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2021年9月11日 (土)

ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ の魅力に開眼!

前回、ラヴェルのヴァイオリン・ソナタの記事を書きました。

ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ の魅力に開眼!

今度は、ドビュッシーのヴァイオリン・ソナタについて書きます。

 

ドビュッシーのヴァイオリン・ソナタは、長年愛聴している、

デュメイ(vn)&ピリス(p)のDGアルバムに含まれていますが(後述)、

どうも苦手で、冒頭1分も聴かずに、聴くのを拒否していました。

つかみどころのない抽象画のような・・・

 

それが、先日、これまた後述の、正戸里佳(vn)&菅野潤(p)のアルバムで、

ラヴェルについで流して聴いていたら、「こんなにステキな曲だったのか!」と、

突然その価値がわかってしまいました。

みずみずしい感性と、録音の優秀さの勝利とも言えます。

 

さて、ラヴェルのヴァイオリン・ソナタに次いで、あわてて2枚追加で揃えて、

家にあるドビュッシーのヴァイオリン・ソナタが含まれるアルバムは5盤となりました。

低評価⇒高評価の順に紹介します。

 

 

●マイケル・バレンボイム(vn)、ダニエル・バレンボイム(p)(DG)

(カップリング;ドビュッシー:ピアノと管弦楽のための幻想曲、チェロ・ソナタ、「海」

☆3.0

第1楽章 4:48

第2楽章 3:57

第3楽章 4:11

 

無難な演奏・・・

 

●ジャン=ジャック・カントロフ(vn)、ジャック・ルヴィエ(p)(ERATO)

(カップリング;ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ、ピアノ三重奏曲、

ヴァイオリンとチェロのためのソナタ、フォーレの名による子守歌、ツィガーヌ)

☆3.5

第1楽章 4:41

第2楽章 4:32

第3楽章 4:07

 

音圧が低いですが、よく聴きこむと、

なかなかの演奏であることがわかりました。

少なくとも、カップリングのラヴェルのヴァイオリン・ソナタよりは高評価です。

 

さて、ここからはオススメ盤です。

●アルテュール・グリュミオー(vn)、イシュトヴァン・ハイデュ(p)(DECCA)

(カップリング;フランク:ヴァイオリン・ソナタ、

ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ)

☆4.0

第1楽章 4:10

第2楽章 3:55

第3楽章 4:00

 

このアルバムの中で、一番素晴らしいのが、

ドビュッシーのソナタでした。

少し絵画的な感覚がありました。

 

●デュメイ(vn)、ピリス(p)(DG)

(カップリング;フランク:ヴァイオリン・ソナタ、

ラヴェル:フォーレの名による子守歌、ハバネラ形式の小品、ツィガーヌ)

 

☆4.0

第1楽章 4:53

第2楽章 4:16

第3楽章 4:11

 

この盤でドビュッシーのヴァイオリン・ソナタを聴くのに、

25年以上かかってしまいました・・・

まるで『青い鳥』のようです・・・

夢見心地の世界にいざなってくれます。

しかし、これでも、後述の正戸盤には及ばないかな・・・

 

●正戸 里佳(vn)、菅野 潤(p)(KING RECORDS)

(カップリング;ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ、フォーレの名による子守歌、

ドビュッシー:星の夜、亜麻色の髪の乙女、

プーランク:愛の小径、ヴァイオリン・ソナタ、平和のためにお祈りください)

 

☆4.5

第1楽章 4:57

第2楽章 4:31

第3楽章 4:34

 

たぶん、この盤に巡り合っていなかったら、

ドビュッシーのヴァイオリン・ソナタの素晴らしさを、

一生理解できなかったかもしれません。

それぐらい、この盤は別格です。

録音を通して、フランスにいるかのような、

不思議な音体験ができるかもしれません。

印象派やモダンアートの美術館を散策して、カフェに立ち寄っておしゃべり・・・

そんなイメージかもしれません。

薫りと気品が漂う、素晴らしい演奏・録音です!

このコンビで、ぜひフランクのヴァイオリン・ソナタの録音を聴いてみたいものです。

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