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2020年1月28日 (火)

スター☆トゥインクルプリキュア~1年の視聴を終えて

スター☆トゥインクルプリキュア(以下「スタプリ」)、放送が終わりました。

私にとっては、初めて、ほぼリアルタイムで第1話から最終第49話まで観た、

プリキュア作品となりました。

(プリキュア視聴を本格的に開始したのは、「HUGっと!プリキュア」(以下「ハグプリ」)の、

確か第20話あたりからだったと記憶しています。Yahoo!ニュースでも話題になった、

「男の子でもお姫様になれる!」というセリフが有名になり、そこで興味をもちました。

何かと社会的な問題を取り上げることがなければ、

おそらくプリキュア=幼女の子向けのアニメ、という一面だけで、

それ以上知ろうとは思わなかったはずです・・・)

 

さて、全体を振り返る前に、まずは最終の第49話から。

最終話で、現在のプリキュア達が次のプリキュア主人公へバトンタッチをする、

というのが恒例になっています。

第48話があまりにも完成度が高く、非常に感動したので、

正直、スポンサーの都合で行われる「恒例行事」回は蛇足でしかないと予想していました。

案の定、前回離れ離れになったメンバー達があっさり再会し、

失われていた変身能力(及び言語翻訳能力)もすぐ復活し、

次のプリキュア(キュアグレース)も戦闘に参加し・・・

思わず「ああ、テンプレートだな・・・」とため息・・・

しかし・・・

実はAパートは夢オチだった、というまさかの展開!

(結構わかっていない視聴者が多かったのでは?)

リアルタイムの放送では、それほど感銘を受けなかったのですが、

後でもう一度、録画で観ると、「時の重み」にじわじわ感動を受けました。

ひかるとララの髪型が、実はお互いを意識して、

ロングだったひかるがショートで、かつメッシュを入れたものに。

ララはひかる(と映画に出てくるUMA)を意識したロングヘアに。

二人の友情は、15年という歳月と、途方もない距離に隔てられても、

なおお互いを想うものでした・・・

最初に観たときは、「ひかる、髪をショートにしたんだ・・・」

「ララはロングになったんだ・・・」しか思わなかったのですが、

後で、まとめサイト等でそういう指摘を読んで、

作中で描かれなかった年月での努力精進をあれこれ想像してしまいました。

夢を描くだけではなく、夢に向かって努力し続けることの大切さを、

幼い子どもたちに伝えたかったのでしょうね。

大人になったプリキュア達を描くことにいろいろ賛否があります。

 

前作のハグプリでは、主人公のはなが大人になって出産するシーンで終わるという、

子ども向けアニメとしては異例中の異例な終わり方で、

若宮アンリ回の2回(第19話の「男の子だって、お姫様になれる!」と、

第42話の、まさかの男の子プリキュアの登場)及び、

歴代プリキュア勢ぞろいの第36話、第37話に並ぶ話題になりました。

しかし、今振り返ってみると、主人公たちの大人になった姿を描く必然性は、

それほどなかったように思います。

 

対して、スタプリの最終話で、大人になった姿を描くのと、

最後はホワイトアウトの中で、視聴者それぞれの想像力に任せるという描き方をしたのは、

静かな、じわじわとくる感動につながりました。

最後の「キラやば・・・」のセリフは、

1年間ひかるを演じた成瀬瑛美さん の集大成ともいうべき名演技でした。

(他に、深みを感じた回としては、第45話の陰った声も挙げます。)

 

(余計な話ですが、この展開だと、春の映画などの、

オールスター的な映画に登場する場合は、どういう扱いになるのでしょうか?

ハグプリのはぐたんみたいな存在が、時空を超えて呼び寄せる展開なのでしょうか・・・)

 

第48話は、実質25分の中に、映画1本分を観たような、

凝縮された感動に圧倒されました。

リアルタイム視聴も入れて3回観ました。

アカペラからの変身シーン、ドラゴンボール並の熱い戦闘シーン、

そして、ララとの別れ・・・

もう、第48話でそのまま終われば、子ども目線では救いようがないTHE ENDですが、

作品の質から言えば、最高だったと思います。

スターカラーペンダントの力が失われると、言葉が通じなくなるとか、

第1話に出てきた「フワ座」、その他もろもろの伏線の回収が、

この1月のすべての回で、見事になされていたのは特筆に値します。

 

スタプリの最終決戦のテーマは、観念的に言うと、

「原理主義(又は独善)・不寛容・無理解」VS「多元主義・共生・寛容」

といったものでしょうか。

ラスボスであるダークネスト=へび使い座の主張は、

聖書の創造と堕落(創世記冒頭)及び最後の審判がベースになっているように思えました。

(ただし、誰も救済されない終末論・・・

もしそのまま実現されたなら、「伝説巨神イデオン」最終話級の話になってしまうところでした。)

 

本編中に毎回出てくる、「歪んだイマジネーション」と、

それによって引き起こされる悲劇(作中では、惑星レインボーの悲劇)が起こることさえ含めて

(→キュアコスモのセリフ中に出てきます)、

あらゆる命とそのイマジネーションを全肯定して、

立ち向かっていくプリキュア達が実に美しかったです!

 

スタプリは、前作のハグプリと比べて、始まってからしばらくは、地味な印象でした。

始まってからしばらくは、あまり面白いとはそんなに思わなかったですが、

キャラと設定(宇宙に行く、異星人プリキュア、異文化理解)が魅力的だったので、

なんとか見続けていました。

第15話のブルーキャット(=ユニ)登場回から話が動き出し、

続く第16話の弓道回の描写の丁寧さは凄さを感じました。

本格的に面白いな、と思えるようになったのは、

「スタプリの全力考察」のブログである、

「金色」さんのブログ「金色の昼下がり」を知るようになったのと、

本編そのものの展開、特に第29話~第30話の惑星サマーン編と、

それ以降の話が見事だったからです。

9月以降は、毎週日曜日の8時半が本当に待ちどおしい時間となりました。

リアルタイムで観て、さらに、録画でも見る、という習慣になりました。

(あと、Msk-Mtnのブログというブログ記事もオススメです。

前作ハグプリに比べると、記事数が少なくなりましたが、

プリキュアファンおなじみの「プリキュアの数字ブログ」と、

同じ管理人による、「サラリーマン、プリキュアを語る」も、

まさにプリキュア基本文献という感じです。

キュアコンプリート」の記事も放送されたその日のお昼頃には更新されているので、

楽しみでした。)

 

「金色の昼下がり」ブログでは、考察に、

カントベンサム(功利主義を唱えた哲学者)パスカル

しまいには旧約聖書まで登場するなど、

知的にも読みごたえがありました。

何よりも、よくここまで制作者の意図を深読みできるな、という、

作品への愛があふれている内容に共感しました。

更新されるのが楽しみになってしまいました・・・

 

ストーリー全体の頂点は、やはり第48話で、

次いで第46~47話の最終決戦前の話。

第29話以降は前述の2話を除けばどれも素晴らしかったですが、

特に挙げると、

第38話のユニ回(「罪・憎しみと、ゆるし」がテーマ)、

第40話のララ回、

第41話のまどか回(ガルオウガとの戦闘シーンが秀逸!)、

2話にわたって描かれたえれな回、特に第43話はもらい泣きしてしまいました・・・

もちろん、主人公ひかる回の第45話も素晴らしかったです。

 

スタプリは、単話で見るよりも、全話を通してみた、

丁寧な伏線回収が実に見事でした。

 

昨年(2019年)にNHKで行われた、

全プリキュア大投票では、作品部門で10位以下

(ただし子どもたちからの投票では断トツ1位!)という結果でしたが、

今なら、もう少し違った結果になるのかもしれません。

キャラでは、私はどちらかというと、まどか=セレーネ推しでしたが(少し不遇な扱いでしたが・・・)、

終盤では、やっぱり主人公のひかる=スターはスゴい!と思いました。

ユニの設定(ブルーキャット、バケニャーン、宇宙アイドル・マオ)のうち、

宇宙アイドル・マオはもう少し活用してもいいかな、と思いました。

スタプリでは、変身の際に各キャラが歌を歌います。

いつもは4人ないし5人のコーラスですが、

それぞれのキャラのメイン回では、メインボーカルになります。

一番「歌ウマ!」だったのは、キュアソレイユ役の安野希世乃さんの歌声でした。

(メインであまり聴けませんでしたが・・・)

 

スタプリでは、サブキャラも魅力的でした。

特に、妖精枠のプルンスの有能さは、プリキュアシリーズ中断トツではないでしょうか。

妖精ではないですが、AIがピンチを何度も救っています。

第30話と、第48話ラスト近くの、

「忘れるはずがありません。」というセリフのところは感涙モノでした。

 

敵キャラの描き方も独特でした。

意図的に、前半ではほぼ敵の背景・過去はほとんど描かれず、

30話を過ぎてから、畳みかけるように敵幹部の過去が明らかになります。

ほぼ毎回のように出てきてはひたすらやられる戦闘員、ノットレイ達(いわゆる雑魚キャラ)の、

仮面の下の姿(第46話以降)が出てくるのは、ありそうでなかったものではないでしょうか。

 

プリキュアの根幹である多様性を、子どもたちにもわかるように寓話的に、

見事に描いたのが、このスタプリでした。

私にとっては、今のところシリーズ中、

初代、「ドキドキ!プリキュア」、ハグプリに並ぶ作品となりました。

(ちなみに能力的に言えば、本作の主人公ひかるは、「ドキドキ!プリキュア」の主人公である、

まさに完璧超人ともいうべき相田マナを超えたのではないかと思いますが、いかがでしょうか・・・

→宇宙飛行士になる、というのは、本当の意味で、完璧超人みたいなものですから・・・)

ありがとう、スタプリ!

 

スター☆トゥインクルプリキュア vol.1

スター☆トゥインクルプリキュア vol.2

スター☆トゥインクルプリキュア vol.3

 

映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて

 

 

↓こちらは買ってしまいました・・・

アニメージュ2020年1月号増刊『スター☆トゥインクルプリキュア』特別増刊号[雑誌]

 

 

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