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2019年4月 2日 (火)

ブルックナー:交響曲第9番聴き比べ(3)〜その他編4盤

ブルックナーの交響曲第9番、聴き比べ第3回目、最終回です。

今回は、ウィーン・フィル、ベルリン・フィル以外のオケでの演奏を取り上げます。

 

それでは、聴き比べです。

指揮者、オケ名、レーベル、録音年月、スペック(SACD、CD等)、

カップリング曲、Amazonへのリンク(ジャケット画像)又は、タワレコへのリンク、

演奏時間の順です。その後に、評価です。

☆5.0は満点、0.5点刻みで、☆3.0以上なら推薦盤です。

前回と同様、聴く前の予想と、聴き比べての結果、という形で書いてみます。

 

◯カルロ・マリア・ジュリーニ指揮シカゴ交響楽団(WARNER)※SACDはタワレコ限定

1976年12月

SACDハイブリッド(SACD Stereo、CD)

カップリング曲 ブルックナー:交響曲第2番(2枚組)

 

ブルックナー: 交響曲第2番、第9番<タワーレコード限定> 

(以下は通常CDです。)

Carlo Maria Giulini: The Chicago Years オリジナルレコーディングのリマスター, ボックスセット, インポート

第1楽章 25:16

第2楽章 11:05

第3楽章 26:42

 

◯朝比奈隆指揮新日本フィルハーモニー交響楽団(タワレコ限定)

1980年6月

SACDシングルレイヤー(SACD Stereo)

ブルックナー交響曲全集(SACD3枚組)

 

【SACD】ブルックナー: 交響曲全集(0-9番)、アダージョ第2番、「朝比奈隆ブルックナーを語る」<タワーレコード限定>

(以下は通常CDで、しかもプレミア付きの価格なので、参考まで・・・

SACDを聴ける環境があるならば、上記タワレコ盤をオススメします。)

朝比奈隆メモリアル・ボックス/ブルックナー交響曲全集 限定版

第1楽章 27:28

第2楽章 10:47

第3楽章 28:18

 

◯ヘルベルト・ブロムシュテット指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(DECCA)

※タワレコ限定

1995年1月

通常CD

カップリング ブルックナー:弦楽オーケストラのためのアダージョ 変ト長調

(弦楽五重奏曲 第3楽章より編曲)

 

CD】ブルックナー: 交響曲第9番, 弦楽オーケストラのためのアダージョ<タワーレコード限定>

(以下、どうしてもAmazonで買いたいという人向けに、参考まで・・・)

Bruckner;Symphony No.9 インポート

第1楽章 24:48

第2楽章 10:08

第3楽章 25:17

 

◯シモーネ・ヤング(Simone Young)指揮

ハンブルク・フィルハーモニカー(Philharmoniker Hamburg )(OEHMS)

2014年10月

SACDハイブリッド(SACD Multichannel,CD)

カップリング なし

Bruckner: Symphony No 9 Hybrid SACD, SACD, インポート

第1楽章 24:32

第2楽章 11:50

第3楽章 22:36

 

さて、前回に引き続き今回も、4盤の基本データを紹介したところで、

これから、聴き比べる前の予想と、聴き比べてみての感想を書きます。

 

聴くポイントは前回までと同様、

1.第1、第2楽章の厳しさ

2.第3楽章の金管コラールと浄福感

でしょうね・・・

 

聴き比べる前の予想は、

1.ヤング盤

2.朝比奈盤

3.ジュリーニ盤

4.ブロムシュテット盤

という順でした。

実際、この予想の通りでした。

 

ヤング盤☆4.5

朝比奈盤☆4.0

ジュリーニ盤☆4.0

ブロムシュテット盤☆3.5

といったところでしょう。

 

シモーネ・ヤング盤は、SACDマルチチャンネルというのが最大のウリで、

もう、圧倒的な音の洪水です!

音の洪水の中に飲み込まれてしまいました・・・

今回聴き比べたすべてのSACD、CDの中でも、

最も録音が素晴らしいものといえます。

女性の指揮者だからといって、侮ることなかれ!

録音が素晴らしい盤で聴きたいなら、このシモーネ・ヤング盤を迷わずオススメします。

 

朝比奈隆盤は、とても剛毅な演奏です。

とても男性的で、バレンボイムが弾き振りするモーツァルトのピアノ協奏曲や、

ムラヴィンスキーが指揮するチャイコフスキーの交響曲みたいな力強さがあります。

このSACDは、3枚組ですが、

1枚で交響曲第7番、第8番、第9番を通して聴くことができます。

ついつい通して聴いてしまいました・・・

多少、演奏のアラが聴こえてしまいますが、そんな些細なことにこだわらず、

思わず引き込まれてしまう演奏といえます。

 

ジュリーニ盤は、端正な演奏です。

ウィーン・フィルを振っての演奏と比べると、

さほど個性的ではありませんが、

歌心にあふれています。

ショルティ時代全盛期のあのシカゴ響が・・・

 

ブロムシュテット盤は、オマケの「アダージョ」のために残しておいたものです。

こちらは標準的な演奏といえます。

 

全3回に分けての聴き比べ記事を終えて、

結論として、オススメ盤を4枚挙げると・・・

 

1.シモーネ・ヤング盤

2.ヨッフム盤(DG)

3.朝比奈隆盤(新日本フィル、1980)

4.シューリヒト盤

ということになりました。

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