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2017年3月の4件の記事

2017年3月18日 (土)

小学校の卒業式に袴やコスプレは必要なのか?〜小学校最後の思い出の場が格差を見せつける場になっている現状・・・

近年、小学校の卒業式では、袴を着て式に臨む子が増えているようですね。
(私の小学生時代は、中学校の制服を着ての参列でした。)
縁あって、何度か札幌市内の小学校の卒業式を拝見したことがあります。
最初に見た時はオドロキでした。
「小学生も、袴着るんだ・・・」
女の子ばかりではなく、男の子も増えているようです。
袴や、AKB48風の衣装の他に、
たぶんお母さんのお下がりと思われる、
女性用フォーマルスーツでの参列、
ゴスロリ風の衣装、
変わったところでは、剣道着での参列、というのも見たことがあります。
なんだか、ファッションショーの場になってしまっています。
そういう中で、昔風の、中学校の制服を参列している子みると(実は少数派・・・)、
なんだかほっとします。

Yahoo!ニュースや、NHKのニュースサイトなどで、
この話題について取り上げた記事を読みました。
中立派、肯定派、否定派それぞれの主張の記事を紹介します。
なお、ニュース記事は結構リンク先がいつの間にか消えている場合があるので、
記事の要点を引用しておきます。※全文引用ではありません。
(中立派)
小学生がはいからさん  3月17日 17時33分(NHK NEWS WEB)

(引用)
「クラス8割方が袴らしい。前夜から美容院で頭セットして早い子は朝5時から着付けに行く。成人式並だな」

「うちの子の小学校では、今年から袴禁止になった。ごく普通のスーツです」

大学の卒業式では恒例となっている女子学生のはかま姿。
ところが、SNSなどでは最近は小学校の卒業式でもはかまというケースが増えていると書き込まれています。

ネットショップを運営する着物レンタル店の担当者に話を聞いてみました。
店によると、子ども用のはかまの人気が出始めたのはここ2、3年のことだそうです。10年ほど前から年に数件は申し込みがあったそうですが、ことしは400件以上。店では年々100件ずつ申し込みが増えているといいます。はかまのレンタルは札幌や東北地方、名古屋など地方からの申し込みが多いそうです。

老舗の着物レンタル店を経営する社長は「はかま姿の卒業生を見て、自分も卒業式で着たいという子どもが増えているようです。小学6年生は身長が伸び盛りですぐに丈が変ってしまうこともあります。また慣れない着物で式の当日に具合が悪くなってしまうなど、トラブルがあります。着物の人気が出てくるのはありがたいですが、子どもの負担にならないようよく考えてください」と話していました。

小学生のはかま人気、火付け役は写真館だという情報もありました。
着物のレンタルをしている写真館に話を聞くと、数え年で13歳の時に健やかな成長などを願って行う「十三参り」と、小学校の卒業をかねて着物姿で写真を撮ろうとキャンペーンを行って、じわじわと人気が広がり始めたそうです。
ある店でははかまのレンタルが1万5000円くらいから、着付けや写真撮影と合わせると3万円くらいのコースからありました。

一方、卒業生が進学する中学校の制服を着て、卒業式に出席する学校も北海道や北陸、四国など全国にありました。
例えば北海道の釧路管内ではほとんどの小学生が中学校の制服で出席するそうです。
小学校の先生に話を聞くと、「学校から“制服を着るように”と指示することはありませんが、先輩たちは制服を着て出席したよ、と伝えています。20年以上前から変わらないので、もう伝統になっています。背景には、家計に負担をかけたくないというのがいちばんです。ただでさえ入学準備でお金がかかるので、成長期の子どものために新しい服を買ってもらわなくてもよいようにと思っています。地域の洋品店には早めに中学校の制服を売り出してもらっています」と話していました。卒業式の服装も、服装についての考え方も地域ごとに違いがあるようです。

(引用終)

(肯定派)
(引用)
フィフィ「何が問題なの?」小学校卒業式での袴着用自粛呼びかけに疑問
週刊女性PRIME 3/18(土) 16:30配信

ちょうど17日、息子が小学校の卒業式を迎えたので、私も式典に参加してきました。たしかに、女の子たちのなかには、袴をはいている子もいましたね。

 ちなみに、うちはレンタルのスーツにしました。全部一式で1000円くらいでしたよ。

 だけど、袴となると、やはりそうはいかないみたいで。レンタルでも2~3万円しますし、髪の毛をセットしたりする料金もかかってきますからね。それゆえ、さまざまな家庭環境の子が通う公立の小学校では、自粛を呼びかけるところもあるみたいです。

 私が息子の式で見かけた子たちは、いかにもお金がありますと、見せびらかすように着ている感じでもなく、成人式でたまに目にする花魁を模したかのような派手な感じでもありませんでしたよ。

 昔のように、七五三のときにお子さんが着た袴だとか古い着物をリメイクして、お金をかけずに特別な日に着る衣装を用意することもあるんです。むしろそれは、清楚だし、温かみがあると思えますよ。

 家庭の経済状況が現れてしまうから、と敏感になる人がいるようですが、袴に限らず、そういう“差”は日常生活のいたるところにあるわけです。そして、子どもたちは、そうした差をそれぞれ抱えながらも、それなりに上手くやっていっていますよ。

 第一、社会に出れば“差”があるなんていうことは痛いほど感じるはず。だから、いっそ早いうちから経験して、将来その差を埋めたいのならば、モチベーションを上げて、努力することのほうが大事なんじゃないかな。差があったとしても、子どもは子どもなりに社会勉強していくと思うんです。

『ドラえもん』や『ちびまる子ちゃん』で描かれている世界でもそうですよね。スネ夫くんや花輪くんといった、お金持ちの子も登場するわけですが、別にお金持ちだからといっていじめられるわけでもなく、また逆に、貧乏だからといっていじめるわけでもありません。

先日、知り合いの出産祝いを買いに、デパートの子ども服売り場に行ったのですが、本当にたくさんのブランドがあって驚きました。値段も、私が着ている洋服よりも高いものがたくさんあって。大人の洋服をそのまま小さくしたような洋服とかね。

 もしも今、子どもたちのあいだに、いろいろな洋服を着たり、高い洋服を着ないと恥ずかしい、といった意識があるのなら、それは親の影響が大きいんじゃないかと思うんです。親が自らの見栄で子どもたちに高い洋服を着せることで、子どもの社会のなかに火をつけてしまったところもあるんじゃないのかなと。

 だけど、特別な日に、特別なものを着るのはいいと思うんです。

 実際に息子の卒業式では、袴姿の子が圧倒的に少なかったんです。そういったなかで、袴を着るのは勇気がいるんだろうけど、子どもたちを見てみると目立とうとしている印象は受けなかったですよ。それぞれのご家庭で、お祝いごとへの思想や習慣が反映されているものなのです。むしろ自粛を呼びかけることで、親や子どもたちを嫌な気持ちにさせてしまっている。

 日常から親たちが高い洋服ばかりを買い与えて、親自身の優越感を満たすというのは、違うと思う。それは子どもにも悪影響を及ぼすことだと思いますよ。
(引用終)

(否定派)
小学卒業式、増える袴姿 華美な衣装、自粛呼び掛けも 2017年3月9日 夕刊(中日新聞)

(引用)
3月は卒業式シーズン。各地の小学校で、和装で式に出席する女子児童が増えている。大学では広く見掛けるが、小学校でも昨年は、卒業生の3分の2が袴(はかま)姿という例も。ただ、保護者にとっては費用負担が悩みのタネだ。経済的事情などで着られない児童への配慮などから、一部地域では、学校側が自粛を求めるケースが出ている。

今シーズン、小学校の卒業生向けに着物や袴の貸し出しを予定しているのは、約千件に上る。子ども向けセットを本格的にそろえたのは二〇一四年。貸出件数は一五年が約五百件、一六年は八百件と年を追うごとに増えている。

 着物と袴のセットの貸出料は、約二万~三万円。着付け代は別途必要だ。

 名古屋市天白区の「フォトスタジオアクエリアス」は、着物と袴の約百セットを用意。名古屋市の小学校の卒業式がある今月十六日は、八割ほど貸し出しの予約が入っている。

 レンタルを始めた一二年以来、年々引き合いが増え、本年度は子どもが六年生に進級して間もない四、五月に予約を入れる保護者が多かった。「五年生の時に、卒業する六年生の袴姿を見て、私も着たいと希望されるお子さんも多い」と同店。競技かるたが題材の人気漫画「ちはやふる」などの影響もあるという。

 一方、愛知県半田市教育委員会によると、市内の多くの小学校は昨年六月、保護者に、華美な衣装と袴姿の自粛を呼び掛けた。

昨年三月の卒業式で、小学校によっては女子の三分の二が袴を着用。年々、和装が増えていることが教育委員会で話題となり、各校の判断で文書を出した。

 「『着せたくてもできない。仲間外れにされないか』という保護者の声もある。着慣れないため裾を踏んで転ぶ危険性もある」と、教育委員会の担当者は話す。同様の呼び掛けは同県武豊町でも行われている。

 岐阜県のある小学校に通う六年生女児の保護者は今年二月、学校側から袴姿の自粛を口頭で求められた。「娘のために着物と袴を買った。今さら自粛と言われても」と当惑している。

(引用終)

中立派、肯定派、否定派、それぞれの意見・主張があり、
どれも一理あります。

ちなみに、袴などの和装での参列は、
特にトイレに行く時や、着崩れした場合、
あるいは普段着慣れないものを着るから、
ステージに上がる際にコケるなど、安全上の問題もあると思います。
(そこまで卒業担任に負担させるべきでしょうか?)

私としては、袴がいいなら、将来的に、
たとえばセーラームーンのコスプレをして参列したとしても、
あるいは、何か着ぐるみ(ドラえもんとか・・・)を着てとか、
ウェディングドレス、プリンセス風の衣装とか、
しまいには、水着で参列したとしても、誰も文句が言えなくなるのでは、
と思います。
(大学の卒業式でやればいいのに・・・)
一方で、袴だったりブランドもののスーツを着ての参列が「アタリマエ」とされるなら、
それらにお金を使う余裕のない家庭の子は、卒業式欠席、
なんていうことも出て来ることになります。

小学校卒業なんて、実は全然たいしたことがありません。
(小学校生活ほぼ学校に来たことがない、不登校の子にさえ、
年齢が来たら、卒業証書がもらえるわけです。
そういう意味で、高校や大学の卒業とは重みが全然違うのです。)

私は、主に2つの理由から、卒業式は何でもOK、というのに反対です。
①経済的理由
袴の例で言えば、レンタル代、着付けと髪のセットなどで、
少なくとも数万円はかかります。
(わずか数時間のために・・・)
しかも、着付けに朝5時から美容室へとか・・・
横並びを重んじる日本社会では、変な同調圧力がかかり、
「ほかの子がやっているから、うちの子も・・・」とプレッシャーがかかります。
勝ち組の家庭にとっては、数万円なんてたいしたことがないですが、
生活保護世帯(準保護世帯も含めれば、
600人規模の小学校で、100軒ぐらいは該当するようです)にとっては大きな負担です。
特に義務教育の公立学校では、格差を見せびらかす場にするのはおかしいと思います。
華美を競うような、こういう風潮にこそ、教師は良識を示すべきです。
「小学校卒業式で袴がブーム!」とメディアで取り上げたら、
もっともっと華美な衣装自慢に火がつくと思います。
鎮火させるなら、早いうちに・・・
②美的理由
とりとめのないファッションショーになるよりは、
中学校で使う制服で統一した方が、
厳かで美しいと思います。
中学校の制服は必ず使うものですし・・・

そういう意味では、私は上記ニュース記事のうち、
NHKニュースサイトで出ていた、
(引用)
一方、卒業生が進学する中学校の制服を着て、卒業式に出席する学校も北海道や北陸、四国など全国にありました。
例えば北海道の釧路管内ではほとんどの小学生が中学校の制服で出席するそうです。
小学校の先生に話を聞くと、「学校から“制服を着るように”と指示することはありませんが、先輩たちは制服を着て出席したよ、と伝えています。20年以上前から変わらないので、もう伝統になっています。背景には、家計に負担をかけたくないというのがいちばんです。ただでさえ入学準備でお金がかかるので、成長期の子どものために新しい服を買ってもらわなくてもよいようにと思っています。地域の洋品店には早めに中学校の制服を売り出してもらっています」と話していました。卒業式の服装も、服装についての考え方も地域ごとに違いがあるようです。
(※下線部筆者による。)
というのに賛同します。

ついでに言えば、卒業生を送り出す卒業担任の先生(特に女性)も、
袴をやめれば、子どもたちがマネしなくなると思います。
(こちらも変な同調圧力にさらされているようですね・・・)
先生は立派なオトナなのだから、何度も卒業しなくていいのにね・・・

2017年3月11日 (土)

【演奏会感想】第597回札幌交響楽団定期演奏会(2017年3月11日)〜エリシュカ指揮のブラームス:交響曲第1番は凄演!!!

久々に、妻とコンサートに行きました。
第597回札幌交響楽団定期演奏会(2017年3月11日)です。
指揮はラドミル・エリシュカ。
2014年12月21日に、NHKEテレ・クラシック音楽館で放送された、
「札幌交響楽団定期演奏会」でのブラームス:交響曲第2番の名演を視聴して以来、
ぜひとも実演を聴いてみたいと思っていた指揮者でした。
NHKEテレ・クラシック音楽館「札幌交響楽団定期演奏会」(2014年12月21日放送)
昨年(2016年)も2回、エリシュカ指揮による札響の定期演奏会が2回ありましたが、
どちらも、行く機会がありませんでした。
(チャイコフスキーの交響曲第4番、第5番がメインプログラム)

本日のプログラムは、
・メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」
・シューベルト:交響曲第5番
・ブラームス:交響曲第1番
でした。
私としては、特に聴きたかったのが、ブラームスの交響曲第1番でした。
CDでは相当な回数・盤数を聴いていますが、
実は実演を聴くのはこれが初めてでした。
(他の2曲も実演では初めて聴くものでした。)

客席は若干空席がありましたが、9割は埋まっていたと思います。
1曲目の「フィンガルの洞窟」。
目をつぶって聴けば、ヨーロッパのどこかのオケかな、と思うぐらい、
重厚でみずみずしい演奏となっていました。
これがあの札響?
他の指揮者で何度か聴いたことのある札響の響きは、
せいぜい、日本のオケとしてはなかなかのもの、程度でしたが、
ここまで聴かせるとは思いもよらなかったです。

2曲目のシューベルト:交響曲第5番。
私にとっては、どうしても、
ブルーノ・ワルター指揮コロンビア響の演奏と比較となってしまい、
少し分が悪かったかも・・・
第1楽章のテンポがかなり早めなのと、
曲自体の聴かせどころが、旋律の美しさしかないので、
時折意識が飛んでいました((^-^;)・・・
本日のプログラムで最も薄い編成でした。

(参考)

シューベルト:交響曲第5番変ロ長調D.485聴き比べ6盤〜ワルター、ブロムシュテット、ショルティ、クレンペラー、ヴァント、ジンマン・・・

休憩を挟んで、本日のメインプログラムである、
ブラームスの交響曲第1番!
オケの人数がシューベルトの1.5倍ぐらいになります。
冒頭から、「これは凄いかも?」という響きの充実がありました。
シューベルトの曲では度々襲いかかってきた睡魔が、
全然寄り付く暇のないほどでした。

私どもは今回、オケの後ろ側(=パイプオルガン側)に座をとったので、
エリシュカの指揮がよく見えました。
明快な指揮ぶりでした。
各セクションへの指示もわかりやすかったと思います。

札響が全然違うオケになっている感じがしました。
第3楽章のテンポが若干速め、軽めであるのを除けば、
非の打ち所がない、どこをとってもすばらしかった演奏でした!
特にすばらしいのが、第2楽章。
オーボエ、フルートの美しさ、コンマスによるヴァイオリン独奏のところなどは、
思わず目がウルッときました。
そして白眉は、やはり第4楽章!
もともとこの曲で一番好きな楽章でしたが、
この実演を聴いていると、
この曲を初めてCDで聴いた時のような感動が沸き起こってきました。
(たぶん、シャルル・ミュンシュ指揮パリ管弦楽団の名盤だったと思いますが・・・)

(参考)シャルル・ミュンシュ指揮パリ管によるブラ1

インテンポで淡々と進む、現代のブラームス像とは全然違って、
往年の巨匠たちのように、テンポの変化を時折行ったり、間を大切にしたり、
ここぞ、という時には少しルバートをかけたりと、
最近なかなか聴かれないような、彫りの深い演奏となっていました。
そして、木管と弦セクションの美しさに代表される、
各パートの充実感!
曲の途中から目が潤み始めました・・・
第4楽章終盤の凄絶な音の響きは、
まるで目の前のオケがカラヤン時代のベルリン・フィルかと錯覚しかねないほどでした!
指揮者とオケが一体となって、まさに燃えがるような響きを放っていました。
札響にここまでの響きを出させる、指揮者エリシュカ恐るべしです!

エリシュカ指揮札響によるCDはいろいろ出ています。
定期演奏会を行うごとに、CD化されるというのは凄いことですね。
ブラームスの交響曲はAltusから2,3,4番のが既に発売されていますので、
恐らく、今回の第1番も、昨日(3月10日)と今日の演奏ので、
CD化されると思われます。
発売されたらぜひ購入したいところです。

(参考)
ブラームス : 交響曲 第2番 | モーツァルト : 交響曲 第38番 「プラハ」 | ウェーバー : 「魔弾の射手」 (Brahms : Symphony No.2 | Mozart : Symphony No.38 | Weber : ''Der Freischutz'' / Radomil Eliska , Sapporo Symphony Orchestra) [Live Recording] Live

ブラームス : 交響曲 第3番 | ドヴォルザーク : チェロ協奏曲 (Brahms : Symphony No.3 | Dvorak : Cello Concerto / Radomil Eliska | Sapporo Symphony Orchestra) [Live Recording] Live

ブラームス : 交響曲 第4番 | ベートーヴェン : 交響曲 第4番 (Brahms : Symphony No.4 | Beethoven : Symphony No.4 / Radomil Eliska | Sapporo Symphony Orchestra) [Live Recording] Live

エリシュカ指揮の札響定期演奏会なら、
また行ってみたいなぁ・・・

2017年3月 1日 (水)

2017年2月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧※附:2017年四旬節中のブログ一時休止(原則)のお知らせ

2017年2月のページビュー(PV)数ベスト10記事は以下のとおりです:
(※トップページ及びカテゴリを除く)
ベスト3までは記事リンクをつけています。

一位.ブラームス:交響曲第1番聴き比べ12種〜カラヤン盤5種を中心に・・・
二位.「学び合い学習」は日本の義務教育崩壊を招く!
~おすすめ記事『【解答乱麻】 TOSS代表・向山洋一 亡国の教育「学び合い学習」』

三位.インクルーシブ(インクルージョン)教育は子どもにとって本当に幸福なのか?~
おすすめブログ記事「脱インクルージョン教育」(ブログ名:斜に構えてみる)

四位.オキナワ旅行記リターンズ2015夏(その1)〜旅行の経緯と1日目〜
五位.大林宣彦監督の映画~尾道三部作(特に「さびしんぼう」)と「ふたり」、「あした」
六位.マーラー:交響曲第7番聴き比べ14種類
七位.どの聖書が一番いいか?(新約聖書編)
八位.希望の讃美歌~「一羽の雀(心くじけて)」(新聖歌285)※midi付
九位.ピアノ五重奏曲の甘口辛口〜ドヴォルザーク、シューマン、フォーレ、
ショスタコーヴィチ、ブラームス、フランク・・・

十位.「カトリック」か「カソリック」か?~誤用に潜む軽蔑と無知

先月は2017年1月までの過去記事がランクインしました。
十位の「「カトリック」か「カソリック」か?~」の記事は、初ランクインです。
2011年3月2日の記事です。

ところで、2017年3月1日は、教会暦では、「灰の水曜日」にあたり、
本日から「四旬節(レント)」が始まります。
(〜2017年4月15日まで。2017年の復活祭は4月16日。)
これを機に、復活祭まで、原則、ブログ記事を書くのを一旦中止しようと思い立ちました。
というわけで、来月4月15日までは、「原則」記事を書かない予定です。
(例外的に、幾つか書くかもしれませんが・・・)

聴き比べ記事などを、もう少し余裕をもって書き溜めておこうかな、
などと考えています。
(正直に言って、CDが増える一方なのに、聴く余裕がないというか・・・
「断捨離」が必要なのかも?)

皆様に神様の祝福と平安が豊かにありますように!

主があなたを祝福し、あなたを守られるように。
主が御顔を向けてあなたを照らし
あなたに恵みを与えられるように。
主が御顔をあなたに向けて
あなたに平安を賜るように。

(旧約聖書民数記6:24〜26新共同訳)

NHKBSプレミアム・プレミアムシアター:ドキュメンタリー 「マエストラ 指揮台への長い旅」(2017年2月27日放送)

女性のピアニストやヴァイオリニストは世界的な方がたくさんいます。
しかし、作曲家や指揮者では?
特に指揮者は、まだまだ男性の世界のようです。
2017年2月27日に、
NHKBSプレミアムで放映されたドキュメンタリー
マエストラ 指揮台への長い旅」では、
まだまだマイナーな女性指揮者にスポットライトをあて、
草創期に道を開いた指揮者シルヴィア・カドゥフ(失礼ながら、今回初耳でした・・・)を中心に、
現在活躍中のマリン・オールソップやアヌ・タリといった指揮者のインタビュー、
及びリハーサルと実演の様子などで、女性指揮者の現状を紹介していました。

シルヴィア・カドゥフは、
カラヤンとバーンスタインという20世紀後半の二大巨匠に後押しを受けるほどでしたが、
60年台では、まだ女性指揮者への道は固く閉ざされており、
あまり活躍できなかったようです。
(それでも、女性として初めてベルリン・フィルを指揮した、とのこと!)
不遇ながらも、道を切り開いた人がいたから、
女性指揮者が当たり前の存在として認められるようになったわけです。

私自身は、その指揮者が男性か、女性か、あるいはゲイやバイであるかとか、
そんなのはどうでもいいことです。
聴こえてくる音がすばらしいか、どうかだけです。
「女性指揮者」だからすばらしい、或いは劣っている、というのは全くナンセンスです。
才能ある女性に、指揮者の道がさらに開かれることは期待しますが、
「市場原理」で生き残るかどうかはまた別の問題です。

ただ、まだまだ「女性指揮者」というカテゴリーでくくられるのは、
まるで珍品扱いですね・・・
私としては、以前拙ブログで紹介した、
ブルックナー:交響曲第3番(初稿版、SACD)と、
ブラームス:交響曲第1番(SACD)で紹介した、
シモーネ・ヤングは凄腕指揮者だ、と思っています。
(番組には出てきていませんでしたが・・・)
ブラームス:交響曲第1番、SACDで聴き比べ6盤
シモーネ・ヤング(Simone Young)指揮ハンブルク・フィル(Philharmoniker Hamburg)による、ブルックナー:交響曲第3番(1873年初稿版)
これだけ硬派な演奏は、なかなか聴かれないと思います。
ちなみに、女性として初めてウィーン・フィルを指揮したのが、
シモーネ・ヤングです。

(参考)ブラームス交響曲全集(通常CD)

※可能であれば、SACDの分売盤をオススメしたいです。

ブルックナー交響曲全集(通常CD)

番組に出ていた、マリン・オールソップ指揮のCDは、
以前NAXOSで出ていた(何のCDだったか忘れましたが・・・)のを買ったことがあります。
これは、女性指揮者だから、というよりは、聴きたい曲だったから購入したものです。

ちなみに、このドキュメンタリー番組の後、
昨年(2016年)8月27日にロイヤル・アルバート・ホール(ロンドン)で行われた、
ミルガ・グラジニーテ・ティーラ指揮 バーミンガム市交響楽団演奏会も放映されました。
女性指揮者ですね。
ただ、実際に聴いてみて、
モーツァルトの「魔笛」序曲からして、「なんか軽いな・・・」という印象を受け、
チャイコフスキーの交響曲第4番では、冒頭1分ほど聴いて、
「やっぱり軽いな・・・」と思い、そこで視聴終了・・・
そういう意味では、「女性指揮者」というカテゴリーを売り物にしてはならないな、
と思います。
(ちょっと厳しいコメントですね・・・)

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