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2022年7月の5件の記事

2022年7月29日 (金)

グリーグ:「ペール・ギュント」聴き比べ~第1組曲を中心に

グリーグの「ペール・ギュント」組曲といえば、

第1組曲の「朝」が最も有名ですね。

爽やかで清々しい朝の光景が思い浮かびます。

続いて、同じ第1組曲の「山の魔王の宮殿にて」。

私は最近この曲を聴くと、ついドラマ「家政夫のミタゾノ」を思い出してしまいます(笑)

ある意味、中毒性の高い音楽とも言えます。

それはさておき、最近、ようやくこれら個別の曲だけでなく、

組曲全体の流れがとても好きになりました。

家にもともとあったのが2盤(カラヤン新盤とセル盤)。

その上に3盤買い足して、第1組曲を中心に聴き比べてみました。

ただし、厳密な比較をできるのは、

後述のカラヤン盤2種類の間だけです。

 

録音の古→新の順で紹介します。

なお、トラック名については、各CDのジャケット・解説書通りの記述とします。

(たとえば「オーの死」と「オーの死」、

「山の魔王の広間にて」と「山の魔王の宮殿にて」など・・・)

 

サー・トーマス・ビーチャム指揮ロイヤル・フィルハーモニー管(WARNER/タワレコ限定)

1956~1957年録音

SACDハイブリッド盤

収録曲(組曲版ではありません)

※第1、第2組曲に含まれるもののみ収録時間を記載。

 

☆3.5

1.結婚行進曲

2.第2幕への前奏曲 花嫁の略奪とイングリッドの嘆き 4:27

3.山の魔王の広間にて(※声楽入り) 2:16

4.朝  4:10

5.オーゼの死 5:56

6.アラビアの踊り(※声楽入り)4:44

7.ソルヴェイグの歌(※声楽入り)5:20

8.アニトラの踊り 4:03

9.ペール・ギュントの帰還~嵐の情景 3:04

10.ソルヴェイグの子守唄(※声楽入り)

 

全曲盤は結局私は持っていませんが、これぐらいで十分かも。

歌詞対訳がついていないので、何を歌っているのかわかりませんが、

「山の魔王の~」は迫力十分です。

なお、カップリングは、

グリーグの「4つの交響的舞曲 第2曲」と、

「演奏会用序曲『秋に』」、「古いノルウェーの民謡による変奏曲」です。

なかなかツウな選曲・・・

 

〇カラヤン指揮ウィーン・フィル(DECCA)

1961年9月録音

SACDシングルレイヤー

カップリング:アダン:バレエ「ジゼル」全曲

 

☆4.0

収録曲

1.朝 4:04

2.オーセの死 4:47

3.アニトラの踊り 3:36

4.山の魔王の宮殿にて 2:29

5.イングリッドの嘆き 4:22

6.ソルヴェイグの歌 5:50

 

第1組曲に第2組曲から2曲を足したものと解釈できます。

この盤と、後述のベルリン・フィル盤(1971年録音)が、

最も「山の魔王の~」の迫力がスゴイです。

演奏、録音ともに「素晴らしい!」の一言に尽きます。

 

〇ジョージ・セル指揮クリーヴランド管(SONY)

1966年1月録音

SACDシングルレイヤー

カップリング:ビゼー:「アルルの女」第1・第2組曲、

ムソルグスキー/ラヴェル:組曲「展覧会の絵」、

ムソルグスキー:歌劇「ホヴァンシチナ」より前奏曲「モスクワ河の夜明け」

 

☆4.0

収録曲 第1組曲+ソルヴェイグの歌

1.朝の気分 4:12

2.オーセの死 5:03

3.アニトラの踊り 2:32

4.ソルヴェイグの歌(第2組曲より)

5.山の魔王の広間にて 2:24

 

こういう作品でも決して妥協しないセルの指揮が、

凛とした魅力を醸し出しています。

「山の魔王~」はカラヤンほどの迫力には至っていませんが、

「朝」はカラヤン盤以上かもしれません。

 

〇カラヤン指揮ベルリン・フィル(DG)

1971年9月録音

通常CD

カップリング

シベリウス:「フィンランディア」、「悲しきワルツ」、「トゥオネラの白鳥」

☆4.0

第1組曲

1.朝 4:01

2.オーセの死 4:46

3.アニトラの踊り 3:44

4.山の魔王の宮殿にて 2:07

第2組曲

1.花嫁の略奪~イングリッドの嘆き 4:53

2.アラビアの踊り 4:38

3.ペール・ギュントの帰郷 2:42

4.ソルヴェイグの歌 6:15

 

全盛期のカラヤンのパワフルな演奏です。

「山の魔王~」は、ウィーン・フィル盤とこの盤があれば十分かもしれません。

 

〇カラヤン指揮ベルリン・フィル(DG)

1982年1~2月録音

SACDシングルレイヤー

カップリング シベリウス:組曲「ペレアスとメリザンド」

 

※既にSACDシングルレイヤー盤は廃盤のようなので、

通常CDを紹介します。

☆3.5

第1組曲

1.朝 4:03

2.オーセの死 4:37

3.アニトラの踊り 3:17

4.山の魔王の宮殿にて 2:15

第2組曲 

1.花嫁の略奪~イングリッドの嘆き 4:54

2.アラビアの踊り 4:51

3.ペール・ギュントの帰還 2:55

4.ソルヴェイグの歌 6:09

 

力が抜けた、少しおとなしめの演奏。

これでは物足りないと思って、買い足しに走ってしまいました・・・

でもこれだけ聴けば、結構良い演奏だと思います。

2022年7月20日 (水)

プリキュアシリーズ全話見終えて

約4年かかって、プリキュアシリーズを全話観終えることができました。

最初はDVDレンタルで、

その後はNetflixやdアニメストアで、

地道に1日1話ずつ(時々数話)見続けていました。

まだ観ていないシリーズと、

既に観たシリーズを同時に進めていた時もありました。

 

総括して言えば・・・

「もう1度観たいシリーズ」と、

「まあまあ」、

「途中から惰性で観ていたシリーズ」に分けられます。

(現在放送中の「デリシャスパーティ♡プリキュア」は評価の対象外とします。)

 

「もう1度観たいシリーズ」は、好きな順で言うと、

(せっかくですから、正式名称で!)

1.Go!プリンセスプリキュア(2回)

(お子様向けなのに手を抜かず、豪華なフルコース料理を出したような作品ともいえます。

最終回で、中1の少女がここまで悟ってしまっていいのか、とさえ思いましたが・・・

2.スター☆トゥインクルプリキュア(3回)

(「多様性」というテーマを極限まで追求しつつ、お子様でもわかりやすく提示しています

3.ドキドキ!プリキュア(3回)

(主人公のマナちゃんが聖人すぎる・・・)

4.スイートプリキュア♪(2回)

(主人公の響は、シリーズ中最も複雑な内面をもっています。

だからこそ、ラスボスをも救う、というまさかの展開になったのでしょうね・・・)

5.HUGっと!プリキュア(2回)

(本格的に見始めたのはここから!)

6.ふたりはプリキュア(2回)

(「プリキュア」というブランドを立ち上げた勢いを感じます。)

7.ハピネスチャージプリキュア!(1回)

(キャラデザインなどから、

一般的には低い評価になりがちですが、

ストーリーとしてはかなり面白い部類に入ります。)

8.ふたりはプリキュアSplashStar(1回半)

(敵キャラが実に魅力的!)

※()内は観た回数

 

「まあまあ」※放送順で

フレッシュプリキュア!

(イース対キュアピーチのところは圧巻!

敵キャラが味方になる「光堕ち」の展開を生んだところはスゴイ)

ハートキャッチプリキュア!

(チーム性というところではイマイチ。)

ヒーリングっど♡プリキュア

(放送が途切れなかったら、もう少し評価が上がったかも・・・)

トロピカル~ジュ!プリキュア

(ラメール無双が長すぎたのと、あすか先輩、みのりん先輩回がもう少しあれば・・・)

 

「途中から惰性で観ていたシリーズ」は・・・

(ファンの皆様ごめんなさい)こちらも放送順で。

 

ふたりはプリキュアMaxHeart

(一番最後に見終えました・・・洋館の少年の謎を引き延ばしすぎかも)

Yes!プリキュア5

Yes!プリキュア5GoGo!

(キュアドリームのカリスマ性は好きですが・・・)

スマイルプリキュア!

(単話では確かに面白いのが多いのですが、

次の話を観てみたいというストーリーの推進力には乏しいかも)

魔法つかいプリキュア!

(キュアミラクルのデザインはシリーズで最も美しい!でもそれだけかも・・・)

キラキラ☆プリキュアアラモード

(途中から「キラキラル」の定義が曖昧・・・)

 

書きたいことはいろいろありますが、長くなりそうなので・・・

2022年7月 3日 (日)

エルガー:交響曲第1番の魅力に開眼!~別格のバルビローリ盤!!!

最近、思うところあって、

少しクラシックCDを無暗に買いまくるのを控えようとしています。

そこで思いついたのが、

#家の盤全部聴く というタグです。

2022年6月1日から、可能な限り毎日投稿しています。

 

 

作曲家名ABC順(バッハやベートーヴェンなどの主要作曲家を除く)→

主要作曲家の順で聴く予定です。さて、いつまでかかることやら・・・

 

ABC順と言いながら、

バルトークやベルクなど、時に気乗りしない作曲家もあるので、

時々飛ばしています。

(未だに「ベルク」や「ブーレーズ」は聴かないで残っています・・・)

2022年7月3日現在、№41までツイ投稿済です。

 

そして2022年6月22日、ついにエルガーの交響曲第1番を聴くことに・・・

実はこの曲、苦手でした。

今まで何回か、ショルティとかボールトの盤を買って聴いたことがあるのですが、

鈍くて重たい印象しかありませんでした。

当然、売却処分・・・

家にあったのは、2020年7月に購入した、タワレコ限定のバルビローリ盤のみ。

買ってから、なぜか聴くことなく、でも売却は逃れていた盤でした。

 

これでダメなら、今度こそ売却だ・・・

そんなつもりで聴き始めました。

しかしそれは杞憂でした。

 

第1楽章冒頭だけで、すっかり曲の魅力がわかりました!

そして、そのメロディが、ちょうどベルリオーズの幻想交響曲における、

「イデー・フィクス(固定楽想)」のように、

交響曲全体に何度も出てくる構造も理解できました。

すっかりこの曲に魅了されました!

 

エルガー: 交響曲第1番、第2番、序曲「フロワッサール」、エレジー、ため息、歌曲集「海の絵」<タワーレコード限定>

 

〇サー・ジョン・バルビローリ指揮フィルハーモニア管(WARNER/タワレコ限定)

1962年8月録音

SACDハイブリッド盤

2枚組(カップリング:交響曲第2番他)

 

☆4.5

第1楽章 21:36

第2楽章 07:02

第3楽章 12:12

第4楽章 12:46

 

決定盤と言えるべき、見事な演奏です。

 

 

 

ようやくエルガーの交響曲第1番に開眼したので、

比較のために、他の盤も買って聴いてみようと思いました。

すぐに思いついたのが、ボールト盤と、尾高盤です。

 

〇尾高忠明指揮札幌交響楽団(フォンテック)

2012年11月録音

SACDハイブリッド盤

カップリング エルガー:弦楽のためのセレナード

 

 

☆4.0

第1楽章 18:43

第2楽章 07:09

第3楽章 11:23

第4楽章 12:16

 

第1楽章冒頭はバルビローリ盤ほどの輝かしさはありませんが、

第3楽章、第4楽章とだんだん素晴らしさが出てきます。

録音も優秀です。

 

 

 

〇サー・エイドリアン・ボールト指揮ロンドン・フィル(WARNER)

1976年録音

通常CD

 

☆3.5

第1楽章 18:32

第2楽章 07:14

第3楽章 10:53

第4楽章 12:04

 

 

 

全体に、録音レベルが低く、音が迫ってこない感じです。

第1楽章冒頭の主題も弱弱しい。

第4楽章ぐらいでようやく、「少しはいいのかも?」と思えるレベル。

実はこの盤、以前買ったことがあるので、今回買いなおしです。

でもやっぱり、魅力は感じませんでしたので売却かも・・・

一応、保留にします。

 

 

こう考えてみると、バルビローリ盤が別格すぎるというのが、

ようやくわかりました。

ロイズ ローズガーデンあいの里へ行ってきました!(2022.07.03)

妻と一緒に、札幌市北区あいの里の、

ロイズ ローズガーデンあいの里」へJRを使って行ってきました。

 

昼食をとってから、札幌駅を出発したのは、14時40分。

本来、目的地には、JRあいの里公園駅が最寄駅なのですが、

私が勘違いしてしまい、手前のJRあいの里教育大駅で下車してしまいました。

気温は30℃以上。

しかし、この間違え誤りをも、神様は益と変えてくれました。

あいの里教育大駅から目的地まで、涼し気な木陰の道を歩き、

そしてあいの里公園の中を通って行きました。

当初予定していた到着時刻よりはかなり遅れましたが、

快適に街歩きを楽しめました。

 

さて・・・

本当に、一番良いタイミングで、このローズガーデンに来ることができました。

妻と私は「きれい」「すごい」の連発で、写真を撮りまくっていました。

 

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いつまででも写真を撮りたいところでしたが、流石に暑さに負け、

一旦休憩するため、隣の「ロイズ あいの里店」へ。

ソフトクリームチョコ味を2人分頼みました。

店内は少し混んでいたので、15分ぐらい並びましたが、

その間、火照った体が冷房で冷やされ、

少し回復しました。

ちなみに、本日(7月3日)は、「ソフトクリームの日」だそうです。

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さて、もう一度写真撮影へ!

 

「不思議の国のアリス」のコスプレをした人がいました(写真なし)。

ローズガーデンで撮影会をしていました。

 

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紅のバラを観て、マーラーの交響曲第2番「復活」の第4楽章、

「原光」の歌詞冒頭を連想しました。

(本当はドイツ語で引用したいところですが、

文字化けを避けるため、日本語訳を引用します。)

 

おお、赤いバラ!
人は大いなる苦境に立たされている!
人は大いなる苦痛の中にいる!
私は天国にいたいと願う,
私はむしろ天国にいたい!

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結局、15時半頃到着して、17時半頃まで滞在しました。

「白い恋人パーク」のような観光地ではありませんが、

観る価値のある、とてもステキなところです。

こんなにステキなところなのに、入場料は無料です!!!

また来年、バラが美しい時に、来てみたいものです。

神様に感謝!

 

私はシャロンのばら、谷間の百合。

(聖書協会共同訳 旧約聖書 雅歌2:1)

2022年7月 1日 (金)

2022年6月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧

2022年6月のページビュー(PV)数ベスト10記事は以下のとおりです:

(※トップページ及びカテゴリを除く)

ベスト3までと、先月書いた記事(があれば)にはリンクを張っています。

 

一位.「カトリック」か「カソリック」か?~誤用に潜む軽蔑と無知

二位.マーラー:交響曲第7番聴き比べ14種類

三位.マーラー:交響曲「大地の歌」名盤追加3盤

四位.SACDとBlu-ray Audio、どちらが優れているか?〜音響、価格、将来性・・・

五位.映画「ピノキオ」に隠された神学~附:ヨナ書からの教会学校説教案

六位.2022年5月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧

七位.アンパンマンとイエス・キリスト

〜友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。(ヨハネ15:13)

八位.劇場版「フランダースの犬」とテレビ版「フランダースの犬」~軍配は劇場版の方!

九位.グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調op.16 聴き比べ7盤

十位.ブラームス:二重協奏曲(Double Concerto)聴き比べ7盤

 

先月の記事数は、1本。

その1本の記事がまたもやランクインしたのは奇跡的でした。

あとは音楽関係の記事がよく読まれていました。

 

ちなみに、

最近は言論・主張をツイッターで行っています。

2022年7月1日現在、ツイート数約20.2万、

フォロワー数5332となっています。

前回(6月1日)の記事から、なんと114人もフォロワー様が増えています。

感謝!

 

7月10日の参議院選挙、ぜひ投票に行きましょう!

日本が民主主義社会であり続けるか、

それとも戦前回帰のオカルトが跋扈する、

時代錯誤でアメリカの犬の糞レベルの国に成り下がるか。

とにかく、棄権は危険です!!!

選挙に行かない、という行動自体が、

今の政権を白紙信任する、ということに等しいのです。

奴隷になっていいよ、という意思表示と同じなのです!

気が付けば、給与も年金も下がる一方で、物価だけはどんどん上がっていく。

こんな日本に誰がした?

ぜひ、れいわ・立憲・共産・社民の野党4党のどれかに投票を!

 

今月もご愛読よろしくお願いいたします。

皆様に祝福と平安が豊かにありますように・・・

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