原点にして、もしかして終着点?〜ショルティ(Sir Georg Solti)による、ベートーヴェン:交響曲全集(80年代録音)
私が初めて手にしたクラシック音楽のCDは、
カラヤン指揮ベルリン・フィルの、
ベートーヴェン:交響曲第5番&第8番(70年代録音)でした。
これは父親からのプレゼントでした。
(参考)
Beethoven: The Symphonies (Dolby Atmos) ※Blu-ray Audio
↑もはやCDでもSACDでもなく、Blu-ray Audioの方をオススメします。
では、自分で初めて買って聴いたベートーヴェンの「第9」は、
というと、ショルティ指揮シカゴ交響楽団の演奏(80年代)でした。
今でも、私にとって特別な一枚です。
(参考)
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 CD
↑このジャケットと同じ盤でした・・・
それから、自分で「第9」の合唱団員として何回か歌ったり、
それこそ何十種類の演奏を聴いてきました。
今でも、多分「第9」だけで10盤くらいあると思います。
(今回は聴き比べ記事ではないので、正確には把握していません・・・)
それでも、ショルティ指揮シカゴ交響楽団の演奏は、
特別な位置を占めているといえます。
というのも、「第9」のみならず、
「英雄」、「田園」については、やはりショルティ盤の演奏が基準となって、
いい演奏とそうでない演奏を聴き分けているように思います。
(「英雄」、「田園」もショルティ盤が初めて買って聴いた盤でした。)
今回、タワーレコードのVintage+plus Vol.27として、
ショルティ指揮シカゴ交響楽団による、
ベートーヴェン:交響曲全集(80年代録音)が発売されたので、
さっそく購入して交響曲全曲を聴きました。
5枚組で、「エグモント序曲」、「レオノーレ序曲第3番」も収録されています。
【CD】
ベートーヴェン: 交響曲全集(1986-89録音)、《エグモント》序曲、《レオノーレ》序曲第3番<タワーレコード限定>
トップバッターは、CD1の、「第1番」と「第3番」。
SACDと間違うくらいの優秀録音です。
低音がバリバリ響いて、家のあちこちに響きわたっていました。
なんというか、懐かしい我が家へ帰ってきたかのような響きに思えました。
放蕩息子か、はたまたペール・ギュントか・・・
結局この響きに戻ってくるのか・・・
原点にして、もしかして終着点なのかも、とさえ思ってしまいました。
文句なくオススメは、「第9」と「英雄」です。
特に「第9」は、モダンオケの演奏としては、極めて模範的です。
(元々相当な回数聴いているとはいえ・・・)
一昔前、かの宇野センセイがご存命のときは、
カラヤンやショルティの指揮によるベートーヴェンの交響曲は、
低く見られる傾向がありましたが、
今や、そういう先入観抜きに、
「いいものはいい!」と言えるようになったのは、
いいことだと思います。
奇をてらった演奏も時にはいいですが、
やはり、ベートーヴェンは、このくらいの壮大で迫力ある演奏の方が好きです。
買ってよかったと思いました。
« ユジャ・ワン(Yuja Wang) ピアノ・リサイタル(2018年12月4日 札幌文化芸術劇場 hitaru) | トップページ | クリスマスイヴにハレルヤ・コーラス!(2018年12月24日)クリスマスにはぜひMessiahを・・・ »
「音楽」カテゴリの記事
- noteに投稿しました~「Serenity Prayer(平安の祈り)」(自作曲)のX投稿と楽譜(2024.06.10)
- noteに投稿しました~「詩篇100(自作曲)」のX投稿と楽譜(2024.05.11)
- 2022年12月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2023.01.12)
- 2022年11月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧~附:2022年11月19日~20日の小樽・ニセコ旅行の写真ベスト(2022.12.05)
- 2022年10月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2022.11.03)
「クラシック音楽・ベートーヴェン」カテゴリの記事
- 道東旅行記2021年12月30日~2022年1月3日(帯広市、釧路市、鶴居村)(2022.01.05)
- 2020年を振り返って~今年もお世話になりました!(附:ベートーヴェン「第9」マラソン)(2020.12.31)
- ベートーヴェン:「フィデリオ」序曲の魅力に開眼!~家にあった4盤聴いてみた(2020.12.12)
- ベートーヴェンの交響曲第2番を集中的に聴いてみた(ランク分け有)(2020.11.14)
- 映画「ボウリング・フォー・コロンバイン」(原題: Bowling for Columbine)~アメリカという狂気の国・・・(2020.11.10)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント