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2021年12月10日 (金)

モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番おすすめ5盤

モーツァルトのピアノ協奏曲全27曲のうち、

ベスト3はどれかと聞かれたら、

私は間違いなく第24番を必ず入れると思います。

(あとは、第9番、第15番、第17番~第18番、

第20番~第27番のどれか。)

モーツァルトのピアノ協奏曲第24番は、私にとっては、

第1楽章で荒んだ心を表出させ、

第2楽章で癒し慰め、

第3楽章で共に立ち上がって前に進んでいくような、

いわば心の良薬、無言のカウンセラーのような存在です。

一番聴いていたのは、これも後述の、

バレンボイム旧盤でした。

 

今回この記事を書いてみようと思ったきっかけは、

後述の、ゲザ・アンダ(P)による、DG録音全集を入手したことによります。

CD全17枚の目玉は、バルトークのピアノ協奏曲全集と、

そしてモーツァルトのピアノ協奏曲全集です。

最近少しずつ全曲を聴くようにしています。

 

ドイツ・グラモフォン録音全集

 

さて、我が家には、調べてみると、

9盤ありました。

(以前は、アシュケナージやペライアのピアノ協奏曲全集がありましたが、

手放してしまいました。)

改めて全部聴いてみました。

聴くポイントは、やはりオーケストラのシンフォニック感と、

それに応えるピアノの存在感、特に孤独と憂愁を超えて、

「あえて(trotzdem)※ドイツ語」進んでいこうとする姿。

そして、ピアノのカデンツァ部です。

 

9盤のうち、4盤は今回オススメなしです。

 

〇ハイドシェック(P)、

アンドレ・ヴァンデルノート指揮パリ音楽院管弦楽団(WARNER タワレコ限定)

1957年12月録音

SACDハイブリッド盤(ただしモノラル録音)

カデンツァ:ハイドシェック

 

モーツァルト: ピアノ協奏曲集(第20,21,23,24,25,27番)<タワーレコード限定>

 

☆2.5

第1楽章 12:17

第2楽章 8:16

第3楽章 8:52

 

音が貧弱すぎて、よほどのハイドシェック・ファンでないと、

聴くに堪えません。

 

〇ペーター・レーゼル(P)、

ヘルムート・ブラニー指揮ドレスデン国立歌劇場室内管弦楽団(KING RECORDS)

2014年1月録音

SACDハイブリッド盤(マルチチャンネル)

カデンツァ:記載なし

 

モーツァルトピアノ協奏曲集4

 

☆3.0

第1楽章 13:04

第2楽章 7:06

第3楽章 8:29

 

ピアノは素晴らしいですが、

オケの非力感でマイナスです。

 

〇内田光子(P)、

ジェフリー・テイト指揮イギリス室内管弦楽団(現DECCA)

1988年5月録音

通常CD

カデンツァ:内田光子

 

Mitsuko UChida - Mozart Piano Concertos

 

☆3.5

第1楽章 14:14

第2楽章 8:17

第3楽章 9:14

 

内田ーテイトのコンビは、

モーツァルトのピアノ協奏曲集で、

バレンボイム盤と並んでファースト・チョイスで間違いないのですが、

第24番に限っては、オケがやや非力だと思いました。

 

〇バレンボイム(P、指揮)、ベルリン・フィル(EUROARTS)

1986-1989年に収録(詳細不明)

Blu-ray(PCM STEREO)

カデンツァ:記載なし

 

Mozart's Last 8 Piano Concertos [Blu-ray]

 

☆3.5

第1楽章 13:50

第2楽章 8:13

第3楽章 9:33

 

さすがのバレンボイムも、

まだ80年代ではベルリン・フィルに圧倒されてしまった感があります。

そういう意味で、少しだけ惜しいかも・・・

なお、現在廃盤のようです。

CDも出ていましたが、こちらも現在は廃盤のようです。

 

(参考)

 

 

さて、ここからはオススメ盤です。

どの演奏も、オーケストラが雄弁です。

最後に取り上げる、バレンボイム旧盤を除けば、

どれも優劣つけがたい感じです。

 

〇ゲザ・アンダ(P、指揮)

ザルツブルク・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ(DG)

1966年4月録音

通常CD

カデンツァ:ゲザ・アンダ

 

ドイツ・グラモフォン録音全集

 

☆4.0

第1楽章 12:47

第2楽章 7:04

第3楽章 8:32

 

優雅なモーツァルト像を示しつつ、

オケもしっかりと響いています。

カデンツァが不思議な感じです。

愛聴盤になりそうかも・・・

 

〇クララ・ハスキル(P)、

イーゴリ・マルケヴィチ指揮コンセール・ラムルー管弦楽団(現DECCA、タワレコ限定)

1960年11月録音

SACDハイブリッド盤

カデンツァ:記載なし

 

ベートーヴェン、ショパン、モーツァルト: ピアノ協奏曲集 他 (旧PHILIPS協奏曲録音集成)<タワーレコード限定>

☆4.0

第1楽章 13:15

第2楽章 7:15

第3楽章 9:03

 

オケが暗い情念で燃えている・・・

曲想にピッタリでした。

古くからの名盤として知られていますね。

 

〇ロベール・カサドシュ(P)、

ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団(のメンバー)(SONY、タワレコ限定)

1961年11月録音

SACDハイブリッド盤

カデンツァ:サン=サーンス(!)

 

モーツァルト: ピアノ協奏曲第15・17・21~24・26・27番 (2017年 DSDリマスター)<完全生産限定盤>

※現在廃盤のようです。

 

☆4.0

第1楽章 13:02

第2楽章 7:52

第3楽章 8:42

 

オーケストラの鮮明さ、雄弁さに拮抗する、

ピアノの存在感!

これはカサドシュよりもセルに期待して購入したのですが、

どちらもその期待に応えてくれました。

カデンツァがサン=サーンスというのも珍しいです。

モーツァルトのピアノ協奏曲第20番のカデンツァがベートーヴェンのもの、

みたいな感じですが、それほど印象には残りませんでした。

 

〇内田光子(P)、

クルト・ザンデルリンク指揮ベルリン交響楽団(harmonia mundi)

2002年5月録音

通常CD

カデンツァ:記載なし

 

Various Symphonies/Concertos

 

☆4・0

第1楽章 14:41

第2楽章 8:07

第3楽章 9:25

 

クルト・ザンデルリンクの引退コンサート。

内田光子とザンデルリンクの共演盤では、

ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集も名演ですが、

この演奏も、期待にたがわず、

ピアノ、オケ双方とも一体となって深淵なる世界を見せてくれます。

内田光子のピアノは、モーツァルトというよりは、

シューベルトのピアノ・ソナタの世界の感じでした。

随所に「あれ、こんな装飾音あったっけ?」というのが出てくるのが、

プラスととるか、マイナスととるか評価が分かれるかもしれません。

(私はプラスにとりました。)

なお、現在廃盤のようです。

 

〇バレンボイム(P、指揮)イギリス室内管弦楽団(WARNER)

1973年録音

通常CD

カデンツァ:バレンボイム

 

Mozart: Complete Piano Concertos 1-27

 

☆4.5

第1楽章 14:08

第2楽章 8:39

第3楽章 9:19

 

これは別格の演奏といえます。

まさに、現代にモーツァルトが蘇って、

ピアノと指揮をして演奏しているかのような・・・

ピアノとオケのバランス、そして力強さ!

何回聴いても感動する演奏です!!!

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