dアニメストアで、「スイートプリキュア」を観終わりました。
(以下「スイプリ」)
※2021年9月23日現在、Amazonプライムでも視聴できます。
プリキュアシリーズ制覇は、これで12本目です。
(初代&スイプリ以降すべて)
dアニメストアで、「ハートキャッチプリキュア」、
「Yes!プリキュア5」も先に観ていたのですが、
それらは40話付近で停滞中・・・
かなり後から観た、「スイプリ」が先にゴールしてしまいました・・・
実は、キャラクターデザインと、「音楽(と友情)」がテーマ、ということで、
何年か前に、一度DVDを借りて視聴挑戦したのですが、
第1話で、早くも躓いてしまいました。
物語同様、ささいなきっかけでした。
「音楽」がテーマなのに、音楽演奏がかなりテキトーなのが目につきました。
⇒メイジャーランドでは、ヴァイオリンやチェロが、自分で自分を弾いている、など・・・
そして、作品の本質にかかわる、主役二人の仲たがい・・・
そう、音楽で言えば、不協和音の連続のような感じです。
実際、本当に面白いなぁ・・・と思えるようになったのは、
様々な誤解や騙し合いがあっても、主役の響と奏(ひびかな)が、
お互いを信頼し続けるのが強固になる、20話近くあたりからでした。
断然面白くなるのが、追加戦士のキュアビート=黒川エレン加入からです。
一番楽しかったのは、30話のクイズ回!
キュアミューズ加入からは、奏の存在感が薄くなってしまったのは少し残念でした。
スイプリは、ストーリー展開がなかなかテンポ良く進みます。
(1話ずつ見れば面白い、「スマイルプリキュア」や、
現在まだ完走していない、「ハートキャッチプリキュア」などは、
先を観たい、という感じではないので、少し停滞中なのです・・・)
終盤の展開、特に46~48話は、とても感動しました。
涙をこらえるのに必死・・・
ラストの感銘で言えば、今までで観たシリーズ中ベスト3に入るかもしれません。
(ベスト1はやはり「Goプリンセスプリキュア」)
東日本大震災の年のプリキュアとして、
「悲しみを見ないふりをするのが幸せとは言えないもの 」(第48話)というメッセージは、
とても深いものがあります。
後年の、「Goプリンセスプリキュア」の最終話の結論と並ぶものかもしれません。
ところで、この作品を観終わって、ふと思い浮かんだのが、
この「スイプリ」をクラシック音楽で例えたら、何になるだろうか、
ということです。
そこで閃いたのが、シェーンベルクの「浄夜」でした。
「浄夜」は、とても重苦しい展開から始まります。
世界が崩れ落ちるような苦悩・・・
そこから、和解と赦しのメロディへと変容していきます。
「スイプリ」のストーリー展開のような感じがしました。
「浄夜」は、R・シュトラウスの「変容(メタモルフォーゼン)」と並んで、
暗いけど時々聴きたくなる曲の一つです。
もちろんベストはカラヤン盤!
あのカラヤンが、新ウィーン学派の作品を取り上げて録音、というのは、
実に画期的なことでした。
ちなみに、ベルクの「3つの管弦楽曲 作品6」と、
ウェーベルンの「交響曲 作品21」を超久しぶりに聴いてみました。
前者はホラー映画の世界、後者はよくわからないけど、
実は笑える曲なのかもしれない、なんて思ってしまいました・・・
(ベルクとウェーベルンのファンの方、ゴメンナサイ・・・)
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