札幌文化芸術劇場hitaru・新国立劇場バレエ団「くるみ割り人形」(2019年11月10日)
札幌文化芸術劇場hitaruでの、本格的なバレエ公演を、
妻と一緒に観てきました。
新国立劇場バレエ団「くるみ割り人形」の2019年11月10日公演です。
実は、北海道新聞社のツテで、
2019年8月10日(土)に、同じ札幌文化芸術劇場hitaruで、
「キエフ・クラシック・バレエ」の「眠れる森の美女」を鑑賞しました。
ただ、こちらは、音楽は録音音源モノでした。
これもなかなか素晴らしかったですが、
今回の公演は、それを遥かに上回る内容でした。
キャスト等は以下の通りです。
(hitaruのHPから転載)
(引用)
◇11月10日(日)14:00 公演
クララ/こんぺい糖の精:米沢 唯
ドロッセルマイヤーの甥/くるみ割り人形/王子:井澤 駿
ドロッセルマイヤー:貝川鐵夫
ねずみの王様:奥村康祐
ルイーズ(クララの姉):池田理沙子
雪の結晶:渡辺与布、広瀬碧
花のワルツ:柴山紗帆、飯野萌子、木下嘉人、原 健太
ほか 新国立劇場バレエ団
指揮:冨田実里(新国立劇場バレエ団 レジデントコンダクター)
管弦楽:札幌交響楽団
合唱:札幌北野少年少女合唱団
(引用終)
「くるみ割り人形」のバレエは、
いろいろな演出で(TV、DVD、Blu-ray)観ておりますが、
おそらく標準的な演出の一つであろう、
マリインスキー・バレエでの演出と比較しながら書きます。
(参考)Nutcracker / [Blu-ray] [Import]
※我が家にもあります。
冒頭、邸宅の前でスケートをするシーンがあります。
さすがに本物のスケートをするわけにはいかないから、
ローラースケートを仕込んでいるいるのかと思われました。
邸宅でのクリスマスパーティでは、ドロッセルマイヤーおじさんが、
魔法の人形を何体か出す、というのがマリインスキー版でした。
今回の公演では、パーティーに来ていた大人たちの余興、
という形になっていました。
従来観たいろいろの公演と、今回の公演の一番大きな違いは、
ねずみの王様とその手下のねずみ達 の扱いでした。
ねずみの王様たちは、
せいぜいくるみ割り人形=王子が活躍するまでの余興みたいな感じでしたが、
この公演では、なかなかしぶとく、しまいにはねずみの王様が、
第2幕冒頭まで登場し、夢の世界でようやく打ち負かされます。
(夢の世界をぶち壊す存在になってしまうかな、と少し不安要素でしたが、
杞憂に終わりました・・・)
このバレエ公演で、最も美しく、印象に残ったのが、
第1幕終盤の「雪のワルツ」のところです。
ここの踊りの幻想性、子どもたちの声の美しさ!
今までテレビ等でいろいろなバレエ公演を観ていますが、
初めて、涙が出そうになりました・・・
妻も「最も美しかったところ」として、この場面を挙げていました。
第2幕の踊り、衣装の美しさも素晴らしかったです。
もちろん、札響の演奏も抜群でした!
最後に、ドロッセルマイヤーおじさんが、熱気球で帰っていく、
という描写はユニークだと思いました。
ダイジェストは新国立劇場のHPにあります。
抽選で当たった席(を購入した訳ですが・・・)は、
9階の一番吹き抜け(=すぐ下は何十メートルか下に客席が・・・)
に近いところで、まさに断崖絶壁!
居眠りしたり、移動してよろけたら、真っ逆さまに落ちていってしまうという、
なかなかコワイ席でした・・・
目の前には、保護用の細い鉄棒がありました。
それでも、やはり行ってよかったなぁ!と思いました。
来年の11月には同じくhitaruで、新国立劇場バレエによる、
「眠れる森の美女」が上演されるそうです。
ぜひ観てみたいなぁ・・・
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