っていたことで起こる、

コメディタッチのぶつかり合いと、自己開示、そして変容が描かれています。

ネタバレはしたくないので、この先は書きませんが、

すごく楽しい映画でした。

ヘンリー・ナウエンの『傷ついた癒し人』という本を思い出しました・・・

 

2020年8月24日 (月)

グレン・グールドの”THE BACH BOX”、ただいま全盤制覇中!(1)経緯、CD1~5

先日、グレン・グールドが演奏したバッハの全録音を、

オリジナルカップリングで集めた”THE BACH BOX”を購入しました。

 

 

全30枚組。

 

今、少しずつ聴いています。

ようやくCD5まで聴き終わりました。

聴くごとにツイートしています。

 

 

 

 

 

 

2020年8月16日 (日)

日帰り、砂川~旭川~美瑛~富良野の車旅(2020年8月15日)

コロナ禍で、なおかつ政府のGoToキャンペーンが批判される中ですが、

短い夏休みをささやかに楽しむため、妻と一緒にレンタカーで、

砂川~旭川~美瑛~富良野に行ってきました。

もちろん日帰りで、混雑しているところを避けました。

 

本当は、8月11日か12日に行く予定ですが、

その1週間前の週間天気予報では、あまり好天を期待できなかったので、

(実際はそうではなかったですが・・・)

その日のレンタカーをキャンセルし、

8月14日、15日の2日間、レンタカーを予約しました。

今回は、楽天トラベル経由での、トヨタレンタカーを利用しました。

ちなみに私どもは、政府のGoToキャンペーンなど利用していません。

 

8月14日は、結局大雨・・・

しかし、小樽、余市方面でいろいろおいしいものを食べてきました。

普段できないことをいろいろ体験できました。

 

8月15日は、見事晴天!

朝8時に札幌を出発、朝食は食べずに、

まっすぐ砂川の、「ナカヤ」へ。

アップルパイで有名なお店です。

札幌の三越か丸井今井での北海道物産展で、

何度か食べたことがあります。

高速経由、奈井江砂川ICで降りて、9時半頃到着。

 

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朝9時半ですが、既にお店の中は混雑状態。

お盆なので、ケーキのショーケースは空っぽで、

主力のアップルパイを売るのに専念した状態になっていました。

銀行や郵便局みたいに、番号札をとって呼ばれる方式でした。

確実に食べたい人は、予約がオススメのようです。

番号札を引いてから、10~15分経ってからようやく呼ばれました。

私の前の人が、一人で20個も買ったので、少し青ざめましたが、

心配無用でした。

私と妻の分、2個だけ買って、近くの商業施設の駐車場に駐車して、

車内で食べました。

(もちろん、商業施設でも、少し買いましたよ・・・)

焼きたてなので、格別においしかったです!

 

ちなみに、この日の天気予報では、午後から晴れ、とのことだったので、

あえて、砂川で時間つぶしをすることにしたのです。

 

続いて、そこから5Kmほど離れた、北菓楼本店へ行きました。

着いたら10時半ぐらいでしたが、ここもかなり混んでいました。

私どもは店を出たときには、ソーシャル・ディスタンス入店をしていました。

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私どもは、先ほどアップルパイを食べたばかりでしたが、せっかくなので、

ケーキセットを注文しました。

ここのケーキセットは素晴らしいです!

好きなケーキ1つ、シフォンケーキ1つ、ソフトクリーム1つ、

それに好きな飲み物がついて、税込み770円!

札幌なら、1000円か1500円ぐらいの値段になりそう・・・

しかも、とても美味しい!

私は、可能な限り高い組み合わせにしました。

申し訳ないですが、満足度で言えば、先ほどのアップルパイが霞むほど・・・

ぜひまた行ってみたいです。

 

さて、食べ終わっても、まだ午前中だったので、

滝川から再び高速を使い、旭川駅隣接の、

イオンの駐車場に入れました。

 

旭川駅近辺で、昼食を食べましたが、

これは「なかったこと」に・・・

 

そして、当日の目的地である、美瑛町の「四季彩の丘」へ!

しばらくぶりに行くと、いろいろ変わっていました。

 

まず、駐車場が有料になったこと。

1日1回500円です。

(駐車場横のうどん屋で食べると、駐車料金が無料になるそうです。)

 

そして、観光客の客層です。

以前は、圧倒的に中国系観光客がたくさん来ていました。

大型バスが何台も駐車場にありました。

今回も、一応、2台の大型バスはありましたが、

以前の混雑からすると、半分~3分の2ぐらい、といったところでしょう。

 

それにしても、何度来ても、美しいところです!

いつもは、列車の時間を気にして、慌しく写真を撮って、

この場所を後にしていましたが、

今回はかなり余裕をもって、たっぷりと満喫することができました。

 

シンボルまでマスクしています・・・

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また行きたいです・・・

1年に1度は、行かないと気が済まないほどです。

 

それから、上富良野町の日の出公園へ行きました。

いつもは、下の駐車場に止めて、そこから歩くのですが、

車で、頂上の展望台まで行けることを、今回初めて知りました。

 

頂上の展望台では、フィリピン系の女性たちが、誕生パーティーをやっていました。

それはともかくとして、ラベンダーは既に終わっていましたが、

見晴らしはとてもよかったです。

 

フランダースの犬で、ネロとパトラッシュが天国へのぼる光?

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続いて、中富良野町のファーム富田へ。

ラベンダーの時期(7月~8月上旬)でないときに来たのは初めてでした。

それでも、ラベンダー以外の花はきれいだと思い、行ってみました。

すると・・・

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遅咲きのラベンダーが、まだ少しだけ咲いていました!

これで、一応ラベンダーも観ることができました。

 

ファーム富田を後にしたのが、もう17時過ぎ。

最後に、富良野市の、フラノデリスへ!

おいしいプリンがあります。

18時閉店なので、急げ!

 

17時半には到着。店内のイートインコーナーは、やっていませんでした。

プリンを2つ買って、店のテラスで食べました。

う~ん、絶品!

 

帰りは、カーナビに従って、なぜか三笠市の方を通って帰りました。

滝川経由で、そこから高速を使った方が、早い気がしましたが・・・

返却時間の21時よりも早く、20時頃には、返却が終わりました。

晩御飯は、札幌駅近くの松尾ジンギスカンで!

ごちそうさまでした!

行く道も帰る道も守られ、神様に感謝!

ちなみに、2日間の走行距離は、約550Kmでした。

2020年8月 2日 (日)

2020年7月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧

2020年7月のページビュー(PV)数ベスト10記事は以下のとおりです:

(※トップページ及びカテゴリを除く)

ベスト3までと、先月書いた記事にはリンクを張っています。

 

一位.SACDとBlu-ray Audio、どちらが優れているか?〜音響、価格、将来性・・・

二位.「カトリック」か「カソリック」か?~誤用に潜む軽蔑と無知

三位.マーラー:交響曲第7番聴き比べ14種類

四位.「学び合い学習」は日本の義務教育崩壊を招く!

~おすすめ記事『【解答乱麻】 TOSS代表・向山洋一 亡国の教育「学び合い学習」』

(MSN産経ニュース2012年11月24日掲載)

五位.公立学校で習熟度別授業の導入はプラスか、マイナスか?

~読売新聞北海道版・連載「学力危機」第1部・札幌の格差 (10)を読んで

六位.インクルーシブ(インクルージョン)教育は子どもにとって本当に幸福なのか?

~おすすめブログ記事「脱インクルージョン教育」(ブログ名:斜に構えてみる)

七位.NHKEテレ・こころの時代~宗教・人生~

「今 互いに抱き合うこと-コロナ禍に読む聖書-」(2020年7月12日放送)

八位.ホルスト「惑星」(The Planets)聴き比べ〜メータ、ショルティ、カラヤン、ボールト、レヴァイン

九位.レスピーギ:交響詩「ローマの松」(Pini di Roma)聴き比べ

十位.宿題を出す先生、出さない先生、どちらがいい先生?〜学力をつけるのは授業か、宿題か?

 

先月の記事数は、わずか七本・・・

七位に、先月書いた記事がランクインしたのはうれしかったです。

なお、六位までは、6月と同様のランキングでした。

 

最近、すっかり言論の主戦場が、ツイッターに移ってしまいました・・・

2020年8月2日現在、ツイート数2.6万、フォロワー数281となっています。

 

一方、ブログの方はといえば、

上半期で、1年分の文量をすべて書いてしまった感じです。

あまり更新できないかもしれませんが、気が向いたら、また書きたいです。

ネタの予定としては、シューベルトの交響曲全集があります。

 

札幌でもようやく30℃超え・・・

コロナと熱中症に気をつけてご自愛ください。

皆様に神様の祝福と平安が豊かにありますように。

今月もご愛読よろしくお願いいたします。

 

先月、札幌市北区の百合が原公園で撮った写真です。

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2020年7月12日 (日)

NHKEテレ・こころの時代~宗教・人生~「今 互いに抱き合うこと-コロナ禍に読む聖書-」(2020年7月12日放送)

北九州市の東八幡キリスト教会奥田知志牧師をご存じですか?

私はNHKの番組でその活動を知り、何冊か師の著作を読みました。

(以前、2本記事を書いています。)

NHKEテレ・こころの時代~宗教・人生~「この軒の下で」(2015年3月14日再放送)

書評:奥田知志/茂木健一郎『「助けて」と言える国へ』(集英社新書)〜脳科学者から見る教育界は変!

(以下は実際に買って読んだことがある本です。)

私はどちらかというとリベラル系の牧師の本は読まないのですが、

この方の著作は、霊性と社会性どちらも兼ね備えている稀有な存在です。

 

「助けて」と言える国へ ―人と社会をつなぐ (集英社新書) (日本語) 新書 – 2013/8/21

 

もう、ひとりにさせない (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2011/5/6

 

いつか笑える日が来る 我、汝らを孤児とはせず (いのちのことば社) (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2020/1/10

 

2020年7月12日に、NHKEテレの「こころの時代~宗教・人生~」では、

今 互いに抱き合うこと-コロナ禍に読む聖書-」と題して、

奥田知志牧師へのインタビューを放送していました。録画で視聴しました。

ともすると、聖書の言葉を、骨董品的にありがたがるか、

博物館的に時代背景を解説して終わりか、

あるいは、死後の世界を強調して脅すか、

そんな感じに終わってしまう説教者が多いですが、

奥田師は、今を読み解き、現実を切り開くツールとして、聖書をまさに生きている、

そんな感じを抱きました。

 

幾つも、「なるほど!」と思わされるところがありました。

たとえば、今年起きたトイレットペーパーの買い占めについて、

「私たちの他者性の欠落=非人間化」を論じ、

そこから、創世記1章に飛躍します。

そしてそこから、「ステイホーム」の対極である、

「アウトホーム」(スーパーの店員やゴミ収集、医療関係者など)がいたからこそ、

ステイホームができた、と再び現実に立ち戻ります。

また、マタイ6:6「あなたが祈るときは、奥の部屋に入って戸を閉め、

隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい。」(聖書協会共同訳)を、

従来的な解釈「偽善者のように祈るな」にも触れた上で、

「みんなの前では祈れないような本当の気持ち、すなわち心の中のムカムカや愚痴を、

一人で神の前にさらけ出せ」(正確な引用ではありませんが・・・)というのは、

まさに目からウロコものでした。

マタイ1:23の「インマヌエル」(神がともにおられる)を、

問題解決型ではない救いのイメージとして提示したのも新鮮でした。

「孤立が罪」とも・・・

さらには、相模原やまゆり園事件の被告への直接面会の話も心を打ちました。

見応えのある1時間でした。

2020年7月11日 (土)

ブロムシュテット指揮SKDのシューベルト:「未完成」~慟哭が心の痛手を癒す・・・

シューベルトの「未完成」。

私はどうも「交響曲第8番」として認識していますが、

最近では、研究に基づき「第7番」または「第7(8)番」と表記されることが多いですね。

今回の記事では、あえて「未完成」で統一表記します。

それはさておき、「未完成」といえば、全交響曲の中でも有名な曲として知られています。

「〇〇ベスト100」とかのシリーズでは、よくベートーヴェンの「運命」(交響曲第5番)と、

一緒にカップリングされることがあります。

曲自体、30分未満で演奏されることがほとんどなので、

「ザ・グレート」とカップリングされることの方が多いかも。

 

とはいえ、実は、私にとって、「未完成」はそれほど好きな曲ではありませんでした。

初めて聴いたのが、確かカラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏でした。

第1楽章の暗さと、しつこいぐらいの反復・・・

(ベートーヴェンなら、同じ旋律を違う形で変奏するなどの工夫をするはず・・・)

シューベルトの交響曲の反復の良さがわかったのは、

実はブルックナーを理解してからでした。

それでも、結局好きになったのは、「ザ・グレート」の方だけ。

「未完成」は、昔から名演と言われる演奏が目白押しでした。

ワルター、ムラヴィンスキーといった大指揮者など・・・

しかし正直言って、それらの指揮者であっても、

この曲を「愛する」までには至らなかった感じでした。

 

先日、ブロムシュテット指揮シュターツカペレ・ドレスデンによる、

シューベルトの交響曲全集についての記事を書きました。

ブロムシュテット&シュターツカペレ・ドレスデンのシューベルト:交響曲全集(SACDハイブリッド盤)

この記事中でも、特に「未完成」の素晴らしさについて書いています。

しかし、この記事を書いた後で、

「未完成」が切実に響いてくる事が起こりました。

 

2020年7月5日に行われた、東京都知事選。

現職の小池氏に異議を唱える、二人の候補に期待していたのですが、

大差で負けてしまいました。

この選挙そのものが、日本の民主主義の幼稚さを表すものでした。

しかも、約17万票が、露骨なレイシスト候補に投票されていたという事実。

日本の先行きの暗さを思わずにはいられませんでした・・・

そんな中で、ふと暗~い「未完成」を聴いてみたくなる気分になり、

ブロムシュテット指揮の盤をかけてみました。

すると・・・

 

今まで、こんなに切実に、「未完成」が心に沁みることなんかなかった・・・

心の痛手を癒すかのような、まるでシューベルトが私の代わりに慟哭してくれているかのような、

不思議な感覚がありました。

「未完成」だけ何度もリピートして聴くのは、おそらく初めてでした・・・

ようやく真の意味で、この曲を「愛する」に至ったのかもしれません。

 

シューベルト: 交響曲全集<タワーレコード限定>(SACDハイブリッド盤)

 

(参考)シューベルト:交響曲全集 ヘルベルト・ブロムシュテット(通常CD)

 

それから数日、試しに、家の中にあるだけの「未完成」も聴いてみました。

クレンペラー、ワルター、ムラヴィンスキー、ヴァント(2種類)、インマゼール・・・

しかし、どれを聴いても、ブロムシュテット盤ほどの感動は、正直言ってありませんでした。

中には、暴力的な響きにさえ感じてしまう盤もありました・・・

(どれとは言わないですが・・・)

 

すべて参考

クレンペラー盤(SACDハイブリッド)

 

ワルター盤(SACDハイブリッド)

 

ムラヴィンスキー盤(SACDシングルレイヤー)

 

ヴァント&BPO盤(通常CD)

 

ヴァント&ベルリン・ドイツ交響楽団盤(SACDハイブリッド)

 

インマゼール盤(通常CD)

 

そういえば、高校生の頃、市立図書館で、クラシック音楽を聴きながら、

音楽関係の評論や名盤紹介の本をよく読んでいました。

その中で、志鳥栄八郎(1926-2001)が書いた何冊かの本に、

彼が難病スモンで苦しんでいた時、慰めになったのが、

ベートーヴェンの第9と、シューベルトの「冬の旅」だった、という記述がありました。

(何という本かは忘れましたが・・・)

苦悩を超えて歓喜へ、の極めて明るい結末で終わる「第9」と、

絶望で終わる「冬の旅」という両極端・・・

「未完成」は「冬の旅」ほど暗くはありませんが、

絶望的な第1楽章と、穏やかな第2楽章のコントラストは、

まさに1曲で絶望から慰めへ向かえる曲なのかもしれませんね。

今週、仕事をしながら、ふと頭の中に「未完成」が流れていることが多かったです。

音楽を通しての「癒し」でした。

2020年7月 5日 (日)

小友聡著『NHKこころの時代~宗教・人生~それでも生きる 旧約聖書「コヘレトの言葉」』 (NHKシリーズ NHKこころの時代)

空の空

空の空、一切は空である。(旧約聖書コヘレトの言葉1:2聖書協会共同訳)

空の空。

空の空、一切は空。(旧約聖書コヘレト1:2フランシスコ会訳)

なんという空しさ なんという空しさ、すべては空しい。

(旧約聖書コヘレトの言葉1:2新共同訳)

 

旧約聖書の中でも異質な書、「コヘレトの言葉」。

口語訳では「伝道の書」、

新改訳(2017含む)では「伝道者の書」という題名になっていますが、

今回は「コヘレトの言葉」で統一します。

 

NHKEテレ「こころの時代」で、

2020年4月~9月の毎月第3日曜日に放送予定だった、

シリーズ それでも生きる 旧約聖書「コヘレトの言葉」

コロナ禍で、放送が延期(少なくとも今秋以降)となりましたが、

テキストは発売中です。

 

NHKこころの時代~宗教・人生~ それでも生きる 旧約聖書「コヘレトの言葉」 (NHKシリーズ NHKこころの時代) 

著者の小友聡氏は、東京神学大学教授で、日本キリスト教団の牧師です。

この著者名は、昨年、札幌のジュンク堂書店のキリスト教コーナーで、

たまたま見つけた本

コヘレトの言葉を読もう 「生きよ」と呼びかける書』(日本キリスト教団出版局)を読み、

感銘を受けたので、

期待して買ってみました。

 

コヘレトの言葉を読もう 

 

さて、放送テキストの方に戻りましょう。

先ほど取り上げた『コヘレトの言葉を読もう』と共通しているところが多く、

一般向けの「コヘレトの言葉」入門書である『コヘレトの言葉を読もう』をさらに平易に、

コンパクトにまとめた、という感じでした。

 

冒頭に掲げた「空の空」の「」とは、

仏教の「空」(これを説明するのは結構大変ですので省略・・・)とは違います。

へブル語の「へベル」=空、空しさを、

著者は「束の間」という言葉に置き換えています。

(P35~42)

そこから、

(引用)

 「へベル=束の間」とすると、「空の空、一切は空である」は、「すべては、ほんの束の間である」と訳すことができます。「なんという空しさ、すべては空しい」(筆者注:新共同訳)と比べると、かなり印象が違うでしょう。「これもまた空であり、風を追うようなことである」は、「ルーアハ」(筆者注:ヘブル語で「風」、「息」ひいては「霊」)を追うような一瞬のことだと言っているのです。

 へベルが「空しい」と訳されたのは、「新共同訳聖書」(一九八七年)からです。その前はずっと「空」でしたが、わかりやすくしようということで、「空しい」になったのではないかと思います。この聖書は今もよく読まれているので、コヘレトという人は、「空しい、空しい」といばかり言っているという認識が広まっているのです。(中略)

 「人生は束の間である」という事実を、コヘレトはじっと見つめています。それを無意味だとは、彼(注:コヘレト)は決して言いません。むしろ、そこからどう生きるか、どう生きたらよいかを、知者コヘレトは徹底して考えるのです。

(P.38~39から引用終)

と述べています。

そこから、コヘレトの現世賛歌、終末嫌いなどについて論じていきます。

ちなみに、「コヘレトの言葉」中、「空」は、38回出てくるそうです。

 

(引用)

 人間は塵から造られ、神から「命の息」を吹き込まれて、生を得たのです。ですから、人間の死において「息」は、それを与えた神に帰ります。ここには、「人間は最後に創造主である神の手の中に帰るのだ」というコヘレトの信仰の根拠があります。無神論者とか、信仰否定者などと呼ばれるコヘレトは、創造主への揺るがぬ信頼をはっきりと示しているのです。

 人間は神から創造された存在です。しかも、本質的には塵という、脆く儚い存在なのです。にもかかわらず、その脆く儚い人間が神から「命の息」を与えられ、生きる者とされています。その命は、百年に満ちません。なんと短い命なのでしょうか。まさしくへベルです。

 「一切は空である」の「空」はへベルの訳であり、「短い」「儚い」「束の間」という意味だと説明しました。世界には終わりがありませんが、人間という存在は有限で儚い。人生はまるで風のように束の間で、人間はあっという間に塵に帰ります。

 けれども、コヘレトは儚いから意味がないとは決して考えません。人間の一生はへベルだからこそ、意味があるのです。へベルだからこそ、神から与えられた今のこの命を、精一杯生きよ。そんな逆説的な死生観が立ち上がってくるようです。

(P.128から引用)

私にとって、「コヘレトの言葉」は旧約聖書中、「詩篇」と並んで最も好きな書です。

旧約聖書を実際に読んでみよう、と思ったきっかけが、

「コヘレトの言葉」(最初に買った旧約新約が口語訳なので、「伝道の書」でしたが・・・)を、

ぜひ読んでみたい、と思ったからでした。

それは、高校生の時に読んだ、スタインベックの小説『怒りの葡萄』に、

「コヘレトの言葉」が結構引用されているからでした。

(私が読んだのは、岩波文庫版。)

 

(参考)怒りの葡萄〔新訳版〕(上) (ハヤカワepi文庫) (日本語)

 

怒りの葡萄〔新訳版〕(下) (ハヤカワepi文庫) (日本語)

 

以来、コヘレトはある意味、「心の友」みたいな存在でした。

徹底したリアリストでありながらも、神様と深くつながっている・・・

私はどちらかというと、天国信仰(この世は汚れていて、すべての喜びはあの世に・・・)よりも、

「この世で神をどう賛美・感謝して生きるか」という方に関心があります。

そういう意味で、コヘレトの言葉は深く心に刺さるものがあります。

今回のテキストの中でも、こんな風に紹介されています。

(引用)

 繰り返しになりますが、「コヘレトの言葉」は、長年にわたり、虚無的で厭世的な、支離滅裂な文書とされ、好意的に読まれてきませんでした。しかし、ここ二十年ぐらいは、新たな解釈がなされ、再評価されてきています。

 私のもとには、「コヘレトが好きだ」とか「コヘレトを読んでホッとする」などという声が届きます。それは、「コヘレトの言葉」が、現代に通じる言葉だからだと思います。

 これからの時代、経済格差はますます広がり、引きこもりや自死などの問題がさらに深刻化していくことが懸念されます。努力しても報われない、先が見通せない世界で、私たちはどう生きるべきか。「コヘレトの言葉」を読んで、考えていきましょう。

(P.29~30から引用終)

現代だからこそ、「コヘレトの言葉」は表向きの敬虔さや、偽善の仮面を脱ぎ捨て、

グイグイと心に迫ってくるものがあります。

 

なお、著者の作品ではありませんが、他に「コヘレトの言葉」を解説した本として、

高橋秀典著『正しすぎてはならない』(いのちのことば社)もオススメです。

著者は立川福音自由教会の牧師です。私訳も載っています。

(私は20年ほど前に一度だけ、その教会に行ったことがあります。)

 

正しすぎてはならない (日本語) オンデマンド (ペーパーバック)

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