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2016年9月の9件の記事

2016年9月26日 (月)

NHKBSプレミアム・プレミアムシアター「2016セイジ・オザワ 松本フェスティバル」(2016年9月26日放送)

小澤征爾(81歳)とズービン・メータ(80歳)。
※2016年9月現在。
指揮者としては「巨匠」の域に入りますね。
2016年9月26日放送の、NHKBSプレミアム・プレミアムシアターでは、
前半に、2016年8月18日 キッセイ文化ホール(長野県松本市)での、
「2016セイジ・オザワ松本フェスティバル」での、
小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラによる、
ベートーヴェンの交響曲第7番他
(もう1曲は、ファビオ・ルイージ指揮によるオネゲルの交響曲第3番「典礼風」。
NHKでは、「典礼風」ではなく、「礼拝」というタイトルにしていましたが、
原題が"Symphonie Liturgique" なので、
「礼拝」は不適当な訳だと思います。
ただし今回この曲についてはノーコメントとします。)を、
後半に、2016年4月18日 NCPA国立舞台芸術劇場(インド・ムンバイ)での、
ズービン・メータ80歳記念コンサートを放映していました。
オーケストラは、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団。
曲目は、J・シュトラウス二世の「こうもり」序曲と、
ブラームスの二重協奏曲、そしてチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番です。
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番のソリストは、デニス・マツーエフでした。
こちらは、一番最後の、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番についてのみコメントします。

小澤征爾の指揮は、かつてのような、
汗をダラダラ流してエネルギッシュに動き回るものから、
ほとんど椅子に腰掛けて無駄のない動きで行うものへと変化しました。
しかし、聴かせどころのツボはきちんとおさえていますね。
ベートーヴェンの曲自体の美しさ、愉しさを聴かせてくれました。
激しい第4楽章も決して弛緩することがありませんでした。
(荒々しさや勢い、という面では少し物足りないかもしれませんが・・・)

デニス・マツーエフ(P)&メータ指揮イスラエル・フィルによる、
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番は、なかなかの名演だったと思います。
特に、マツーエフの強靭かつ繊細なピアノ・ソロに魅了されました!
この曲を聴く時は、どうしても、アルゲリッチの演奏と比較してしまいますが、
久々に、アルゲリッチの演奏さえ忘れて、曲そのものを堪能することができました。
メータの指揮も名サポートだと思いました。

アンコールは、マツーエフ自身による即興演奏でした。
ジャズピアニストに早変わり?
よく指がまわるものだと感心しました。

2016年9月25日 (日)

アリス=紗良・オット(Alice Sara Ott)のCD”WONDERLAND”〜グリークのピアノ協奏曲OP.16と抒情小曲集〜

アリス=紗良・オット(Alice Sara Ott)のCD”WONDERLAND”が発売されました。
私は予約して購入しました。
半分ジャケ買い、半分は期待を込めて・・・
(以前、テレビ放送で彼女のソロによる、
グリーグのピアノ協奏曲の演奏を観たことがありますので・・・
目で聴く?アリス=紗良・オットのグリーグ・ピアノ協奏曲〜NHKBSプレミアム・特選 オーケストラ・ライブ「NHK音楽祭2012 ロリン・マゼール指揮 N響」(2013年1月13日放送)

輸入盤

国内盤

ブックレットの写真はアイドル並の扱いみたいです?
グリーグのピアノ協奏曲の指揮者とオケは、エサ=ペッカ・サロネン、
バイエルン放送交響楽団です。

アルバムのメインはグリークのピアノ協奏曲OP.16です。
併録は、抒情小曲集の抜粋と、
「ペール・ギュント」から「ソルヴェイグの歌」と、
「山の魔王の宮殿にて」のピアノ版です。

グリーグのピアノ協奏曲は、
シューマンのピアノ協奏曲とカップリングされることが多いですね。
このアルバムのようなカップリングはなかなかないと思います。

グリーグのピアノ協奏曲の演奏では、どうしても北欧らしさが欲しいところですが、
この演奏では、少なくとも私にとっては、北欧らしさはあまりありません。
しかし、タイトルのとおり、”WONDERLAND”=不思議の国のステキな音楽、
と割り切れば、実に愉しく聴くことができました。
思わず2,3回連続で聴いてしまったほどです。
ピアノ・ソロの「抒情小曲集」もダイナミックかつ繊細で、聴きどころ満載でした!
「山の魔王の宮殿にて」のピアノ版については、私の妻が、
「カワイイけどブキミ・・・」とコメントしていました。
しばらくグリーグ熱が続きそうかも・・・

(参考)グリーグのピアノ協奏曲について書いた過去記事です。
NHKBSプレミアム・プレミアムシアター「ベルリン・フィルのジルヴェスター・コンサート2011」(2012年1月21日放送)附:ウィーン国立歌劇場の「こうもり」(2011年12月31日公演)

2016年9月21日 (水)

バルトーク:弦チェレ(Music for Strings, Percussion and Celesta Sz.106 BB114)聴き比べ7盤(ただし第1楽章を除く)

バルトークの作品で一番好きなのは、
通称「オケコン」こと「管弦楽のための協奏曲」Sz.116 BB123ですが、
(以下「オケコン」で表記)
2番目なら、
やはり「弦チェレ」こと「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」Sz.106 BB114を挙げます。
(以下、「弦チェレ」で表記。)
この曲を初めて知ったのは、ちょうど十数年前に仕事で知り合ったある方から、
「僕はこの曲の特に第4楽章が好きなんだ」と教えていただいたことがきっかけでした。
確かに第4楽章の冒頭は実にカッコイイ!
ただ、全体的に好きになれたかというと、それはNo!でした。
この曲を聴き直すきっかけになったのは、
フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団によるSACDハイブリッド盤によってでした(後述)。
それでも、たいていは第4楽章しか聴いていませんでした。
最近、「オケコン」をよく聴くようになって、
ついでに、弦チェレも聴くようになったわけです。
「オケコン」はもう少し後で聴き比べ記事を書きたいと思っていますが、
たぶん弦チェレの方はこれ以上盤数が増えないかと思い、
記事を書くことにしました。

それでは聴き比べです。
オススメ順に紹介します。
指揮者・オケ名・レーベル(SACDのみ特記)・録音年月の順です。
☆5.0は満点、0.5点刻みで、☆3.0以上なら推薦盤です。
カップリング曲も記載します。
なお、この記事のタイトルにあるように、第1楽章は聴き比べの対象外とします。
というのも、第1楽章はなんだか不気味で、音楽的な愉しみに乏しいと思うからです。
思いきって第2楽章から聴いた方が、この曲の良さがわかると思います。
とりあえず聴くなら、迷わず第4楽章!
ついで、第2楽章です。

◯フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団(BMG→SONY)1958年12月 SACDハイブリッド
カップリング→オケコン、ハンガリー・スケッチSz.97

☆4.5
第1楽章 7:05
第2楽章 7:03
第3楽章 6:58
第4楽章 6:44

SACD化されたことにより、
この曲の代表盤であるショルティ&シカゴ響盤を上回る演奏となったのではないでしょうか。
音の鮮烈さと、盛り上がりは他盤を凌駕しています。
どれか1枚なら、迷わずこの盤をチョイス!
マルチモード再生(3チャンネル)にも対応しています。

◯ショルティ指揮シカゴ交響楽団(DECCA)1989年
※Solti Conducts Bartok(7枚組CD)の1枚

※1枚モノなら・・・
カップリング→オケコン、舞踏組曲

☆4.0
第1楽章 6:34
第2楽章 7:23
第3楽章 6:51
第4楽章 6:35

ライナー盤に次いで、実にアツイ演奏です。
ライナー盤と共に持っていて損はない名演といえます。
この曲の第4楽章を初めて聴いたのが、この盤によってでした。

◯デュトワ指揮モントリオール交響楽団(DECCA)1987年5月
カップリング→オケコン

☆3.5〜4.0
第1楽章 8:23
第2楽章 7:22
第3楽章 7:49
第4楽章 7:16

一番の聴きどころである第4楽章よりも、
第2楽章、第3楽章での細部の響きが素晴らしいです。
チェレスタの音色の美しさは、今回紹介する盤の中でも最高です。
ハンガリーとか、民族音楽とかの要素を意図せず、
純音楽的に響かせた極地ともいえます。
クリスタルな響き?

◯ブーレーズ指揮シカゴ交響楽団(DG)1994年12月
カップリング→オケコン

☆3.5〜4.0
第1楽章 7:54
第2楽章 7:35
第3楽章 7:26
第4楽章 7:26

デュトワ盤とはまた違った形で、この曲の響きの愉しさ、美しさを堪能できます。
どちらか1枚なら、私ならデュトワ盤かな?

◯カラヤン指揮ベルリン・フィル(WARNER)1960年11月 SACDハイブリッド
カップリング→ヒンデミット:交響曲「画家マチス」

☆3.0〜3.5
第1楽章 7:17
第2楽章 7:09
第3楽章 7:02
第4楽章 6:44

音質、ステレオ効果はなかなかですが・・・
上記の盤と比較すると、少しインパクトが弱い演奏です。
ただ、ジャケットのセンスと、
ステレオ録音初期にこの曲を取り上げた慧眼に敬意!

◯ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィル(SCRIBENDUM)1965年2月
※ムラヴィンスキー・イン・モスクワ (The Art of Mravinsky in Moscow 1965 & 1972)
7枚組CD

☆3.0〜3.5
第1〜第4楽章計 30:19
(ブックレットなし、CDジャケットにはトータルのみの記載。)

極めて筋肉質なバルトーク・・・
バルトークを聴くというよりは、ムラヴィンスキーを聴く、
と割り切った方がいい演奏です。
合奏の強靭さは随一かも?
ライブ録音なので、若干会場の雑音が混じっています。

◯ショルティ指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(DECCA)1955年2月
※Solti Conducts Bartok(7枚組CD)の1枚
CDはショルティ指揮シカゴ響の7枚組と同じ。

☆3.0
第1楽章 6:40
第2楽章 7:26
第3楽章 6:16
第4楽章 7:25

Solti Conducts Bartok(7枚組CD)のオマケ的CD。
この演奏でもショルティらしさは発揮されていますが、
シカゴ響との演奏があれば、あえて聴かなくてもいいかな・・・

2016年9月20日 (火)

シューベルト:交響曲第5番変ロ長調D.485聴き比べ6盤〜ワルター、ブロムシュテット、ショルティ、クレンペラー、ヴァント、ジンマン・・・

シューベルトの交響曲で一番有名なのは、交響曲第7(8)番「未完成」。
最も充実しているのが、第8(9)番「ザ・グレート」。
では、私が最も好きなのは?
それは、チャーミングで愛らしい、交響曲第5番D.485です。

 

初めて聴いたのが、確か高校生の頃だったと思います。
ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団の演奏(後述)。
第1楽章冒頭のウキウキとした気分、まるでモーツァルトの作品みたいだ、と思いました。
シューベルトの交響曲を聴きたい、と思って手を伸ばすなら、
まず「未完成」はとりません。
(実はそれほど好きではありません。)
この第5番か、「ザ・グレート」どちらかですね。

 

さて、今回聴き比べをしようと思ったのは、
先日、ショルティ指揮ウィーン・フィルによる、
ベートーヴェンの交響曲第3・5・7番の2枚組CD(後述)を買ったら、
カップリングとして、ショルティ指揮イスラエル・フィルによる、
シューベルトの交響曲第5番が入っていたからです。
意外にも、なかなかいい演奏だと思い、
本来メインであるベートーヴェンの交響曲の方は未だにきちんと聴いていません。

 

シューベルトの交響曲第5番は、ゆっくりめの演奏でも30分以内で演奏が終わるので、
たいていは別な曲とカップリングされています。
我が家で調べてみると、6盤ありました。
今回は録音年月順ではなく、オススメ順に紹介します。
指揮者・オケ名・レーベル(SACDのみ特記)・録音年月の順です。
☆5.0は満点、0.5点刻みで、☆3.0以上なら推薦盤です。
なお、全集もののみ、カップリング曲は省略します。

 

◯ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団(SONY)1960年2-3月 
カップリング→シューベルト:交響曲第7(8)番「未完成」

 

 

☆4.5
第1楽章 5:53
第2楽章 10:40
第3楽章 5:01
第4楽章 6:25

 

極論を言うと、この演奏があれば、他の盤は要らないほどです。
私にとっては、この演奏が、原点であり、頂点といえます。
音楽から微笑みがこぼれ、喜悦に満ちています。
録音も素晴らしく、これ以上の演奏があるのだろうかと思うほどです。
シューベルトの交響曲第5番を聴くなら、迷わずコレ!
なお、2016年9月現在、国内盤がかなり前(1999年2月)に出たのしかないようです。
SACD化しないかな・・・

 

◯ヘルベルト・ブロムシュテット指揮シュターツカペレ・ドレスデン
(BERLIN Classics)1982年? ※交響曲全集

 

 

☆4.0
第1楽章 7:08
第2楽章 10:46
第3楽章 5:12
第4楽章 5:51

 

田園的・牧歌的な演奏です。
田舎のひなびた様子が目に浮かんで来るような感じです。
これ以降に取り上げる演奏が、あまり「自然」を感じさせないので、
相対的に高評価としました。

 

◯ショルティ指揮イスラエル・フィルハーモニック管弦楽団(DECCA)1958年5月
カップリング→ベートーヴェン:交響曲第3・5・7番(2枚組CD)

 

 

☆3.5〜4.0
第1楽章 5:00
第2楽章 9:30
第3楽章 4:23
第4楽章 5:11

 

改めて、この曲の美しさ、愉しさに気づかせてもらった盤です。
機能的な美しさがあり、意外と何度も聴いても飽きません。
(ワルター盤と比較しないなら・・・)
2016年9月に大雪山方面へ旅行した際、
しばしば頭の中に流れていたのは、たぶんこの演奏とワルター盤の合成だったと思います。

 

◯クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団(WARNER)1963年5月
※クレンペラー「ロマン派交響曲&序曲集」10枚組
Otto Klemperer: Romantic Symphonies & Overtures

 

 

☆3.5
第1楽章 5:36
第2楽章 9:48
第3楽章 5:00
第4楽章 6:03

 

ワルター盤のような、微笑む感じはありませんが、
曲の構造がよくわかり、小さくても「大交響曲」という印象を受けます。
あまり期待していなかったのですが、意外とステキな演奏でした。

 

◯ギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団(SONY)2001年10月 SACD2枚組
カップリング→ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」

 

 

☆3.0
第1楽章 7:11
第2楽章 10:19
第3楽章 5:12
第4楽章 6:46

 

ヴァント最後のレコーディングとなったものです。
このCDのメインはやはりブルックナーの「ロマンティック」で、
シューベルトはオマケ的存在です。
厳しすぎる、渋面のシューベルト?
SACDですが、フォーマットのメリットをあまり感じさせません。
(むしろ、ワルター盤の通常CDのDSDマスタリングの方が音が瑞々しいほどです。)
ただし、メインであるブルックナーの方は素晴らしい演奏ですよ。

 

◯デーヴィッド・ジンマン指揮チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団(SONY)2011年9月
※私が持っているのは、ジンマン指揮チューリッヒ・トーンハレ管による50枚組CDです。

 

Great Symphonies.The Zurich Years 1995-2014
※50枚組で今や5000円台!(2016年9月19日現在)

 

入手しやすい、通常CD1枚ものも紹介します。カップリングは交響曲第6番。

 

☆2.5〜3.0
第1楽章 7:09
第2楽章 9:16
第3楽章 5:01
第4楽章 8:13

 

う〜ん、薄味!そのくせ長い!
ジンマン指揮の特長である、
細部が光るような演奏(ベートーヴェンやマーラーなど)でもないし・・・
私にとってはイマイチでした。
録音もパリッとしない感じかも・・・

2016年9月19日 (月)

一足早い紅葉求めて〜大雪山系旅行記2016年9月(前編)〜黒岳途中から登山と大雪 森のガーデン

2016年9月某日から、妻と一緒に2泊3日で旭川を拠点に、
大雪山系の黒岳と旭岳に行き、一足早い紅葉を眺めて来ました。
全2回に分けて旅行記を綴ります。

「黒岳の紅葉を観たい!」という妻の要望に応え、
約1ヶ月前にまずは宿の手配をしました。
じゃらん経由で、旭川駅前の「ホテル ルートインGrand旭川駅前」を予約しました。
ついで、旭川駅近くのレンタカー店のレンタカーも予約。
現地決裁としました。
8月以降、北海道は天気が良くない日が続いているので、
1週間前の週間天気予報を見て、あまり天気が良くなさそうなら、
キャンセルするつもりでした。
週間天気予報ではなんとか雨マークがついていなかったので、
予定通り出発となりました。

特急を使って札幌駅から旭川駅へ。
旭川到着は夜になってからでした。
ホテルのチェックインを済ませてすぐ、
旭川グルメNo.1の「成吉思汗 大黒屋」(5丁目支店の方)に行きました。
行ってみると・・・
5丁目支店の道路を挟んで向かい側に、なんと待合所がありました!
結局30〜40分ほど待つこととなりました。
お目当ての、厚切りラック(ラムのあばら骨→ラムチョップ)は残念ながら品切れ・・・
しかしどれもおいしかったです!
旭川に来る楽しみの一つが、大黒屋で食べるラム肉です。

大黒屋ではご飯ものを注文しなかったので、
「シメラーメン」として、「味得 本店」に行きました。
旭川駅周辺のメジャーな旭川ラーメンの店は、たいてい20時頃には営業終了ですが、
この店は深夜3時まで営業しています。
私どもは二人共醤油ラーメンを注文しました。
正直、旭川ラーメンにはあまり期待していなかったのですが、
結構おいしかったです!
なお、この店のメニューに、「お子様ラーメン」がありますが、
大人でも注文できますよ。

さて、翌朝、ホテルの最上階にある浴場からは、
大雪山の方の山々を眺めることができました。
朝食を食べて、さあ出発!
(ホテル3階のレストランから、旭川駅内での列車の発着を眺めることができました。)
ホテル近くのレンタカー店で手続きを済ませた後、
高速道路経由で層雲峡の黒岳ロープウェイ乗り場へ!
朝8:30頃旭川中心部を出て、10時頃に着きました。

ロープウェイ→リフトを乗り継ぎ、いよいよ登山道へ。
リフトを降りたらかわいいシマリスがいました。
黒岳の頂上を目指すなら、きちんと入山届に記入することが必要です。

リフトを降りたのが10:20頃、山頂に着いたのが12時少し前頃でした。
上り道は天気が良く、風もあまりありませんでしたが、
山頂に着いた途端、強風と寒さに見舞われました・・・

以下は主に上り道で撮った写真です。

リフトにて
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上り道にて
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黒岳山頂!
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山頂から黒岳石室(そこまでは行きませんでしたが・・・)方面に少し行ったところで撮影。
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妻が道中で見つけた高山植物・・・
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リフトのところまで下山して、着いたのが確か13:30頃。
行きに見つけたシマリスちゃんがまたいました。
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さて、リフト→ロープウェイと降りて、駐車場に着いたら14時過ぎ。
本当は、この後旭岳へ向かう予定でした。
(事前にルートは確認していませんでした・・・)
カーナビをセットしてみると・・・
駐車場の現在地から、目的地までは直線で15kmほどなのですが、
旭岳→黒岳の縦走ができます。ただし1日がかりとのこと。)
実は直通の道がなく、一旦旭川に出てからぐるっとまわって、
なんと112km!最短でも100km近くで、2時間半ぐらいかかると知り、
やむなく断念・・・
それで、急遽、層雲峡近くに位置する(近く、といっても十数kmはありましたが)、
大雪 森のガーデン」に行くことにしました。
ドレスガーデン カンテ」(ガーデニングがまるでドレスのようになる!)で有名なところです。
入場料は大人800円です。
なお、旭川市内の上野ガーデンにも行く予定があるなら、
共通券1300円を買う方がお得です。
(私どもは800円の券を買いました。)

園内でまず向かったのは、やはり「ドレスガーデン カンテ」のところです。
少し外れたところにあります。
写真では頂上に人がいない状態ですが、
実際には妻が頂点に立つ写真を何枚も撮りました。
目の間に黒岳など大雪山の山々が聳える絶景が広がります。

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この風景を見て、なんとなく、映画「千と千尋の神隠し」の主題曲である、
「いつも何度でも」のCDジャケットを連想してしまいました・・・

以下は、「大雪 森のガーデン」本体での写真です。

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園の奥の方に、「森の木琴」というのがあります。
一番高い所にある、ガチャで木の球を買い(300円)、
上から転がすと、ある曲になります。
私どもが聴いたのは、バッハの「平均律クラヴィーア曲集第1巻」の第1曲、
有名な「プレリュード」でした。
止まりそう、落ちそうになるハラハラを超えて、最後の方は少しグダグダ・・・
それでも、最後のアルペジオ風の音を聞いたら、やはりブラボー!?

大雪 森のガーデンを17時頃出て、旭川に戻りました。
再び「成吉思汗 大黒屋 5丁目支店」に行き、
30分ほど順番待ちした後、昨日品切れだった厚切りラックを再注文・・・
ところが、今日も品切れ!!!
昨日食べて一番おいしかった、「ハーブ生ラム」を2人前と飲み物を注文して、
店を出ました。
やっぱりおいしかった・・・
ちなみに、「午後の紅茶おいしい無糖」とジンギスカンは意外と合いますよ。

その後、以前旭川に来ておいしかった「とんかつ 井泉 2条店」へ行き、
本日は終了・・・
この店では、お茶は普通のほうじ茶ではなく、紅茶がでますよ。
油っぽい食事と紅茶は結構合いますね・・・
(後編に続く)

2016年9月13日 (火)

武満徹:『ギターのための12の歌』と、CD「武満徹 ギター作品集成(Guitar works by Toru Takemitsu)」

2016年8月27日放送の、NHKEテレ「ららら♪クラシック」では、
武満徹のギター名曲集」と題して、
1977年に作曲された「ギターのための12の歌」の中から何曲かを取り上げていました。
「ギターのための12の歌」は、次の12曲で構成されています。
1  ロンドンデリーの歌
2  オーバー・ザ・レインボー
3 サマータイム
4  早春賦
5  失われた恋
6  星の世界
7  シークレット・ラヴ
8  ヒア・ゼア・アンド・エヴリウェア
9  ミッシェル
10  ヘイ・ジュード
11  イエスタデイ
12  インターナショナル

民謡(1)や映画音楽(2)、ガーシュウィン(3)、日本の歌(4)、
シャンソン(5)、讃美歌(星の世界→讃美歌312「いつくしみふかき」)(6)、
ドリス・デイ(7)とビートルズの歌(8〜11)、果ては革命歌(12)まで・・・
まさにバラエティに富んだ選曲ですが、どれも美しい編曲に仕上がっています。

番組では、初演者である荘村清志さんのコメントも興味深かったですが、
それ以上に、ギタリストの鈴木大介さんの演奏が素晴らしかったです。
思わずCDを買ってしまいました・・・
今回紹介します、「武満徹 ギター作品集成(Guitar works by Toru Takemitsu)」です。

楽譜

私としては、今のところ、このCDの「ギターのための12の歌」しか価値がわからず、
他はさっと聴いてパスしているところですが、そのうちわかる時が来るかもしれません。
よって、今回の評は、「ギターのための12の歌」に限定します。

このCDでは、収録時間の都合上、「ギターのための12の歌」では、
リピートを省略していることが、CDのブックレットに書かれています。
しかし、リピートがないからといって、特に気にならないと思います。
全曲通して聴いても30分ほど。
好きな曲だけ聴いてもよし、全曲通して聴いてもよし。
私としては、「星の世界」(→讃美歌「いつくしみふかき」)が入っているのが、
とてもポイントが高いです。
一番ステキなのは、やはりビートルズの曲4曲でしょう。
どれか1曲、というなら、
番組でも取り上げられていた「イエスタデイ」がオススメです。
これで武満徹の編曲の素晴らしさに気付いたら、
おそらく全曲聴きたくなるはずです。

今回、ついでに村治佳織さんの「リ・サイクル~村治佳織ベスト」も購入してみました。
こちらもステキです。
このCDには、
「ギターのための12の歌」から5曲(ビートルズ4曲+早春賦)が収録されています。

武満徹=難解、晦渋・・・というイメージを覆すきっかけになるかもしれませんね・・・

2016年9月 5日 (月)

NHKEテレ・クラシック音楽館「N響ほっとコンサート~ヒーロー&ヒロイン大集合~」(2016年9月4日放送)

N響のコンサートとしては、久々にすごく楽しいと思いました。
2016年9月4日のNHKEテレ・クラシック音楽館の、
「N響ほっとコンサート~ヒーロー&ヒロイン大集合~」です。
2016年7月31日 NHKホールでの収録で、
指揮は広上淳一さん。
ヴァイオリン独奏は服部百音さん、ピアノ独奏は小林愛実さんでした。

曲目は以下のとおりです。番組HPから転載しました。

1.「スーパーマン」から スーパーマン・マーチ(ジョン・ウィリアムズ)
2.SF交響ファンタジー 第1番から(伊福部 昭)
3.「サンダーバード」から(バリー・グレイ)
4. 大河ドラマ「真田丸」テーマ音楽(服部隆之)
5. カルメン幻想曲(ワックスマン)
6.「千と千尋の神隠し」から「あの夏へ」(久石 譲)
7.「魔女の宅急便」から「海の見える街」(久石 譲)
8. 交響詩「ウルトラセブン」から(冬木 透)
9. ワルツ「皇帝円舞曲」(ヨハン・シュトラウス)

どの曲も素晴らしかったですが、
洋モノ(スーパーマン・マーチ&サンダーバード)よりも、
日本の特撮モノの方が圧倒的な感じでした。
(サンダーバードは思い入れがある人にとっては格別なのかもしれませんが・・・)
特に「SF交響ファンタジー第1番」からと、「交響詩ウルトラセブン」からが絶品でした!
「スター・ウォーズ」や「スーパーマン」の音楽を手がけた、
ジョン・ウィリアムズの作品に決してひけを取らない、
実にシンフォニックかつヒロイックな響きでした!

今年の大河ドラマ「真田丸」のテーマと、「カルメン幻想曲」の独奏をした、
ヴァイオリニストの服部百音さんの演奏もなかなか素晴らしかったです。
なお、服部百音さんは、「真田丸」作曲者の服部隆之さんの娘です。

コンサートの終わりは、ウルトラセブンにちなむ曲でした。
「ウルトラセブン」最終話の有名なシーン(ダンがアンヌに正体を明かすシーン)を、
「マロさん」ことN響コンサートマスターの篠崎史紀さんがセリフを言ってすぐに、
シューマンのピアノ協奏曲の第1楽章冒頭が生演奏で流れる、
という、なかなか凝った演出が面白かったです。
(ジブリものよりも、第1楽章だけでいいから、続きを演奏してほしかったなぁ・・・)
「交響詩ウルトラセブン」から、に続いて演奏されたのは、
ヨハン・シュトラウスⅡ世のワルツ「皇帝円舞曲」。
ウルトラセブンの第47話「あなたはだぁれ?」に使われていた、と紹介されました。
これはおまけかな・・・

(参考)

ウルトラセブン・クラシック

冬木透CONDUCTウルトラセブン

宙-伊福部昭 SF交響ファンタジー

ディヌ・リパッティ&カラヤンによる、シューマンのピアノ協奏曲他(SACD)
(※ウルトラセブン最終話で使用音源)

SACD化されてとても聴きやすくなりました!

2016年9月 4日 (日)

NHKBSプレミアム・プレミアムドラマ『受験のシンデレラ』(2016年7月10日〜8月28日本放送)

とうとう終わってしまった・・・
NHKBSプレミアムで、2016年7月10日〜8月28日に本放送されていた、
プレミアムドラマ『受験のシンデレラ』。
私は再放送版(7月16日〜9月3日)を録画して視聴していました。
(本放送時には、裏でNHKEテレの「クラシック音楽館」を放映しているので。)
元々、原作を読んで感動していたので、
ドラマ化というだけでも期待大でしたが、
ドラマは期待以上でした!
書評:和田秀樹著『受験のシンデレラ』(小学館文庫)

1〜2話目は、主役の小泉孝太郎さん演じる五十嵐透が、
実に高慢チキでイヤな奴、という感じでしたが、
3話目ぐらいから、見事に「化けて」いたな、と思いました。
6話目あたりになると、観ていて泣けてきました。
最終回はちょっとまともに観れませんでした・・・
(きちんと観たら涙腺崩壊?)
川口春奈さん演じる遠藤真紀は、ドラマということを忘れて、
応援したくなる存在でした。
富田靖子さん演じる、真紀の母親は、
7話の最後から8話では、まぁまぁいい母親になっていましたが、
それまでは、見事なまでに「毒親」を怪演していました。
見るのがイヤになるほどの存在感でした・・・

原作者である和田秀樹さんが自ら監督した映画の方は、
未だに観たことはありませんが、
時間的な長さから言っても、たぶん軍配はドラマ版の方にあがることでしょう。

教育をテーマにしたドラマとしては、近年稀に見るすばらしい作品だったと思います。
貧困や格差から立ち上がる道、それが教育です!

NHKさん、ぜひBSプレミアムだけでこの作品をお蔵入りさせず、
地上波でも放送してください!と願わずにはいられません。

ドラマ原作

※ドラマのDVDではありません。

2016年9月 1日 (木)

2016年8月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧

2016年8月のページビュー(PV)数ベスト10記事は以下のとおりです:
(※トップページを除く)
ベスト3までは記事リンクをつけています。

一位.オキナワ旅行記リターンズ2015夏(その1)〜旅行の経緯と1日目〜
二位.「学び合い学習」は日本の義務教育崩壊を招く!
~おすすめ記事『【解答乱麻】 TOSS代表・向山洋一 亡国の教育「学び合い学習」』
(MSN産経ニュース2012年11月24日掲載)

三位.NHK・土曜ドラマ『チャレンジド』、『フルスイング』
四位.インクルーシブ(インクルージョン)教育は子どもにとって本当に幸福なのか?~
おすすめブログ記事「脱インクルージョン教育」(ブログ名:斜に構えてみる)

五位.「学びあい」という美名の下の教育の堕落~
NHKEテレ・ETV特集「輝け二十八の瞳 ~学び合い 支えあう教室~」(2012年2月5日放送)

六位.オキナワ旅行記リターンズ2015夏(その2)〜2日目・古宇利島とホテル近くの黄昏時〜
七位.どの聖書が一番いいか?(新約聖書編)
八位.ブラームス:交響曲第1番聴き比べ12種〜カラヤン盤5種を中心に・・・
九位.ホルスト「惑星」(The Planets)聴き比べ〜メータ、ショルティ、カラヤン、ボールト、レヴァイン
十位.算数の問題解決型学習~学力「崩壊」の決め手

1位は2016年7月とまったくランキングは変わらず。
私どもの沖縄旅行記を読んで下さる方が多くいて嬉しい限りです。
3位のNHK・土曜ドラマ『チャレンジド』、『フルスイング』は、
2009年(ブログを開始した年)の記事です。
なぜ突然アクセス数が増えたのかというと、
2016年8月27日に「24時間テレビ」で放映された、
盲目のヨシノリ先生」というドラマが放映されたかららしいです。
(私は24時間テレビ、全然観ていません・・・)
ドラマのネタと関係あるのかは知りませんが、
チャレンジド 原作」というキーワードで検索に引っかかったようです。
ちなみに、そのドラマの原作は以下の本とのことです。

光を失って心が見えた 全盲先生のメッセージ (ノンフィクション知られざる世界)

ドラマはBlu-ray化されるとのこと。

2016年8月は、北海道に台風が4つも来るという異常事態でした。
家や橋が流されたり、農作物に甚大な被害が出たり、
といったニュースを見ると、心が痛みました・・・

今月もご愛読よろしくお願いします。

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