エルガー・エニグマ変奏曲op.36聴き比べ4盤
先日、石垣島の旅行から帰ってきた後に、
タワレコで注文した、サー・ジョン・バルビローリ指揮による、
エルガーのエニグマ変奏曲他のSACDが届きました(後で詳細)。
(正確に言うと、コンビニ受け取りですが・・・)
ルービンシュタイン(P)&ズービン・メータ指揮による、
ブラームスのピアノ協奏曲第1番のSACDハイブリッド盤との抱き合せ購入でした。
(どちらもタワレコ限定)
どちらかというと、それほど期待していなかった盤でしたが、
このバルビローリ盤を聴いて初めて、
「エニグマ変奏曲ってとってもステキな曲なんだ!」
と思えるようになりました。
有名な第9変奏Nimrodは以前から好きでしたが、
エニグマ変奏曲全体、となると、それほど好きではありませんでした。
どちらかというと、退屈というか・・・
(この印象形成は、主にエイドリアン・ボールト指揮ロンドン・フィルによる演奏によります。
ホルスト「惑星」のオマケというか・・・)
(参考)※この盤は既に手放しています。
→「惑星」のみ、SACD盤で再購入しました。
バルビローリ盤だけでも大満足ですが、
家にもしかして他にないか、と探したところ、
サー・ネヴィル・マリナー指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の盤がありました(後述)。
これだけでは物足りなかったので、
思い切って、かなり久しぶりに、タワレコ札幌店でCDを2枚買いました。
(といっても、ポイントが貯まっていたので、実質上現金払いは70円でした・・・)
→実店舗でCDを買う、というのは、本当に久しぶりです。何年ぶりでしょうか・・・
さて、前置きが長くなってしまいましたね。
それでは、聴き比べです。
録音年月順に紹介します。
指揮者・オケ名、レーベル、録音年月、
スペック(SACDハイブリッド、CD)、
カップリング曲等の順です。
☆5.0は満点、0.5点刻みで、☆3.0以上なら推薦盤です。
なお、録音時間については、今回割愛します。
○ピエール・モントゥー指揮ロンドン交響楽団(DECCA※タワレコ限定盤)
1959年6月
通常CD
カップリング ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲op.56a
☆4.5
エルガー: エニグマ変奏曲; ブラームス: ハイドン変奏曲<タワーレコード限定>
(参考)20枚組の中に含まれます。
Pierre Monteux - Decca Recordings Box set, CD, Import
通常CDなら、この盤を買うのをオススメします。
音の迫力は、バルビローリのSACD盤に引けを取りません。
この盤を名盤の第一に挙げる方も多いようですね。
カップリングの「ハイドン変奏曲」も名演です。
○サー・ジョン・バルビローリ指揮フィルハーモニア管弦楽団(WARNER※タワレコ限定盤)
1962年5月、8月
SACDハイブリッド盤(SACD Streo、CD)
カップリング 「コケインー演奏会用序曲」op.40、
行進曲「威風堂々」第1番〜第5番op.39
☆4.5
【SACDハイブリッド】
エルガー: エニグマ変奏曲、序曲「コケイン」、威風堂々(第1-5番)<タワーレコード限定>
(ジャケット参考)
※こちらはSACDではなく、UHQCDで、「威風堂々」は収録されていません。
「エニグマ変奏曲」がすごくステキな曲だとわかるようになった、
素晴らしい演奏です。
音の迫力、熱のこもりよう、どれをとっても第一級です。
有名な第9変奏だけではなく、他の変奏も聴きどころがある、というのが、
手に取るようにわかりました。
英国の香りが漂う、極めつけの名盤なのかもしれません。
また、「コケイン序曲」も、初めてステキだと思えるようになりました。
○サー・ゲオルグ・ショルティ指揮シカゴ交響楽団(DECCA)
1974年5月
通常CD
カップリング 行進曲「威風堂々」第1番〜第5番op.39、
「コケインー演奏会用序曲」op.40、イギリス国歌
☆4.0
エルガー:行進曲≪威風堂々≫(第1番~第5番) エニグマ変奏曲/序曲≪コケイン≫ イギリス国家:ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン
(参考)※イギリス国歌は収録されていません。
Amazonでは上記の盤は取り扱いなしなのかも・・・
最初聴いたときは、意外とおとなしめの演奏だと思いました。
何度か聴くと、特に低弦パートの迫力がすごいです。
「イギリスらしさ」とかそういうのはあまり感じませんが、
曲そのものの美しさ、ダイナミックを感じるには十分な演奏だと思います。
カップリングの威風堂々はショルティらしさにあふれた豪快な演奏です。
○サー・ネヴィル・マリナー指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(DECCA)
1977年6月
通常CD(SHM-CD)
カップリング 行進曲「威風堂々」第1番、第2番、第4番op.39、
☆3.5
おだやかな演奏で、英国らしい中庸さにとどまる、模範的な演奏といえます。
こちらは曲そのものよりも、コンセルトヘボウ管の音色を愉しむ方がメインなのかな・・・
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