エディト・パイネマン(Edith Peinemann)による、ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲のSACDハイブリッド盤
エディト・パイネマン(Edith Peinemann)の名は、
ギュンター・ヴァントが指揮したストラヴィンスキーの「火の鳥」組曲のCDのカップリング曲、
プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番でのあまりの素晴らしい演奏で、
私にとっては記憶に残る存在となりました。
その記事を書いたのは、2017年のことでした。
タワレコで、タワレコ限定盤のドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲他の通常CDも買いましたが、
何度か聴いて、そのうち手放してしまいました。
曲自体が、それほど魅力的にはその時感じなかったからです。
2019年に、同じ演奏のSACDハイブリッド盤が、やはりタワーレコード限定で発売されました。
ドヴォルザーク: ヴァイオリン協奏曲/ストラヴィンスキー: ヴァイオリン協奏曲 他<タワーレコード限定>
2枚以上買うとまとめてオフ、というセール対象になっていたので、
改めて、パイネマンによるドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲に挑戦してみることにしました。
気のせいかもしれないですが、通常CDではあまり魅力的に思えなかった曲が、
SACDにすると、とてもダイナミックかつ繊細な演奏で、意外と名曲なんだなぁ~と改めて実感しました。
オケ、ヴァイオリン共にスケールたっぷり、かつロマンティックさがあふれる演奏です。
特に第3楽章の解放感、躍動感がステキです。
第1楽章の重量感も、すっかり森の中にさまよってしまったかのようで、クセになります。
曲自体が、同じドヴォルザークの「新世界より」や交響曲第8番、
あるいは、チェロ協奏曲ほどのメジャー性に乏しい面があるため、
何度聴いても「超名曲~!」という感じこそしませんが、
森の中をさまよい歩いているうちに古いお城にたどり着いてしまったかのような、
そんな隠れた美を見出す楽しみがあります。
我が家には、他に諏訪内晶子盤もありますが、それほど好きにはなれなかったです。
特に第3楽章が好きです。
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲、ラヴェル:ツィガーヌ
(※↓通常CD盤です。SACDはタワレコでお求めください。)
(参考)ツィゴイネルワイゼン~パッション 限定版(諏訪内晶子盤)
(ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲も収録されています。)
なお、パイネマンのドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲のSACDハイブリッド盤には、
ラヴェルのツィガーヌの他に、
シュナイダーハンのヴァイオリンによる、ストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲もカップリングされています。
こちらも名演奏だと思いました。
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