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2020年4月17日 (金)

マーラー:交響曲「大地の歌」名盤追加3盤

マーラーの交響曲「大地の歌」。

名盤といえば、ワルター指揮VPO盤(パツァーク&フェリアー)か、

クレンペラー盤(ヴンダーリヒ&ルートヴィヒ)、たいていこの2盤を推す方が多いですね。

最近の記事では、ワルター/ニューヨーク・フィルハーモニック盤を紹介しました。

ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団他による、

マーラー:交響曲第1番「巨人」・第2番「復活」・第9番・大地の歌SACDハイブリッド盤

 

今回、改めて、家にある限りの「大地の歌」を聴いてみました。

一時期、マーラー交響曲全集のCDBOXだけで十数セットありましたが、

たいして聴かないのが多く、一気に手放してしまったので、

今や11盤(だけ?も?)になっていました・・・

(ということは、「大地の歌」だけでも一時期20盤以上あった、ということですか・・・)

 

バーンスタインの2盤(VPO盤とNYP盤)、ショルティ/シカゴ響盤、

インバル旧盤、ブーレーズ盤については、さらっと紹介だけ。

 

バーンスタイン/VPO盤は、男声だけの組み合わせとして有名です。

特に、女声の第2楽章、第4楽章、第6楽章のところを、

あのD・フィッシャー=ディースカウが歌っていることでも名高いです。

しかし、私には、フィッシャー=ディースカウのクセが強すぎて、

好みに合いませんでした。

まるで、ヨッフム盤「カルミナ・ブラーナ」の、

わしは僧院長さまだぞ」みたいな感じに聴こえました。

 

(参考)オルフ:カルミナ・ブラーナ 限定版, SACD

 

 

バーンスタイン/NYP盤は、ところどころ音の洪水になるところが楽しいです。

(特に第4楽章)

ショルティ盤、インバル旧盤は、標準的という感じ。

ブーレーズ盤は、第2楽章まで聴いて私はギブアップ・・・

 

さて、ここからがいよいよオススメの3盤です。

 

第3位は、マイケル・ティルソン・トーマス指揮サンフランシスコ交響楽団と、

テノールがスチュアート・スケルトン、バリトンがトーマス・ハンプソンによる演奏です。

SACDハイブリッド盤です。録音優秀!

 

Mahler: Das Lied von der Erde by Michael Tilson Thomas (2008-09-09)

※タワレコ、HMVでまだ在庫があります(2020年4月17日現在)。

 

Mahler Project-Symphonies Nos.1-9/Adagio from Symp Hybrid SACD, ボックスセット, インポート

 

バーンスタイン/VPO盤と同様、男声2人による歌唱ですが、

バーンスタイン盤よりも落ち着いて聴くことができます。

「男声も悪くないな」と思いました。

特に、第2、第4楽章のトーマス・ハンプソンの渋い声が魅力です。

往年のフィッシャー=ディースカウの声にも少し似ている感がありました。

この盤、第1~第5楽章までがまさに名盤ですが、第6楽章は「推薦」どまりです。

やはり、女声の伸びやかさが、あの”ewig,ewig"の絶唱につながります。

その部分がイマイチ盛り上がらないところが惜しいかも・・・

 

続いて、第2位は、ベルティーニ指揮ケルン放送交響楽団と、

テノールのベン・ヘップナー、メゾソプラノのマリヤーナ・リポヴシェックによる演奏です。

1991年11月、東京のサントリー・ホールでのライブ録音です。

 

Mahler: Symphonies 1-10 - Das Lied von der Erde CD, ボックスセット, インポート

 

ホールの響きの豊かさをよく収録しています。

マリヤーナ・リポヴシェックのメゾソプラノが実に美しい!

通常CDですが、十分な録音です。

 

さて、第1位は・・・というよりも、

あまり知られていないですが、殿堂入りしたワルター/VPO盤、

クレンペラー盤と並びうる名盤なのでは、と思いました。

 

クルト・ザンデルリンク指揮ベルリン交響楽団と、

テノールのペーター・シュライアー、アルトのビルギット・フィニラによる演奏です。

 

Mahler: Das Lied Von Der Erde インポート

 

タワレコ限定で、SACDハイブリッド盤が出ています(私が聴いたのはこれです!)。

こちらをダンゼンおすすめします。

【SACDハイブリッド】マーラー: 交響曲第9番、第10番、大地の歌<タワーレコード限定>

 

まず、録音の優秀さを挙げます。

そして、オケが充実しつつ、2人のソリストが実に生き生きとしています!

第1、第3、第5楽章のペーター・シュライアーは、

故・宇野センセイが絶賛した、ワルター/VPO盤のパツァークに匹敵する感じです。

(美声、という点なら、クレンペラー盤のヴンダーリヒの声が素晴らしいですが)

第5楽章は、まさに酒に溺れて自堕落になったかのような乱暴な歌い方さえ出てきます。

(たとえて言うなら、バッハの「マタイ受難曲」のエヴァンゲリストが、

「カルミナ・ブラーナ」化して酒に溺れて中国の酒飲み詩人になってしまったかのような?

かえって意味不明なたとえデスネ・・・)

 

そして、アルトのビルギット・フィニラの声!

この方はほとんど知られていないですね。

私も実は初耳でした。

しかし、この「大地の歌」での絶唱は、

かのワルター/VPO盤のフェリアーの歌声に、真に並びうるのでは、とさえ思いました。

特に第6楽章の途中からは、オケの絶妙さと相乗効果で、

涙がジ~ンと溢れてきてしまいます・・・

本当に感動的な演奏です!

第6楽章を2度繰り返して聴いても、やっぱり涙が・・・

第6楽章だけなら、ところによっては、ワルター盤、クレンペラー盤を上回るかも?

もっと広く聴かれるべき演奏だと思います。

 

一応、NAXOSのページも紹介しておきます。

マーラー:大地の歌(シュライアー/フィニレ/ベルリン響/ザンデルリンク)

 

この盤(SACD)に言及している他の方の記事をいくつか紹介します。

 

マーラー「大地の歌」 ザンデルリング、ベルリンSO/1983年(新・今でもしぶとく聴いてます)

SACDで聴く、ザンデルリンクの「大地の歌」(こんなCDを買った!聴いた!)

 

通常CDだけなら他にいくつか記事がありましたよ。

たとえば、

ザンデルリンクの指揮する大地の歌(鎌倉スイス日記)

などなど・・・

まずは、ぜひ聴いてみてくださいませ!

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