ブロムシュテット&シュターツカペレ・ドレスデンのシューベルト:交響曲全集(SACDハイブリッド盤)
シューベルトの交響曲といえば、まずは「未完成」と「ザ・グレート」。
次いで第5番。
あとの曲は、よほどの人でないと、聴こうとしないし、
聴く機会は少ないと思います。
私も実際そうでした。
シューベルトの交響曲全集、今までは、宇野センセイおすすめの、
インマゼール指揮アニマ・エテルナのだけ持っていました。
そもそも、それほど聴く気がなかったというか・・・
この盤だって、結局5・7(8)・8(9)の3曲しか聴いていませんでした。
(3番、4番は一応聴いてみたけど、何も印象に残らなかったような・・・)
(参考)
2020年6月に、タワレコ限定で、
ブロムシュテット指揮シュターツカペレ・ドレスデンによる、
シューベルトの交響曲全集のSACDハイブリッド盤が発売され、
ようやく入手しました。
旧東ドイツの”ETERNA"レーベルの録音(日本では「ドイツ・シャルプラッテン」)が、
タワレコでSACD化されつつありますが、
今まで購入したシリーズの中では、
このブロムシュテットのシューベルト:交響曲全集が一番スゴイ!と思いました。
試しに、第3番から聴いてみたところ、「あれ、こんなにいい曲だったの?」と思えるほどの、
響きの充実さがありました。
あのカルロス・クライバーがわざわざレパートリーにしていただけの曲だ、ということが、
ようやくわかりました。
(実は、クライバー盤で聴いても、たいして好きになれませんでしたが・・・)
(参考)シューベルト:交響曲第3番&第8番「未完成」 限定版, SACD
カルロス・クライバー指揮ウィーン・フィル
第5番はワルター盤には及ばないものの、チャーミングでした。
第1番、第2番はこの盤で初めて聴きました。
スケールが大きい、意外といい曲だと思いました。
第6番も名曲だと思いました。
さて、第7(8)番「未完成」!
ムラヴィンスキーやヴァント、ベーム、カラヤン、ワルターその他の指揮者でいろいろ聴いてきましたが、
ブロムシュテット盤がそれらすべてを凌駕した、
とんでもない名演・美演だと思わされました・・・
「未完成」=悪く言えば、出来損ない・・・
とんでもない!
第2楽章だけで十分の深遠な世界です。
ブロムシュテット盤で、ようやくその真価がわかったような気がしました。
第8(9)番「ザ・グレート」は、他にもいい演奏があるので、
この演奏が最高だとは思いませんでしたが、
やはりいい演奏です。
通常CDもありますが、ぜひSACDで聴いてみてください。
有名曲ばかりでなく、どの曲も、その良さが十二分に引き出されている、
素晴らしい盤です。
一応、参考までに通常CDも紹介しておきます。
シューベルト:交響曲全集 ヘルベルト・ブロムシュテット
« 浜崎英一 著『聖書のストーリーから見えてくるもの シリーズ マタイ』①② | トップページ | 映画「タクシー運転手~約束は海を越えて~」~つらい現代史でも目を背けず良質のエンタメに! »
「おすすめサイト」カテゴリの記事
- noteに投稿しました~「Serenity Prayer(平安の祈り)」(自作曲)のX投稿と楽譜(2024.06.10)
- noteに投稿しました~「あしあと」(自作曲)のX投稿と楽譜(2024.05.13)
- noteに投稿しました~「詩篇100(自作曲)」のX投稿と楽譜(2024.05.11)
- 2022年12月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2023.01.12)
- 2022年11月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧~附:2022年11月19日~20日の小樽・ニセコ旅行の写真ベスト(2022.12.05)
「音楽」カテゴリの記事
- noteに投稿しました~「Serenity Prayer(平安の祈り)」(自作曲)のX投稿と楽譜(2024.06.10)
- noteに投稿しました~「詩篇100(自作曲)」のX投稿と楽譜(2024.05.11)
- 2022年12月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2023.01.12)
- 2022年11月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧~附:2022年11月19日~20日の小樽・ニセコ旅行の写真ベスト(2022.12.05)
- 2022年10月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2022.11.03)
「クラシック音楽・シューベルト」カテゴリの記事
- ブロムシュテット指揮SKDのシューベルト:「未完成」~慟哭が心の痛手を癒す・・・(2020.07.11)
- ブロムシュテット&シュターツカペレ・ドレスデンのシューベルト:交響曲全集(SACDハイブリッド盤)(2020.07.04)
- シューベルト:交響曲第5番変ロ長調D.485聴き比べ6盤〜ワルター、ブロムシュテット、ショルティ、クレンペラー、ヴァント、ジンマン・・・(2016.09.20)
- D・フィッシャー=ディースカウ氏、死去~20世紀最高のバリトン歌手(2012.05.19)
« 浜崎英一 著『聖書のストーリーから見えてくるもの シリーズ マタイ』①② | トップページ | 映画「タクシー運転手~約束は海を越えて~」~つらい現代史でも目を背けず良質のエンタメに! »
コメント