« 2019年12月 | トップページ | 2020年2月 »

2020年1月の11件の記事

2020年1月30日 (木)

おすすめ記事~「カネで国民を選別する日本にしてはならない」(新世紀のビッグブラザーへ~三橋貴明氏のブログ)

大規模災害があったら、助け合うのが当たり前・・・

東日本大震災級の大規模災害(地震、津波、台風による河川氾濫等)が起きた際に、

もし、自衛隊や警察、消防の方々から、

「助けてもいいけど、受益者負担です。後で〇万円請求ですが、いいですか?」

と言われたら、皆さんはどう思いますか?

 

新型コロナウィルスの蔓延に伴い、

今回、政府がチャーター機を手配して、武漢から、邦人を救出に行ったことはよい決断だと思いました。

しかし・・・

政府が、チャーター機の運賃として一人当たり8万円を徴収することは、

果たして妥当なのでしょうか?

ネット上では、「受益者負担は当たり前」という声が強いです。

 

今回の日本政府の方針に、まっとうな論理で反駁したのが、

今回おすすめしたい記事である、

「カネで国民を選別する日本にしてはならない」

(新世紀のビッグブラザーへ~三橋貴明氏のブログ)です。

記事から一部引用します。

(引用)

(中略)我が国では政府が「緊縮財政至上主義」の下で、カネ、カネ、カネ。非常事態時に「国家」に助けてもらった際に、カネを請求されるという「腐った国家」になり果てていたことが明らかになった。

 ならば、東日本大震災で自衛隊や警察、消防、土木業の方々に助けてもらった人にも「受益者負担です」と、費用を請求しなければなりませんね。

 国家って、そういうものじゃないでしょ。

 非常事態は、いつ、誰に襲い掛かってくるか分からない。武漢に滞在していた「同じ国民」の方々にしても、「こんなことになる」と予想していた人は一人もいないでしょう。
 
 それでも、非常事態は発生する。そのときは、「カネ、カネ、カネ」などとやらずに、無条件で国民が「同じ国民」を助けるのです。それが、国民国家であり、国民意識(ナショナリズム)の根幹です。

 ちなみに、
「税金を払っているんだから、無料で助ける」
「そもそも、中国なんかでビジネスをしているのが悪い」
 といったレトリックも不適切です。
 税金を払っていなかったとしても、あるいは国家に迷惑をかけていたとしても、それでも「同じ国民」ならば無条件で助けるのです。次、我々が非常事態に直面した際には、かつて助けられた国民が助けてくれるかも知れませんよね。

 また、「中国で~」などと言い出した日には、東日本大震災の被災者の皆様が「東北の海岸地域に住んでいたのが悪い」ことになってしまいます。

 「あの」中国に滞在していても、何事もないケースもあります。逆に、日本国内の「ここは安全」と信じられていた場所で、災難に直面するケースもあります。全ては「運」なのです。

 たまたま「運が悪かった」国民が苦しんでいる以上、無条件で助けるのが当然ですが、自己責任論を持ち出す。わたくしを批判した人たちは、次の非常事態で自分の家族が危険にさらされたとしても「受益者負担」「自己責任」と言えるのでしょうかね。ちなみに、わたくしは無理ですわ。

 グローバリズムが蔓延し、ナショナリズムが破壊され、自己責任論に「逃げる」連中が増え、非常事態時にまで受益者負担と言ってのける。

 正直、今回はチャーター機を飛ばして料金を請求した日本政府以上に(緊縮財政至上主義である以上、何となく予想していた)、わたくしを批判した連中に「グローバリズム的なおぞましさ」を感じてしまったわけでございます。
 
 我が国を「カネで国民を選別する日本」にしてはなりません。
(引用終)
某議員には政治資金として1億5千万円払っても、「妥当」だったり、
あるいは、「桜を見る会」の私物化で5000万円税金から支出したり・・・にはザルなのに、
どうして、こういうところはケチくさいのか?
国民を守ることには、政府は金を使いたくないのか、という印象を受けます。
自己責任論だとかのルサンチマンの呪いの叫びは、結局、危機の時に、
自分の身に降りかかってくるのです。
困ったときにはカネの有無で差別されるのではなく、
無条件で、助け合える世の中の方が、素晴らしくはないですか?
それとも、すべてにおいて自己責任を振り回した方が、
幸せなのでしょうか?
社会がアメリカ化するのが、そんなに素晴らしいことなのでしょうか?
(まぁ、アメリカには寄付の文化が救済手段としてありますが、
日本にはまだあまり根付いていないように思います。)
喜ぶ者と共に喜び、泣く者と共に泣きなさい。
(新約聖書ローマの信徒への手紙12:15新共同訳)
これは、個人の倫理だけではなく、社会にとっても有益な言葉だと思います。
一応、公平のために、「8万円は妥当か?」(徴収は妥当)という記事も、
参考までに載せておきます。
鳥海 高太朗 : 航空・旅行アナリスト 帝京大学非常勤講師
(2020年1月31日追記)
やはり、「これはおかしい!」と著名な方々が叫ぶことにより、
現実は動くのです!
これでも、このニュースへのYahoo!コメントを読むと、
「我々の税金が使われるのはおかしい!」「自己責任だ!」との声が多数なのは、
情けない限りです・・・
生きづらい、ギスギスした世の中ですね。
おそらく、こういうコメントを書く類の人々は、
他人が得することを許せないのでしょう。
(参考)
(引用)
 自分が不利益を受けるわけではなくても、他人の利益を不快に感じる。そんな人たちが少なからずいる。極端な不寛容さは一体どこから来るのか。技術の進歩が生んだ現代人特有の心情だとの指摘もある。AERA 2019年10月14日号に掲載された記事を紹介する。
 今春、定食チェーンの「やよい軒」が、無料だったご飯のおかわりを試験的に有料にするというニュースが流れた。運営会社は、おかわりをしない客から「不公平だ」という指摘があったと説明した。夏の参院選でれいわ新選組から車いすの議員2人が当選し、国会が改修されたというニュースには、ネット上などで「自己負担でやるべきだ」「我々の税金を使うな」といった反発がわき起こった。

 どちらも、批判する人自身が、何らかの負担を強いられたわけではない。ただ、自分以外の人が利益を受けているのが不快という感情。「他人の得が許せない」人が増えている。
(中略)
 心理カウンセラーで「インサイト・カウンセリング」(東京都)代表の大嶋信頼さんによると、相談に訪れる人の多くは「他人の得が絶対に許せない」「いつも自分が損ばかりしている」という気分になっているという。そんな気持ちに苦しむ人たちが、この社会にあふれ返っているようだ。

 大嶋さんは特に、そういう人たちが他者に攻撃的な言動をとってしまうケースは「『ルサンチマン』という言葉で説明がつく」という。

 ルサンチマンとは、「強者に対する弱者のねたみや恨み」という意味だ。准教授が経験した例では、授業をきちんと受けながらも成績が心配される学生が弱者で、授業を受けなくても成績が良い方が強者と言えるだろう。大嶋さんは「多くのケースで、『弱者がすることは正しい』と思い込んでしまう傾向があります」とも指摘する。
(引用終)下線は筆者による。

2020年1月29日 (水)

NHK総合・クローズアップ現代+「防げるか 大人の“いじめ”」(2020年1月29日放送)~もう「いじめ」という言葉を使わず、ストレートに「暴行」「名誉棄損」「パワハラ」と言おう!

2020年1月29日放送のNHK総合「クローズアップ現代+」では、

防げるか? 大人の“いじめ”」と題して、前半では、

特に教育現場での「いじめ」を取り上げ、

後半では、それ以外での「大人のいじめ」を取り上げていました。

 

番組を観ていて、特にひどいなぁ・・・と思ったのが、

教育現場でのいじめです。

「いじめは決してダメ!」と言っている教師が、

裏では陰湿ないじめを繰り返して、同僚の教員を、

退職やうつ病に追い込んでいる、というとんでもない偽善です。

 

(ある意味、「いじめはダメ!」と、道徳教育を推進している、

政府自体が、高齢者や非正規雇用の人を「いじめ」ているし、

「桜を見る会」の件や、景気悪化を素直に認めず、台風のせいにするなどの、

平気で嘘をついているトップが君臨する限り、こういう悪はなくならないのでしょう・・・)

 

そもそも「いじめ」という言葉そのものが、

事象をオブラートで包むものになっているとなっていると思います。

文部科学省でいくら広範囲に定義づけようとも、

「児童生徒に対して、当該児童生徒が在籍する学校に在籍している等当該児童生徒と一定の人的関係のある他の児童生徒が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものも含む。)であって、当該行為の対象となった児童生徒が心身の苦痛を感じているもの。」
(引用元:いじめの定義の変遷|文部科学省))

一般的には、小学生の悪ふざけぐらいにレベルダウンして受け取られます。

ですから、「いじめ」という言葉ではなく、

法律用語を適用して、事象を眺めてみれば、いかにその行為が触法なものか、

客観的に判断できるのでは、と考えます。

「暴行」「恐喝」「強要」「名誉棄損」・・・

あるいは、ようやく声があがるようになった、「セクハラ」「パワハラ」・・・

 

私は、学校で「道徳」なんて教えても、あまり意味がないと考えています。

(真に「道徳」を教えられるのは、家庭や宗教です。)

それよりも、法律をどうして教えないのか、と疑問です。

ベストセラーになっている、『こども六法』のようなもので十分です。

そうすれば、強い者に怯えるよりも、

「法」という、普遍的に国民を守ってくれる存在を武器に、

「いじめ加害者」に対して戦うことができるのです。

 

こども六法→私も読みました!

 

大人の「いじめ」のきっかけは、被害者の能力不足などが挙げられていましたが、

そこから、「攻撃」の対象にしてしまうのは、

人間の持つ、いわば「正義中毒」というものなのでしょう・・・

 

最近、新聞かAmazonかどこで知ったか忘れましたが、

人は、なぜ他人を許せないのか? 』という本が出版されたことを知りました。

 

人は、なぜ他人を許せないのか? 

 

Amazonから内容を転載しますと・・・

 

(引用)

内容紹介

炎上、不謹慎狩り、不倫叩き、ハラスメント…

世の中に渦巻く「許せない」感情の暴走は、
脳の構造が引き起こしていた!


人の脳は、裏切り者や社会のルールから外れた人など、わかりやすい攻撃対象を見つけ、
罰することに快感を覚えるようにできています。
この快楽にはまってしまうと、簡単には抜け出せなくなり、罰する対象を常に探し求め、
決して人を許せないようになってしまいます。

著者は、この状態を正義に溺れてしまった中毒状態、「正義中毒」と呼んでいます。
これは、脳に備わっている仕組みであるため、誰しもが陥ってしまう可能性があるのです。

他人の過ちを糾弾し、ひとときの快楽を得られたとしても、日々誰かの言動にイライラし、必要以上の怒りや憎しみを感じながら生きるのは、苦しいことです。

本書では、「人を許せない」という感情がどのように生まれるのか、その発露の仕組みを脳科学の観点から解き明かしていきます。
「なぜ私は、私の脳は、許せないと思ってしまうのか」を知ることにより、自分や自分と異なる他者を理解し、心穏やかに生きるヒントを探っていきます。

内容(「BOOK」データベースより)

世の中に渦巻く「許せない」感情は、なぜ生まれるのか?歪んだ正義感の裏に潜む、驚くべき脳の構造に迫る!

(引用終)

 

まだ入手していませんが、近々読んでみたいと思う内容です。

 

ちょっと脱線しましたね。

いずれにせよ、日本の教育現場は、性善説に立つ考え方に基づいています。

しかし、人間は罪に陥りやすい、悪を喜ぶこともある、という、

現実認識から言えば、性善説モデルで物事を進めるには限界があります。

大人も含めて、人間は弱い者いじめを楽しむ傾向にある、

だからこそ、法で身を守る、泣き寝入りしない、というのを教えるのは、

大切なことではないでしょうか。

 

2020年1月28日 (火)

スター☆トゥインクルプリキュア~1年の視聴を終えて

スター☆トゥインクルプリキュア(以下「スタプリ」)、放送が終わりました。

私にとっては、初めて、ほぼリアルタイムで第1話から最終第49話まで観た、

プリキュア作品となりました。

(プリキュア視聴を本格的に開始したのは、「HUGっと!プリキュア」(以下「ハグプリ」)の、

確か第20話あたりからだったと記憶しています。Yahoo!ニュースでも話題になった、

「男の子でもお姫様になれる!」というセリフが有名になり、そこで興味をもちました。

何かと社会的な問題を取り上げることがなければ、

おそらくプリキュア=幼女の子向けのアニメ、という一面だけで、

それ以上知ろうとは思わなかったはずです・・・)

 

さて、全体を振り返る前に、まずは最終の第49話から。

最終話で、現在のプリキュア達が次のプリキュア主人公へバトンタッチをする、

というのが恒例になっています。

第48話があまりにも完成度が高く、非常に感動したので、

正直、スポンサーの都合で行われる「恒例行事」回は蛇足でしかないと予想していました。

案の定、前回離れ離れになったメンバー達があっさり再会し、

失われていた変身能力(及び言語翻訳能力)もすぐ復活し、

次のプリキュア(キュアグレース)も戦闘に参加し・・・

思わず「ああ、テンプレートだな・・・」とため息・・・

しかし・・・

実はAパートは夢オチだった、というまさかの展開!

(結構わかっていない視聴者が多かったのでは?)

リアルタイムの放送では、それほど感銘を受けなかったのですが、

後でもう一度、録画で観ると、「時の重み」にじわじわ感動を受けました。

ひかるとララの髪型が、実はお互いを意識して、

ロングだったひかるがショートで、かつメッシュを入れたものに。

ララはひかる(と映画に出てくるUMA)を意識したロングヘアに。

二人の友情は、15年という歳月と、途方もない距離に隔てられても、

なおお互いを想うものでした・・・

最初に観たときは、「ひかる、髪をショートにしたんだ・・・」

「ララはロングになったんだ・・・」しか思わなかったのですが、

後で、まとめサイト等でそういう指摘を読んで、

作中で描かれなかった年月での努力精進をあれこれ想像してしまいました。

夢を描くだけではなく、夢に向かって努力し続けることの大切さを、

幼い子どもたちに伝えたかったのでしょうね。

大人になったプリキュア達を描くことにいろいろ賛否があります。

 

前作のハグプリでは、主人公のはなが大人になって出産するシーンで終わるという、

子ども向けアニメとしては異例中の異例な終わり方で、

若宮アンリ回の2回(第19話の「男の子だって、お姫様になれる!」と、

第42話の、まさかの男の子プリキュアの登場)及び、

歴代プリキュア勢ぞろいの第36話、第37話に並ぶ話題になりました。

しかし、今振り返ってみると、主人公たちの大人になった姿を描く必然性は、

それほどなかったように思います。

 

対して、スタプリの最終話で、大人になった姿を描くのと、

最後はホワイトアウトの中で、視聴者それぞれの想像力に任せるという描き方をしたのは、

静かな、じわじわとくる感動につながりました。

最後の「キラやば・・・」のセリフは、

1年間ひかるを演じた成瀬瑛美さん の集大成ともいうべき名演技でした。

(他に、深みを感じた回としては、第45話の陰った声も挙げます。)

 

(余計な話ですが、この展開だと、春の映画などの、

オールスター的な映画に登場する場合は、どういう扱いになるのでしょうか?

ハグプリのはぐたんみたいな存在が、時空を超えて呼び寄せる展開なのでしょうか・・・)

 

第48話は、実質25分の中に、映画1本分を観たような、

凝縮された感動に圧倒されました。

リアルタイム視聴も入れて3回観ました。

アカペラからの変身シーン、ドラゴンボール並の熱い戦闘シーン、

そして、ララとの別れ・・・

もう、第48話でそのまま終われば、子ども目線では救いようがないTHE ENDですが、

作品の質から言えば、最高だったと思います。

スターカラーペンダントの力が失われると、言葉が通じなくなるとか、

第1話に出てきた「フワ座」、その他もろもろの伏線の回収が、

この1月のすべての回で、見事になされていたのは特筆に値します。

 

スタプリの最終決戦のテーマは、観念的に言うと、

「原理主義(又は独善)・不寛容・無理解」VS「多元主義・共生・寛容」

といったものでしょうか。

ラスボスであるダークネスト=へび使い座の主張は、

聖書の創造と堕落(創世記冒頭)及び最後の審判がベースになっているように思えました。

(ただし、誰も救済されない終末論・・・

もしそのまま実現されたなら、「伝説巨神イデオン」最終話級の話になってしまうところでした。)

 

本編中に毎回出てくる、「歪んだイマジネーション」と、

それによって引き起こされる悲劇(作中では、惑星レインボーの悲劇)が起こることさえ含めて

(→キュアコスモのセリフ中に出てきます)、

あらゆる命とそのイマジネーションを全肯定して、

立ち向かっていくプリキュア達が実に美しかったです!

 

スタプリは、前作のハグプリと比べて、始まってからしばらくは、地味な印象でした。

始まってからしばらくは、あまり面白いとはそんなに思わなかったですが、

キャラと設定(宇宙に行く、異星人プリキュア、異文化理解)が魅力的だったので、

なんとか見続けていました。

第15話のブルーキャット(=ユニ)登場回から話が動き出し、

続く第16話の弓道回の描写の丁寧さは凄さを感じました。

本格的に面白いな、と思えるようになったのは、

「スタプリの全力考察」のブログである、

「金色」さんのブログ「金色の昼下がり」を知るようになったのと、

本編そのものの展開、特に第29話~第30話の惑星サマーン編と、

それ以降の話が見事だったからです。

9月以降は、毎週日曜日の8時半が本当に待ちどおしい時間となりました。

リアルタイムで観て、さらに、録画でも見る、という習慣になりました。

(あと、Msk-Mtnのブログというブログ記事もオススメです。

前作ハグプリに比べると、記事数が少なくなりましたが、

プリキュアファンおなじみの「プリキュアの数字ブログ」と、

同じ管理人による、「サラリーマン、プリキュアを語る」も、

まさにプリキュア基本文献という感じです。

キュアコンプリート」の記事も放送されたその日のお昼頃には更新されているので、

楽しみでした。)

 

「金色の昼下がり」ブログでは、考察に、

カントベンサム(功利主義を唱えた哲学者)パスカル

しまいには旧約聖書まで登場するなど、

知的にも読みごたえがありました。

何よりも、よくここまで制作者の意図を深読みできるな、という、

作品への愛があふれている内容に共感しました。

更新されるのが楽しみになってしまいました・・・

 

ストーリー全体の頂点は、やはり第48話で、

次いで第46~47話の最終決戦前の話。

第29話以降は前述の2話を除けばどれも素晴らしかったですが、

特に挙げると、

第38話のユニ回(「罪・憎しみと、ゆるし」がテーマ)、

第40話のララ回、

第41話のまどか回(ガルオウガとの戦闘シーンが秀逸!)、

2話にわたって描かれたえれな回、特に第43話はもらい泣きしてしまいました・・・

もちろん、主人公ひかる回の第45話も素晴らしかったです。

 

スタプリは、単話で見るよりも、全話を通してみた、

丁寧な伏線回収が実に見事でした。

 

昨年(2019年)にNHKで行われた、

全プリキュア大投票では、作品部門で10位以下

(ただし子どもたちからの投票では断トツ1位!)という結果でしたが、

今なら、もう少し違った結果になるのかもしれません。

キャラでは、私はどちらかというと、まどか=セレーネ推しでしたが(少し不遇な扱いでしたが・・・)、

終盤では、やっぱり主人公のひかる=スターはスゴい!と思いました。

ユニの設定(ブルーキャット、バケニャーン、宇宙アイドル・マオ)のうち、

宇宙アイドル・マオはもう少し活用してもいいかな、と思いました。

スタプリでは、変身の際に各キャラが歌を歌います。

いつもは4人ないし5人のコーラスですが、

それぞれのキャラのメイン回では、メインボーカルになります。

一番「歌ウマ!」だったのは、キュアソレイユ役の安野希世乃さんの歌声でした。

(メインであまり聴けませんでしたが・・・)

 

スタプリでは、サブキャラも魅力的でした。

特に、妖精枠のプルンスの有能さは、プリキュアシリーズ中断トツではないでしょうか。

妖精ではないですが、AIがピンチを何度も救っています。

第30話と、第48話ラスト近くの、

「忘れるはずがありません。」というセリフのところは感涙モノでした。

 

敵キャラの描き方も独特でした。

意図的に、前半ではほぼ敵の背景・過去はほとんど描かれず、

30話を過ぎてから、畳みかけるように敵幹部の過去が明らかになります。

ほぼ毎回のように出てきてはひたすらやられる戦闘員、ノットレイ達(いわゆる雑魚キャラ)の、

仮面の下の姿(第46話以降)が出てくるのは、ありそうでなかったものではないでしょうか。

 

プリキュアの根幹である多様性を、子どもたちにもわかるように寓話的に、

見事に描いたのが、このスタプリでした。

私にとっては、今のところシリーズ中、

初代、「ドキドキ!プリキュア」、ハグプリに並ぶ作品となりました。

(ちなみに能力的に言えば、本作の主人公ひかるは、「ドキドキ!プリキュア」の主人公である、

まさに完璧超人ともいうべき相田マナを超えたのではないかと思いますが、いかがでしょうか・・・

→宇宙飛行士になる、というのは、本当の意味で、完璧超人みたいなものですから・・・)

ありがとう、スタプリ!

 

スター☆トゥインクルプリキュア vol.1

スター☆トゥインクルプリキュア vol.2

スター☆トゥインクルプリキュア vol.3

 

映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて

 

 

↓こちらは買ってしまいました・・・

アニメージュ2020年1月号増刊『スター☆トゥインクルプリキュア』特別増刊号[雑誌]

 

 

2020年1月16日 (木)

NHK総合・クローズアップ現代+「シリーズ 検証・かんぽ問題①②」(2020年1月15日、16日放送)(附:権力に屈したNHK~日本のジャーナリズムに未来はあるのか?)

この報道そのものは、ジャーナリズムの仕事として極めて優れたものといえます。

かんぽ生命の不適正契約を告発した、大スクープでしたから・・・

今回、NHK総合・クローズアップ現代+

「シリーズ 検証・かんぽ問題①②」(2020年1月15日、16日放送)を視聴しました。

シリーズ 検証・かんぽ問題①実態解明と顧客救済は?

シリーズ 検証・かんぽ問題②郵政グループ 再生への課題は?

 

非常によくまとめられて、かんぽ生命の「手口」(問題点)を指摘していますし、

顧客側からの立場、郵便局員の内部告発及び内部資料、そして、かんぽ生命トップの見解。

さすがNHK!と絶賛したいところですが・・・

(実際、この番組だけ考えると、その内容は、文句なしにすばらしいし、

見るに値するものだといえます。)

 

しかし、残念なことに、既に毎日新聞他で報道があったとおり、

かんぽ生命の不正について、NHKが暴こうとすると、

かんぽ生命が、総務省を通してNHKに圧力をかけ、

それに屈して、NHKは一時、この問題を自ら封印してしまったことです。

NHK報道巡り異例「注意」 経営委、郵政抗議受け かんぽ不正、続編延期(2019年9月26日毎日新聞)

新聞労連ジャーナリズム大賞に毎日新聞「NHKかんぽ不正報道への圧力」報道(2020年1月16日毎日新聞)

池上彰が解説! 日本郵政とNHKの闇「スクープを潰されたNHK“現場の無念”」(2019年11月17日文芸春秋)

NHKは日本郵政の「圧力」になぜ屈したか、ウラに隠された事情(2019年9月29日現代ビジネス)

 

ぜひ、かんぽ生命の件を告発したのなら、自分たち自身のことも告発してほしいものです。

(たぶん無理なのでしょうが・・・)

 

昨今、特に東日本大震災以降、日本のジャーナリズムは、

着々と「大本営発表」化しつつあると危惧しています。

たとえば、昨日(2020年1月15日)のニュース。

「緩やかな景気拡大続く 日銀総裁、増税の影響に言及せず」(2020年1月15日東京新聞)

東京新聞だけでなく、NHK他も、日銀総裁の景気判断をただ垂れ流していました。

識者はこう見ています。

ゼロ」の衝撃!(三橋貴明氏のブログ「新世紀のビッグブラザーへ2020年1月16日記事)

【藤井聡】政府の「大本営発表」に騙されるな!10%消費税で「焦土」と化しつつある日本経済

(新経世済民新聞2020年1月15日記事)

 

新聞社は、軽減税率適用という特権と引き換えに、消費税引き上げという悪政にNO!を言う声を、

自ら封印してしまいました。

NHKと民放は、放送法改正か、スポンサーの圧力をチラつかせられると、

すぐにダンマリで、芸能人が不倫したとかその類のどうでもいい報道に逃げています。

 

日本は自由な国、と考えている方が今でも多いと思いますが、

国際的にみると、「報道の自由度ランキング」では、

日本は67位、G7中では最下位なのです。

ネトウヨちゃんたちが罵倒して止まない、韓国よりも下です。

「報道の自由度ランキング」日本の順位、前年と変わらず(2019年4月18日朝日新聞)

報道の自由度ランキング(世界経済のネタ帳2019年5月7日)

報道の自由度ランキング、なぜ日本はG7で最下位なのか

 

最近、日本は「先進国」ではなく、「衰退途上国」である、という言葉を知って、

少しショックでした。

「発展途上」ではない。日本を衰退途上国に落とした5つのミス(

 

私たち有権者、市民が、NHKを初めとする、

マスメディアの報道を鵜呑みにせず、

なおかつ、マスメディアの自己浄化を期待しつつ(無理そうですが・・・)、

権力を監視したり、「事実は何か」を考えたりしていかないと、

あっという間に、戦前の「大本営発表」の時代に逆戻りなのです。

(なんだかとりとめのない感想になってしまいました・・・)

2020年1月11日 (土)

アニメ映画「GAMBA ガンバと仲間たち」(2020年1月1日 NHKEテレで放送)

ノロイ(新)

Photo_20200111214401

ノロイ(旧)

Photo_20200111214301

いきなりですが、「ガンバの冒険」の悪役キャラ、

ノロイ」の新旧、どちらが怖く見えますか?

私は当然、旧作版の方が怖く見えます。

あるランキングでは、悪役ランキング9位、という結果になっていました。

(「ラピュタ」のムスカ大佐より下なのは納得できない?)

(参考)→「悪の帝王」という言葉がぴったりなアニメキャラランキング 1位から10位

 

1975年のアニメ「ガンバの冒険」。

私は幼い頃に再放送で観ました。

ただ、あまりにノロイの姿が怖くて、

オープニング曲とノロイの姿だけが記憶に残っています。

オープニング曲の「ガンバのうた」は、たぶん1番だけなら、

パッと歌えると思います。

しかし、エンディング曲の「冒険者たちのバラード」は、

まったくと言っていいほど記憶にありませんでした。

今回この記事を書くにあたり、あるサイトに掲載されたエンディングの動画を見て、

やっぱり怖いなぁ・・・と改めて思いました。

(参考)→ノロイは昭和生まれのトラウマ!個性豊かなネズミ達の物語・ガンバの冒険(ミドルエッジ)

 

さて、私の昔の記憶はさておいて・・・

2020年1月1日に、NHKEテレで放送された、

アニメ映画「GAMBA ガンバと仲間たち」 をようやく録画で視聴しました。

2020年が「ね年」だから、とのことです。

2020年はね年!ねずみが主役の3作品をお正月に放送!2019年12月16日(月)更新

 

GAMBA ガンバと仲間たち [Blu-ray]

 

GAMBA ガンバと仲間たち(Amazonプライム)

 

結論から言うと、映像がキレイで、私も妻も結構楽しめました。

元々のストーリー展開が素晴らしいからでしょう。

ガンバと仲間たちと、ノロイとその手下のイタチたちとの戦いはなかなか迫力がありました。

声優陣も結構豪華でした。

旧作の主役、野沢雅子さんは、「ツブリ」を演じていましたね。

私としては一番印象に残ったのは、やはりガクシャでしょうか・・・

どうも、「ガンダム」の「シャア」に聞こえてしまいます。

(「白い悪魔」とは実はガンダム?笑)

主役は「進撃の巨人」だから?

1975年のアニメ版と比較さえしなければ、佳作といえる出来だと思います。

 

この作品についていろいろ調べてみると・・・

製作費20億円かけて、興行収入は3億円とのことでした。

最大の問題点が、75年のアニメ版のキャラの面影がまったくなかったことでは、

と思ってしまいました。

(旧 ガンバと仲間たち)

Photo_20200111222301

(新 ガンバと仲間たち)

71yftp6ox6l_ac_sl1123_

70年代、80年代生まれの人たちが、自分の子を連れて映画館に行くのを考えれば、

やはり、旧作のキャラは大事にした方がよかったのでは、と思いました。

(私自身は、ガンバらネズミたちのキャラには特にこだわりがありませんが・・・)

やっぱり、ガッカリは「ノロイ」でした。

ノロイは、まあまあ怖いキャラデザインですが、

旧作のような邪悪さまでは至っていないように思えます。

宇宙人的な、直線を使ったデザインは、動物キャラとして異常ですが、

せいぜいポケモンの「ミュウツー」をちょっと怖くした程度かな・・・

あと、エンディングの歌と映像も???な感じでした。

キャラも、ガンバとヨイショ、ガクシャ、潮路とノロイ以外は、

影が薄い感じがありました。

ストーリー展開、見せ方そのものは優れているのに、

少し残念でした。

ただ、旧作を知らない、旧作と比較しないなら、十分楽しめる作品だというのは確かです。

ガンバたちの勇気に感動するでしょう。

 

参考までに、旧作のBlu-ray等を紹介しておきます。

ガンバの冒険 Blu-ray BOX(初回限定生産)

「ガンバの冒険 COMPLETE DVD BOOK」vol.1~3

 

 

原作 冒険者たち ガンバと15ひきの仲間 (岩波少年文庫044) 

 

2020年1月10日 (金)

テレビ東京系・THEカラオケ★バトル<U-18歌うま甲子園 全国新人王決定戦3時間SP>(2020年1月5日放送)

決勝戦は、小学生3人VS高校3年生でした。

テレビ東京系で、2020年1月5日に放送された、

THEカラオケ★バトル<U-18歌うま甲子園 全国新人王決定戦3時間SP>を、

録画で視聴しました。

 

この番組、昨年(2019年)から視聴するようになりました。

ただ、毎回リアルタイムでは視聴せず、

録画で、出場者の日常とかそういうところは早送りして、

ひたすら、出場者が歌を歌っているところと、採点のところだけを視聴しています。

(まともに視聴したら、2時間、3時間ですから・・・)

 

今回の放送では、小学生が大活躍でした。

ABCD各ブロックの決勝進出者のうち、3名が小学生となりました。

 

私の予想では、決勝では、高校3年生の方が勝つかな、と思っていましたが、

かなりの番狂わせがありました。

 

小学生対決では、すごく大人っぽい選曲及び歌い方をする女の子と、

年齢相応の選曲で、天真爛漫な歌声を響かせた女の子の対称が見ものでした。

(「マクロスF」で言えば、シェリルVSランカみたいな?)

 

優勝した子は、1曲目(ブロック予選)では、「パプリカ」を歌い、

最終的に、優勝を勝ち取ったのが、「夢をかなえてドラえもん」だったのが、

すご~く意外でした。

しかし、物マネでも分不相応な背伸びでもなく、

オリジナリティがある声で、天真爛漫にはつらつと歌う姿は魅力的でした。

将来この子は、

NHKの「歌のおねえさん」になれそうかも?なんて思ってしまったほどでした。

 

(参考)夢をかなえてドラえもん(オリジナル)

 

夢をかなえてドラえもん(キャスト版)

 

おっと、こちらは現行の主題歌版ですね・・・

 

この「THEカラオケ★バトル」、妻と一緒に観ながら、

よく点数の予想をして楽しんでいます。

機械の採点だから、「えっ、この声でこの得点?」というのが結構あるので、

そこが面白いところです。

(逆も然りで、「こんなに上手いのに、この得点?・・・というのもよくあります。)

また、カラオケで歌ってみたいレパートリーを増やすのにも役立っています。

普段の回も楽しいですが、歌手本人が本人曲を歌うという、

少々イジワルな企画のも好きです。

 

ちなみに、今のところ(2020年1月現在)、

私がカラオケ(LIVE DAMの精密採点DX)で出した最高点は、確か92点台でした。

なかなか95点までは遠いみたいです・・・

2020年1月 9日 (木)

NHKBS1・BS世界のドキュメンタリー「ミニチュアの魅惑」(原題"Miniature")(2020年1月8日放送)

人類の歴史はミニチュアと共にあり?

「ミニチュア」の魅力について、有史以前の話から、

現代のアート的なものまで、

いろいろな意味で驚異的なミニチュアのあれこれを紹介していました。

NHKBS1・BS世界のドキュメンタリー「ミニチュアの魅惑」(2020年1月8日放送)です。

妻が身を乗り出して食い入るように見入っていたほどでした。

とても精巧なミニチュアは、見ていて楽しいものでした。

ここで言うミニチュアとは、まさに、針の穴よりも小さなもの、顕微鏡で見えるものから、

少し小さいサイズの精巧な街並みまで、さまざまでした。

 

確かに、人間は、様々なミニチュアから、現実を学んだり、想像力を広げたりしてきました。

リカちゃん人形やガンプラ、あるいは様々なプラモデル、シルバニアファミリー・・・

ドールハウスとかは高価に取引されていますね。

 

なぜ現実を小さくしただけで、こんなに見入ってしまうものでしょうか?

とにかくぜひ視聴してみると、わかるかもしれませんね・・・

「すご~い!」を連発する約45分間でした。

妻は特に、アンティークのミニチュアと、

ハンブルクの街を再現したミニチュア(特に飛行場!)が印象に残った、と述べていました。

2020年1月 8日 (水)

卵の黄身と白身を分けるには・・・R-1の空容器でOK!

先日(2020年1月7日)放送の、

MBS(TBS系)「教えてもらう前と後【最新キッチン器具★・・・】では、

便利キッチングッズとして、

卵の黄身と白身を分ける道具を紹介していました。

それが、これ↓です。

700円ぐらいですね。

 

卵の黄身分け

 

テレビで見る限り、確かに便利そうです。

これを見ながら、妻は、「ほかのテレビ番組で、ペットボトルを使ったやり方を紹介していたよ。」

と教えてくれました。

それから、その翌日・・・

仕事帰りの私に、妻が、

「テレビで見た黄身と白身を分ける道具の代わりに、R-1の空容器を使ってやってみたら、

すごく使いやすくて便利だったよ!」と教えてくれました。

明治R-1、お世話になっております・・・

こういう使い方もあるのだと、妻に教えられました。

興味がある方はぜひお試しを!

おいしくて、健康に役立ち、しかも、空容器も使えます。

 

明治ヨーグルトR-1ドリンクタイプ112ml×12本

2020年1月 6日 (月)

春採湖の夕暮れと丹頂鶴の朝(附:釧路観光の改善へひとこと)

年末年始の休暇を利用して、釧路へ行ってきました。

今回のメインは、鶴居村で丹頂鶴を見ることでした。

 

毎年、お正月3が日のどれかで、NHKなどで、

鶴居村の鶴のニュースが出ます。

(参考)2020年のニュース。

新年にタンチョウの優雅な姿を 

鶴居村役場近くの、鶴居・伊藤サンクチュアリと、

もう少し釧路市よりの鶴見台では、何度も見た事がありましたが、

ニュースで取り上げられる、早朝の丹頂鶴を眺めるのは、初めてとなりました。

 

その前に・・・

釧路市では、春採湖の一周に挑戦しました。

夕陽がとてもきれいな場所です。

この冬は雪が全然なかったですが、寒かったので、

湖は結氷していました。

凍った湖に夕陽が映えると、とてもキラキラと輝いていました。

 

ルートを説明します。

春採湖畔にある、春採湖ネイチャーセンター(冬季休業)の駐車場に車を駐車させ、

そこから博物館、海側へ向かって歩き始めました。

(逆回りするなら、春採アイスアリーナ側から・・・)

だいたいスタートしたのが15時頃でした。

釧路の市立病院、博物館の下側を歩いていると、

カラスがたくさんいました。それこそ百羽以上・・・

少し恐怖を感じるほどでした。

さて、湖畔に立つ小学校(後述)の手前ぐらいになると、

夕陽がとても美しく、凍った水面を照らしていました。

Img_20200102_154429

Img_20200102_154435

Img_20200102_154228

Img_20200102_160236

Img_20200102_163919

釧路市は、一応、春採湖を一周する道を整備していましたが、

たとえば前述の小学校

(後で調べてみると、実は10年以上も前に廃校になった、旧柏木小学校です。)

の横の木道は、ずっと傾いていました。

雪がなかったので、歩きやすかったですが、

雪が積もったら、どんな感じなのでしょうかね・・・

先ほどのカラスがいっぱいいる場所も、人によっては怖くて通れないかもしれません。

あと、春採湖畔沿い~釧路港へ続く、昨年(2019年)6月に廃止された、

臨港線跡(既に線路はすべて撤去されていました。)も、

何か活用の途がないものでしょうか・・・

(たとえば小樽の手宮線跡みたいな感じで・・・)

日本最後の石炭輸送専用鉄道が消える!釧路「太平洋石炭販売輸送 臨港線」が廃止へ

 

とはいえ、素晴らしい夕陽の景色は、釧路市にとってもすごい財産ではないでしょうか。

ちなみに、釧路の博物館の駐車場のところも、春採湖を一望しつつ、

美しい夕陽を眺めることができますよ。

美しい夕陽を眺めるスポットは、幣舞橋だけではないのです!

 

後で知ったのですが、前述の旧柏木小学校跡は、

教会っぽいかわいらしい建物がそのまま残されています。

一時期、教育大附属中学校の臨時校舎として使われていたようですが、

(今でもGoogleマップではその記載になっているようです。)

利用もせずに放置しておくのはもったいないと思います。

美瑛町のビブレ(廃校になった小学校を利用し、宿泊施設と高級レストランにしています。)のような、

夕陽と星空(釧路は住宅街でも星がきれいに見えます!)を眺める、

ちょっとおしゃれな宿泊施設にするとか、何か手を打てばいいのに・・・と思ってしまいました。

校舎のすぐ近くには、有名な竹老園東屋総本店(ここの蕎麦、大好きです!)もあります。

さらには、数百メートル歩けば、千代ノ浦海岸もあります。

海と湖をわずかな移動で楽しむことさえできます。

すごく惜しい存在です。

 

湖の反対側(博物館方面から見て)に行くと、線路を跨ぐように作られた歩道橋がありました。

ここからの眺めも素晴らしかったです。

旧臨港線跡沿いに歩いていると、妻は後ろ向き(夕陽の方)に歩き続けました。

それぐらい、夕陽が美しかったのです!

 

湖を一周し終えたら、すっかり夜になっていました。

機会があったら、また一周してみたいと思いました。

 

さて、鶴居村の話に移りましょう。

この時期の釧路地方の日の出は7時頃。

雪がなく、道路も凍結していなかったので、車で走りやすかったです。

(路面凍結していたら、早朝に出かけようとは思わなかったかもしれません。)

釧路市湿原展望台

(釧路湿原の観光写真に出てくる、湿原を蛇行する釧路川はまったく見えませんが・・・

→川の蛇行が見えるのは、「細岡展望台」の方です。)の横を通り、

鶴居村の音羽橋へ。

NHKのニュースで毎年お正月頃報道されるところです。

鶴見台の手前、「コッタロ湿原」へ行く道の途中にあります。

 

ちなみに、釧路市湿原展望台の近くの駐車スペースあたりから、

日の出少し前の荘厳な景色を眺めることができました。

(車で通りすぎただけでした。写真撮っておけばよかった・・・)

 

さて、現地に到着!

時刻は6:40頃でしたが、音羽橋の上(車用と歩行者用があります。)には、

大きな望遠レンズを構えた、20~30人ぐらいの人がいました。

中国系の外国人の姿もありました(タクシーで来ていました。)

私どもはといえば、せいぜい10倍ズーム付きのスマホだけでした・・・

 

行った日の気温は、おそらくマイナス15度くらいだったのでは、と思いました。

(実際、天気予報等でもそうなっていました。)

すごく寒いですので、もし行かれる方は、頭の上から足先まで、防寒の用意を忘れずに!

 

音羽橋から、実際に鶴たちが片足を水面に入れて眠るところまで、

300メートル~500メートルぐらいありました。

TVだと、すぐ近くに見えるような感じですが、

実際は違いました。

肉眼では白い点の塊ぐらいにしか見えません。

少なくとも双眼鏡ぐらいは持っていった方がいいと思います。

 

いよいよ7時すぎ。

日の出とともに、丹頂鶴たちも少しずつ起きはじめ、

空へと羽ばたいていきます。

写真を紹介します。

 

黒い点のようなのが、丹頂鶴です。

 

Img_20200103_070929

Img_20200103_070956

Img_20200103_071207

Img_20200103_071133

Img_20200103_071357

Img_20200103_071207_1

Img_20200103_071358

Img_20200103_071214_1

Img_20200103_071214_2

Img_20200103_072730

Img_20200103_072117_2

Img_20200103_070300

橋の上にはカメラを持った人だかり・・・

Img_20200103_071642

 

おまけとして・・・

釧路市内に戻る際、一般の住宅の玄関先に、丹頂鶴が来ているのを発見!

(白いのが丹頂鶴です)

Img_20200103_081011

 

さて、釧路市の観光について・・・

JRで釧路に来ると、駅舎が古臭いのが気になります。

1961年に建てられた、とのことですが、

保存すべき建物、という感じでもなさそうです。

札幌駅、旭川駅、函館駅、帯広駅、岩見沢駅・・・

駅はマチの顔であり、上に挙げた道内の主要駅はどれも、

立派に作り替えられています。

また、駅を中心とした街づくりが続いています。

しかし釧路市は、既に釧路駅がマチの中心ではありません。

マチの中心はイオン(イオン釧路中央、釧路町のイオン釧路)です。

バスもそこを中心に運行されているようです。

 

まずは、JR釧路駅を現代的な建物にするとか、

あるいは、旭川のように、JR旭川駅の横にイオンを隣接させるなど、

駅を中心にした街づくりをもう一度考えてはいかがでしょうか。

 

あと、釧路駅~幣舞橋の間に、大きな無料駐車場を作って(駐車場代は釧路市が負担)、

観光バスを駐車してでも、夕陽を見る観光ができやすいようにするなどはいかがでしょうか。

中心部の北大通が、地元に住む人たちにはあまり関係のない、

ビジネスホテルとかばかりだと、

ますます人が閑散とするわけです。

釧路市民にとっても、ぜひ行きたい場所にする、というのも大事だと思います。

(一時期、サラ金とケイタイのショップばかり、という時期もあったそうですが・・・)

 

春採湖も、一周できる道路をきちんと整備し、

市民が楽しめるような仕掛け、たとえば小学生向けに、

土日にスタンプラリーをするとか、

そういうのをしてはいかがと思いました。

あと、たとえば「目指せ!夕陽名人(マスター)」とか、

ある1か月で夕陽の名所めぐりスタンプラリーをするとか・・・

釧路市民ではない、ヨソからの視点で客観的に見つめなおす必要があると思います。

(余所者があれこれ余計な口出ししてゴメンナサイ・・・)

2020年1月 5日 (日)

2019~2020年末年始の音楽番組あれこれ(クラシック音楽を中心に)

2019年~2020年の年末年始、皆様はいかがお過ごしでしたか。

私ども夫婦はのんびり過ごしました。

さて、この年末年始、いくつかの音楽関係のテレビ番組を観ました。

 

まずは、12月31日、大晦日恒例の紅白歌合戦。

N響の第9が始まるまで(19:15~20:00)観ていました。

あまり印象に残るものはありませんでしたが、

演歌歌手の島津亜矢さんが、中島みゆきさんの名曲「糸」を歌っていたのは、

良かったと思いました。

しかし一方、

どうしてご本人の持ち歌(私は演歌にあまり詳しくないのでよくわかりませんが)ではなく、

カバー曲を歌うことになったのか、選曲のセンスに疑問をもちました。

 

続いて、N響の第9。

今年はシモーネ・ヤングさんの指揮。

女性が年末のN響の第9を指揮するのは、初めてとのことでした。

私は、実力があれば、男性、女性、LGBT・・・関係ないと思っています。

第1楽章は、なかなかの演奏だったと思います。

しかし、第2楽章、第3楽章は少しパワーダウン。

第4楽章は、途中からスピードアップして、熱が入っているなぁ・・・と感じました。

全体的には、安全運転な演奏ではない印象になったので、

なかなかの演奏だったと思います。

 

シモーネ・ヤングさんの指揮では、ブルックナーとブラームスのSACDが名演だと思いますので、

ぜひ聴いてみてください。

実際、私は過去記事で、ブラームスの交響曲第1番、ブルックナーの交響曲第3番、第9番で、

高評価をしています。

シモーネ・ヤング(Simone Young)指揮ハンブルク・フィル

(Philharmoniker Hamburg)による、ブルックナー:交響曲第3番(1873年初稿版)

 

ブルックナー:交響曲第9番聴き比べ(3)〜その他編4盤

 

ブラームス:交響曲第1番、SACDで聴き比べ6盤

 

 

ブルックナー:交響曲全集 ボックスセット(通常CD)

 

ブラームス:交響曲第1番(ハンブルク・フィル/ヤング) インポート, SACD

 

その後(21:20~)、紅白ではなく、

NHKBSプレミアムの映画「大いなる西部」を観ることになりました。

映画が終わってから(23:40頃)、ようやく、

テレビ東京/BSテレビ東の、

東急ジルベスターコンサート2019-2020にチャンネルを合わせました。

奇しくも、こちらでも女性の指揮者(沖澤のどかさん)が活躍していました。

昨年(2019年)のブザンソン国際指揮者コンクールで優勝した方です。

例年と違って、指揮者は2名体制でした。

メインプログラムである、カウントダウンの曲(ホルストの「木星」)は、

山田和樹さんの指揮でした。

年が明けて、最初の曲は武満徹編曲の「さくら」でしたが、

次の曲である、森山直太朗の「さくら」(独唱)の編曲版は、合唱がとても美しかったです。

あと、ベートーヴェンの生誕250年を記念して、

「第9」第4楽章の声楽が入るところからの抜粋演奏もありました。

さすがにN響の「第9」を聴いてからだと、少し・・・

ソプラノの森麻季さんだけは別格でしたが。

放送時間の関係か、尻切れトンボ的で終わってしまったのは少し残念でした。

 

1月1日といえば、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサート!

今年の指揮はアンドリス・ネルソンスさん。

今年の選曲は、かなり通好みというか、なじみの曲が乏しいというか・・・

第1部は通して聴きましたが、第1部が終わった後は、

裏番組の、東京フレンドパークを観てしまいました。

第2部の大半は、録画で観ました。

スッペの「軽騎兵序曲」、ヨハン・シュトラウスⅡの「トリッチ・トラッチ・ポルカ」、

あと恒例の2曲、これ以外はすべて初めて聴く曲でした。

(そういえば、ベートーヴェン作曲の「12のコントルダンス」の中に、

交響曲第3番「英雄」の第4楽章に出てくるメロディがありました!

第7曲にあたるのが、それです。)

 

私は買いませんが、一応、今回のコンサートのCD、BDを紹介しておきます。

 

ニューイヤー・コンサート2020(CD)

ニューイヤー・コンサート2020 [Blu-ray]

 

さて、年末年始の音楽番組で、一番面白かったのが、

NHK総合で1月1日に放送された、「NHKバーチャル紅白歌合戦」でした。

本家の紅白歌合戦よりこちらの方が面白いのでは、とさえ思ったほどです。

VTuber(YouTubeなどで活躍するヴァーチャルアーティスト)を紅組、

実際の歌手を白組にした、コンパクトな歌合戦でした。

VTuberの歌は価値がよくわからないのが多かったですが、

白組の方は、結構豪華でした。

あの演歌の大御所、細川たかしさんが、「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌を歌う、というのもありました。

圧巻は、やはり森口博子さんの「水の星へ愛をこめて」と、

高橋洋子さんの「残酷な天使のテーゼ」、「魂のルフラン」でした!

特に森口博子さんの歌声は、年末年始の音楽番組中で、最も感動しました!

ちょうど、2019年12月30日の日本レコード大賞で、企画賞を受賞されましたね。

森口博子 ガンダムカバーでレコ大企画賞 Z主題歌「水の星へ愛をこめて」を熱唱 

このニュース、Yahoo!ニュースで知りました。放送観たかったと思いました・・・

おめでとうございます!!!

どうして本家の紅白歌合戦の方に声がかからなかったのだろう、と不思議なほどでした。

リアルタイムで「Zガンダム」を観ていた世代としては、まさに感涙モノでした。

しかも、歌っていた当時の透明感を残しつつも、歌唱力は全然衰えることなく、

むしろ表現力が大幅にアップしているという稀有な歌声ですね。

ガンダムの映像はないですが、ガンダムっぽい世界観の宇宙戦の映像バックはステキでした。

(ガンダムよりは、マクロス(劇場版)やマクロスFの最終決戦みたいな・・・)

高橋洋子さんの歌のバックには、エヴァ初号機がモロに出ていましたが、

もう一工夫、一ひねりが必要かな、とも思いました。

最後の紅白の結果は・・・

オトナの事情で、勝敗なしでした。

 

GUNDAM SONG COVERS

↑実は私も所有しています。

2020年1月 4日 (土)

謹賀新年2020!&2019年12月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧

謹賀新年 

2020年、今年もよろしくお願いいたします。

さて、

2019年12月のページビュー(PV)数ベスト10記事は以下のとおりです:

(※トップページ及びカテゴリを除く)

ベスト3までと、先月書いた記事にはリンクを張っています。

 

一位.「カトリック」か「カソリック」か?~誤用に潜む軽蔑と無知

二位.NHKBSプレミアム・プレミアムシアター

「ドキュメンタリー きよしこの夜 ~世界をひとつにした歌~」

(原題:The first Silent Night〜the carol that united the world)(2015年12月14日放送) 

三位.SACDとBlu-ray Audio、どちらが優れているか?〜音響、価格、将来性・・・

四位.学び合い学習」は日本の義務教育崩壊を招く!

~おすすめ記事『【解答乱麻】 TOSS代表・向山洋一 亡国の教育「学び合い学習」』

五位.2019年11月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧

六位.クリスマス~主役のいない誕生日パーティー?

七位.クリスマスの讃美歌 The snow lay on the ground/雪はつもり(讃美歌第二編127)

※私訳とmidi付

八位.シベリウスによるクリスマスの讃美歌~喜びはむねに(讃美歌21・271番)※midi付

九位.マーラー:交響曲第7番聴き比べ14種類

十位.インクルーシブ(インクルージョン)教育は子どもにとって本当に幸福なのか?

~おすすめブログ記事「脱インクルージョン教育」(ブログ名:斜に構えてみる)

 

先月書いた記事では、

2本ランクインしていて嬉しかったです。

また、クリスマス関連の記事が4本ランクインしているのもありがたいことでした。

二位の記事は、NHKBSプレミアムのプレミアムシアターで、

「きよしこの夜」関連の番組が放映されたからランクインしたと思われます。

 

2020年も皆様にとってよい年となりますように。

 

神が私たちを憐れみ、祝福し

その顔を私たちに輝かせてくださいますように。

(旧約聖書 詩編67:2新共同訳)

« 2019年12月 | トップページ | 2020年2月 »

2025年2月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28  

カテゴリー

にほんブログ村

  • クラシックCD鑑賞
  • にほんブログ村
無料ブログはココログ