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2020年6月の4件の記事

2020年6月28日 (日)

2020年春アニメで面白かった作品~「アルテ」&「アサティール 未来の昔ばなし」

コロナ禍で主要アニメが軒並み放送延期・再放送となる中、

あっという間に2020年春アニメのシーズンが終わってしまうところです。

今季ずっと観ていた作品(視聴中含む)は、

「アルテ」、「アサティール 未来の昔ばなし」、

「かぐや様は告らせたい」(2期)、「フルーツバスケット」(2期)、

「ハクション大魔王2020」です。

「かぐや様~」と「フルーツバスケット」は、いろいろな人が語っているので、

私が取り上げたいのは、

「アルテ」と「アサティール 未来の昔ばなし」です。

まずは、「アサティール 未来の昔ばなし」から。

 

アサティール 未来の昔ばなし」は、サウジアラビアのアニメ会社と、

日本の東映アニメーションの合作です。

2050年のリヤド(サウジアラビアの首都)を舞台に、

おばあちゃんが子どもたちに、アラブの昔ばなしを聞かせ、

それを通して、自分の生き方を見直したり、問題を解決するヒントを見つける、

といった内容でした。

この作品、残念ながら、JCOMでしか放映されていないので、

知名度は相当低いようです。

しかし、往年の名作「まんが日本昔ばなし」とか「世界名作劇場」シリーズのような、

親が子どもたちにオススメしたくなる作品だと思いました。

第1話こそ、未来の世界と、アラブ世界になかなか入り込めない感じがしましたが、

第2話以降は、その物語に引き込まれました。

特に、第2話「もしかしたらよかった」、第3話「ラクダの娘」、第8話「王子と幸福の塩」、

第11話「一度も酷い目に遭わなかった男」、第12話「お父さんの遺産」は、

人生訓として傑作でした。

こういう良心的な作品、70年代、80年代にはありましたが、

今や絶滅危惧種的存在ですね・・・

あと、OP曲、ED曲ともにアラブ風でかなり印象に残りました。

作品とは別に、アラブ世界での女性のヴェール(ヒジャーブ)も気になりました。

(アラブ世界での社会規範が反映されていました。)

 

アサティール 未来の昔ばなし

 

さて、もう一つの作品へ・・・

アルテ」です。

絵がとても美麗です。

イマイチ話題に上らなかった作品になってしまいましたが、

作品の中に入り浸るような感じで見入っていました。

「アルテ」の世界は、16世紀初頭、とのことですが、

女性の社会進出が阻まれているのは、

まだまだ21世紀、特に日本であるんだなぁ~と思ってしまいました。

(医大での女性受験者差別など・・・)

 

「アルテ」の背景の美しさは、

まるでフィレンツェやヴェネツィアを歩いているかのような感覚になったほどでした。

(私は20年以上前に一人でフィレンツェ、ヴェネツィアに行ったことがあります。)

前述の「アサティール~」とこの「アルテ」は、妻と一緒に録画で視聴しました。

(どちらも字幕がないのは少し残念でしたが・・・)

「アルテ」は、時折私の美術蘊蓄が入りながらの視聴でした。

確か11話だったと思いますが、その時の舞台がヴェネツィアなのに、

工房にフラ・アンジェリコの受胎告知などがあったのは?と思いましたが、

それも話のネタになったのでOKとしましょう。

フィレンツェのウフィツィ美術館に行った際、よくわからない肖像画の数々と、

美術史に残るラファエロやミケランジェロなどの傑作が、

無造作(のように感じました)に展示されていたのを見て、

私の美術信仰は見事に打ち砕かれました・・・

その感覚が、「アルテ」を見ながら少し蘇ってくる感じがありました。

 

「アルテ」のOP曲は素晴らしかったですが、

それ以上に素晴らしかったのが、安野希世乃さんが歌うED曲「晴れ模様」です。

EDの映像は、ちょうど主人公のアルテがどこかに続く階段を登っていく様子から始まります。

それが、曲の透明感と相乗効果になり、まるで天に昇っていくかのような爽快感がありました。

聴いていて、私もふわふわとどこかへ行ってしまいそうな感覚?

 

余談ですが、主人公アルテ役は小松未可子さん、

ED曲を歌う安野希世乃さんは、ダーチャ役でも出演しています。

つまり、「スター☆トゥインクルプリキュア」のキュアセレーネ/香久矢まどか&

キュアソレイユ/天宮 えれな、のコンビですね・・・

(もう一つ余談を言うと、「スタプリ」での5人の変身ソングのうち、

キュアソレイユのソロ=安野希世乃さんの歌声が一番美しかったです・・・)

 

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2020年6月14日 (日)

大通公園・西12丁目のサンクガーデン初夏(2020.6.13)

緊急事態宣言解除後、初めて妻と一緒に大通・札幌駅方面に行ってきました。

すすきの駅付近でランチを食べた後、歩いて大通公園西12丁目の、

サンクガーデンゾーン(バラ園)に行ってきました。

 

途中、狸小路をずっと歩いていったのですが、ところどころ、お店が変わったり、

閉店になっているのをチラホラ見かけました・・・

 

それはさておき、2020年6月13日の札幌は、30℃を記録する暑さでした。

ちょうどこのサンクガーデンゾーンに着いたときは、まだ曇りでした。

(歩いて大通駅方面に着いた頃、雨が降ってきました・・・)

ハマナスの芳香が漂っていました。

バラがちょうど見頃でした!

 

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おいしいものを食べ、美しいバラを愛で、幸せな1日でした・・・

(札幌駅のエスタに行くと、人ごみが凄かったですが・・・)

2020年6月13日 (土)

ブルックナーの交響曲第0番にハマってみた・・・

先月末(2020年5月)に、ブルックナーの交響曲第1番について記事を書きました。

ヨッフム&BPOによるブルックナー:交響曲第1番~別次元の名演(附:大作曲家の交響曲第1番ベスト5)

 

この記事を書くにあたって、

朝比奈隆のブルックナー交響曲全集(SACDシングルレイヤー)を聴きました。

第1番だけ聴く予定が、「せっかくだから、順番に、第0番も聴いてみよう」と、

たいして期待していなかった第0番を聴くきっかけになりました。

 

ブルックナーの第1番自体、まともに聴くのは20年ぶりぐらい、

第0番も同じくらい久しぶりでしょう。

ブルックナーの交響曲にどっぷりハマった若き日々・・・

しかし、第0番と第1番は価値を見出せませんでした。

第2番なら、ジュリーニ&シカゴ響盤という名盤で何度も聴いたことがありますが、

それでも、第3番以降の曲に比べると、聴いた回数はわずかにすぎません。

 

第0番は、たしか、

インバル指揮フランクフルト放送交響楽団(現:hr交響楽団)ので聴きました。

 

(参考)Bruckner: Symphonies 0-9 / Symphony in F Minor CD, ボックスセット, インポート

 

まさしく、「へー」で1回聴いて終わりだった・・・

聴いた、という事実しか残らなかった感じです。

当時、後述の朝比奈隆指揮のブルックナー交響曲全集(通常CD)も持っていましたが、

第0番は聴く気がまったくなかったです。

 

そんな私が、ブルックナーの交響曲第1番の魅力にようやく気付き、

(ブルックナーの交響曲を本格的に聴き始めて、20数年の時が流れていました・・・)

ついでに、第0番もそれなりにステキな曲だと気づくことができました。

特に第1楽章。

まぎれもなく、ブルックナーの刻印が刻まれています。

今の私にとっては、少なくとも交響曲第1番よりも、

この第0番の方が、ステキに感じています。

 

第0番再発見のきっかけになった、朝比奈隆盤はコチラ↓

ブルックナー: 交響曲全集(0-9番)、アダージョ第2番、「朝比奈隆ブルックナーを語る」<タワーレコード限定>

 

せっかくなので、比較のために何枚か入手してみることにしました。

1枚目は、シモーネ・ヤング指揮ハンブルク・フィルハーモニカー(SACDハイブリッド盤)。

1~9番は持っていましたが、あえて第0番は聴くこともなかろうと、

揃えていませんでしたが、この機会に入手しました。

 

アントン・ブルックナー:交響曲 第0番 ニ短調 WAB100《1896》(Anton Bruckner : Symphonie Nr.0)[SACD-Hybrid] CD, Hybrid SACD, インポート, SACD

 

第3番以降の大迫力な演奏と違って、こじんまりとした感じに仕上がっています。

申し訳ないですが、曲の魅力を伝えるまでには至っていない盤かもしれません。

 

さて、本命2盤を紹介しましょう。

第0番を聴くなら、この2盤があれば、もう十分ではないでしょうか?

 

1枚目は、朝比奈隆指揮東京都交響楽団(フォンテック、通常CD)

 

ブルックナー 交響曲第0番 ライブ

 

通常CDですが、音の迫力は、

前述の朝比奈隆指揮大阪フィルハーモニー交響楽団盤よりも上です。

特に第1楽章!

あたかも後期の交響曲のような、重厚かつ愉しい演奏です。

この曲の美点、力強さを十二分に引き出した名盤です。

交響曲第0番を聴くなら、まずファースト・チョイスです。

 

もう1盤は、

スクロヴァチェフスキ指揮読売交響楽団盤(DENON、SACDハイブリッド盤)です。

旧盤(ザールブリュッケン放送交響楽団)もそれなりに評価が高いようですが、

単品で入手が難しいようなので(全集は入手可)、

それなら、思い切ってSACDにしよう、と思いました。

そして見事大当たり!

 

ブルックナー:交響曲第0番 SACD

 

(参考)ブルックナー:交響曲全集[12CDs]

 

音の迫力こそ、朝比奈盤に軍配を上げますが、

それに匹敵するぐらい、聴いていて愉しく心地よい感じがしました。

録音は当然ながら優秀です。

 

朝比奈隆&東京都交響楽団盤、スクロヴァチェフスキ指揮読売交響楽団、

この2盤を聴いてからだと、朝比奈隆指揮大阪フィル盤、シモーネ・ヤング盤は、

影が薄くなってしまいました・・・

この2盤を繰り返し繰り返し、何度も聴いていました。

第3番以降の曲と比較しなければ、それなりに愉しめる曲なのだ、と実感しました。

2020年6月 2日 (火)

2020年5月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧

2020年5月のページビュー(PV)数ベスト10記事は以下のとおりです:

(※トップページ及びカテゴリを除く)

ベスト3までと、先月書いた記事にはリンクを張っています。

 

一位.「カトリック」か「カソリック」か?~誤用に潜む軽蔑と無知

二位.SACDとBlu-ray Audio、どちらが優れているか?〜音響、価格、将来性・・・

三位.マーラー:交響曲第7番聴き比べ14種類

四位.「代受苦」と十字架~瀬戸内寂聴さんの青空説法から

五位.「学び合い学習」は日本の義務教育崩壊を招く!

~おすすめ記事『【解答乱麻】 TOSS代表・向山洋一 亡国の教育「学び合い学習」』

(MSN産経ニュース2012年11月24日掲載)

六位.インクルーシブ(インクルージョン)教育は子どもにとって本当に幸福なのか?

~おすすめブログ記事「脱インクルージョン教育」(ブログ名:斜に構えてみる)

七位.幸せをよぶ5枚の花びらのライラック

八位.プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番聴き比べ14盤

九位.公立学校で習熟度別授業の導入はプラスか、マイナスか?

~読売新聞北海道版・連載「学力危機」第1部・札幌の格差 (10)を読んで

十位.映画「天使にラブソングを」、「天使にラブソングを2」

 

先月の記事数は、18本!

けれども残念ながら、先月書いた記事は1本もランクインしませんでした・・・

先月ランクインしたのは、結構古い記事が多いです。

 

どちらかというと、先月は、ブログよりもツイッターの方に力を入れていました。

たとえばこんな感じ・・・

 

 

 

興味がある方はぜひフォロー願います。

もっとも、RT専門に近いのですが・・・

(なんだかんだ言って2020年6月初めで1.1万ツイートになりました!)

まぁ、ブログのニックネームとツイッター名が違うのはご愛敬ということで・・・

 

全国的に緊急事態宣言が解除されましたが、再燃はおそらく時間の問題でしょう。

そもそも、検査をまともにやっていないのですから・・・

 

テレビと新聞しか情報獲得手段がない、

(少し気の毒な言い方ですが・・・)情報弱者の方は、

NHKが言っていたら何でも正しいと信じ込み、

緊急事態宣言が解除されたらもう大丈夫、早速Go toキャンペーンで旅行へ!

と目論んでいるかもしれません。

 

けれども、今や、テレビと新聞のニュースをそのまま信じ込むのは、

社会に対する害毒です。

かといって、ネット情報はフェイクニュースや罵倒の言葉が蔓延しています。

正しいメディア・リテラシーの必要性を痛感しています。

 

1日も早く、コロナと安倍政権の終焉を願っています。

 

札幌も初夏が訪れました。

今月もご愛読よろしくお願いいたします。

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