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2017年3月11日 (土)

【演奏会感想】第597回札幌交響楽団定期演奏会(2017年3月11日)〜エリシュカ指揮のブラームス:交響曲第1番は凄演!!!

久々に、妻とコンサートに行きました。
第597回札幌交響楽団定期演奏会(2017年3月11日)です。
指揮はラドミル・エリシュカ。
2014年12月21日に、NHKEテレ・クラシック音楽館で放送された、
「札幌交響楽団定期演奏会」でのブラームス:交響曲第2番の名演を視聴して以来、
ぜひとも実演を聴いてみたいと思っていた指揮者でした。
NHKEテレ・クラシック音楽館「札幌交響楽団定期演奏会」(2014年12月21日放送)
昨年(2016年)も2回、エリシュカ指揮による札響の定期演奏会が2回ありましたが、
どちらも、行く機会がありませんでした。
(チャイコフスキーの交響曲第4番、第5番がメインプログラム)

本日のプログラムは、
・メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」
・シューベルト:交響曲第5番
・ブラームス:交響曲第1番
でした。
私としては、特に聴きたかったのが、ブラームスの交響曲第1番でした。
CDでは相当な回数・盤数を聴いていますが、
実は実演を聴くのはこれが初めてでした。
(他の2曲も実演では初めて聴くものでした。)

客席は若干空席がありましたが、9割は埋まっていたと思います。
1曲目の「フィンガルの洞窟」。
目をつぶって聴けば、ヨーロッパのどこかのオケかな、と思うぐらい、
重厚でみずみずしい演奏となっていました。
これがあの札響?
他の指揮者で何度か聴いたことのある札響の響きは、
せいぜい、日本のオケとしてはなかなかのもの、程度でしたが、
ここまで聴かせるとは思いもよらなかったです。

2曲目のシューベルト:交響曲第5番。
私にとっては、どうしても、
ブルーノ・ワルター指揮コロンビア響の演奏と比較となってしまい、
少し分が悪かったかも・・・
第1楽章のテンポがかなり早めなのと、
曲自体の聴かせどころが、旋律の美しさしかないので、
時折意識が飛んでいました((^-^;)・・・
本日のプログラムで最も薄い編成でした。

(参考)

シューベルト:交響曲第5番変ロ長調D.485聴き比べ6盤〜ワルター、ブロムシュテット、ショルティ、クレンペラー、ヴァント、ジンマン・・・

休憩を挟んで、本日のメインプログラムである、
ブラームスの交響曲第1番!
オケの人数がシューベルトの1.5倍ぐらいになります。
冒頭から、「これは凄いかも?」という響きの充実がありました。
シューベルトの曲では度々襲いかかってきた睡魔が、
全然寄り付く暇のないほどでした。

私どもは今回、オケの後ろ側(=パイプオルガン側)に座をとったので、
エリシュカの指揮がよく見えました。
明快な指揮ぶりでした。
各セクションへの指示もわかりやすかったと思います。

札響が全然違うオケになっている感じがしました。
第3楽章のテンポが若干速め、軽めであるのを除けば、
非の打ち所がない、どこをとってもすばらしかった演奏でした!
特にすばらしいのが、第2楽章。
オーボエ、フルートの美しさ、コンマスによるヴァイオリン独奏のところなどは、
思わず目がウルッときました。
そして白眉は、やはり第4楽章!
もともとこの曲で一番好きな楽章でしたが、
この実演を聴いていると、
この曲を初めてCDで聴いた時のような感動が沸き起こってきました。
(たぶん、シャルル・ミュンシュ指揮パリ管弦楽団の名盤だったと思いますが・・・)

(参考)シャルル・ミュンシュ指揮パリ管によるブラ1

インテンポで淡々と進む、現代のブラームス像とは全然違って、
往年の巨匠たちのように、テンポの変化を時折行ったり、間を大切にしたり、
ここぞ、という時には少しルバートをかけたりと、
最近なかなか聴かれないような、彫りの深い演奏となっていました。
そして、木管と弦セクションの美しさに代表される、
各パートの充実感!
曲の途中から目が潤み始めました・・・
第4楽章終盤の凄絶な音の響きは、
まるで目の前のオケがカラヤン時代のベルリン・フィルかと錯覚しかねないほどでした!
指揮者とオケが一体となって、まさに燃えがるような響きを放っていました。
札響にここまでの響きを出させる、指揮者エリシュカ恐るべしです!

エリシュカ指揮札響によるCDはいろいろ出ています。
定期演奏会を行うごとに、CD化されるというのは凄いことですね。
ブラームスの交響曲はAltusから2,3,4番のが既に発売されていますので、
恐らく、今回の第1番も、昨日(3月10日)と今日の演奏ので、
CD化されると思われます。
発売されたらぜひ購入したいところです。

(参考)
ブラームス : 交響曲 第2番 | モーツァルト : 交響曲 第38番 「プラハ」 | ウェーバー : 「魔弾の射手」 (Brahms : Symphony No.2 | Mozart : Symphony No.38 | Weber : ''Der Freischutz'' / Radomil Eliska , Sapporo Symphony Orchestra) [Live Recording] Live

ブラームス : 交響曲 第3番 | ドヴォルザーク : チェロ協奏曲 (Brahms : Symphony No.3 | Dvorak : Cello Concerto / Radomil Eliska | Sapporo Symphony Orchestra) [Live Recording] Live

ブラームス : 交響曲 第4番 | ベートーヴェン : 交響曲 第4番 (Brahms : Symphony No.4 | Beethoven : Symphony No.4 / Radomil Eliska | Sapporo Symphony Orchestra) [Live Recording] Live

エリシュカ指揮の札響定期演奏会なら、
また行ってみたいなぁ・・・

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