R・シュトラウス「英雄の生涯」~カラヤン指揮3盤を中心に・・・
エソテリックで2020年9月に発売された、
カラヤン指揮ベルリン・フィルの「英雄の生涯」「死と浄化」のSACDを入手しました。
Super Audio CD Ein Heldenleben, op. 40
通常CD
エソテリックのSACDハイブリッド盤、元々定評ある録音をSACD化したものが多いので、
SACD化することで特段感動することがない場合が多いのですが、
今回の「英雄の生涯」には、久々感動しました。
80年代のカラヤン録音といえば、60年代、70年代ほどのギラギラさがなくなり、
衰えを感じるものが多いのですが、
この「英雄の生涯」は夕映えの最後の美しさのようでした。
中でも、「英雄の戦場」の場面の音での描写、
この迫力は凄まじかったです!
試しに、家にあるすべての「英雄の生涯」を聴いてみました。
特に、カラヤンの60年代の録音(DG)、
70年代の録音(旧EMI=WARNER)と比較しても、
圧倒的でした。
カラヤン/BPO(DG)※通常CD。我が家にあるのは、Blu-ray Audio版
CD+Blu-ray Audio
カラヤン/BPO(WARNER)※SACDシングルレイヤー
カール・ベーム指揮ウィーン・フィル
R.シュトラウス: 管弦楽曲集(ツァラトゥストラはかく語りき, 祝典前奏曲, ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら, ドン・ファン, 英雄の生涯, 他)<タワーレコード限定>
ケンペ指揮シュターツカペレ・ドレスデン
ショルティ指揮ウィーン・フィル
R.シュトラウス: ツァラトゥストラはかく語りき、英雄の生涯、アルプス交響曲、ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯、ドン・ファン<タワーレコード限定>
※「英雄の戦場」の部分だけなら、ショルティ盤が、
カラヤン82年盤の次に迫力があります。
「英雄の生涯」には、少し苦い思い出があります。
第1回のPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)(=1990年)の時、
会場の一つとなった千歳市での、
マイケル・ティルソン=トーマス指揮ロンドン交響楽団の演奏で、
「英雄の生涯」を初めて聴きました。
(CDで聴くよりも先に!)
しかし、当時はまだR・シュトラウスの価値があまりわからず、
それこそ先ほど絶賛した「英雄の戦場」のところで、
金管が咆哮するような場面でさえ、居眠りしてしまいました・・・
それ以来、R・シュトラウスの交響詩=退屈、というイメージで、
つい最近まで敬遠していました・・・
(実際、そういう面は否めませんが・・・)
年をとって、新たに曲の価値を知るのはステキなことです。
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