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2020年9月21日 (月)

上西充子著『呪いの言葉の解きかた』(晶文社)

上西充子著『呪いの言葉の解きかた』(晶文社)を読み終わりました。

 

 

タイトルからすると、最初はオカルト系の本なのかと思いました。

しかし、ここで言う「呪いの言葉」とは、たとえば、こういう類です。

本文から引用します。

 

(引用)

 私たちの思考と行動は、無意識のうちに「呪いの言葉に縛られている。

 そのことに気づき、意識的に「呪いの言葉」の呪縛の外に出よう。思考の枠組みを縛ろうとする、そのような呪縛の外に出よう。のびやかに呼吸ができる場所に、たどりつこう。

 それが、本書で伝えたいことだ。

 

 何のための言葉か

 

 たとえば「嫌なら辞めればいい」という言葉。これは、典型的な呪いの言葉だ。

 長時間労働や不払い残業、パワハラ、セクハラ、無理な納期、無理な要求―ーーそういう問題に声をあげる者に対して、「嫌なら辞めればいい」という言葉が、決まって投げつけられる。

(同著P.014から引用終)

 

ちなみに、同著によると、この言葉に対して返す言葉(呪いを解く言葉)は、

「どうせ辞められないんだろ?だったら、理不尽にも耐えろ」というわけですね。(P.270から)

 

まず、第1章で「呪いの言葉」とその解き方について概論を述べ、

続いて、ケーススタディとして、

第2章「労働をめぐる呪いの言葉」

第3章「ジェンダーをめぐる呪いの言葉」

第4章「政治をめぐる呪いの言葉」

が取り上げられます。

といっても、堅苦しいものではなく、「逃げ恥」などの大ヒットドラマや、

映画の分析などもあります。

とても興味深かったのは、著者の政治活動として有名な、

「国会パブリックビューイング」に関するとことでした。

政治に関する報道は、Youtubeでの国会中継を除けば、

政権に忖度して都合の良いところしかテレビで報道されません。

そういう中で、公の場で国会のありのままを見てもらうという働きは、

場所が限定はされますが、

とても効果的だと思いました。

ツイッターで著者の活動を知り、今回本を買ってみました。

一読に値する本だと思います。

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