NHKBSプレミアム・プレミアムシアター「2016セイジ・オザワ 松本フェスティバル」(2016年9月26日放送)
小澤征爾(81歳)とズービン・メータ(80歳)。
※2016年9月現在。
指揮者としては「巨匠」の域に入りますね。
2016年9月26日放送の、NHKBSプレミアム・プレミアムシアターでは、
前半に、2016年8月18日 キッセイ文化ホール(長野県松本市)での、
「2016セイジ・オザワ松本フェスティバル」での、
小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラによる、
ベートーヴェンの交響曲第7番他
(もう1曲は、ファビオ・ルイージ指揮によるオネゲルの交響曲第3番「典礼風」。
NHKでは、「典礼風」ではなく、「礼拝」というタイトルにしていましたが、
原題が"Symphonie Liturgique" なので、
「礼拝」は不適当な訳だと思います。
ただし今回この曲についてはノーコメントとします。)を、
後半に、2016年4月18日 NCPA国立舞台芸術劇場(インド・ムンバイ)での、
ズービン・メータ80歳記念コンサートを放映していました。
オーケストラは、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団。
曲目は、J・シュトラウス二世の「こうもり」序曲と、
ブラームスの二重協奏曲、そしてチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番です。
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番のソリストは、デニス・マツーエフでした。
こちらは、一番最後の、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番についてのみコメントします。
小澤征爾の指揮は、かつてのような、
汗をダラダラ流してエネルギッシュに動き回るものから、
ほとんど椅子に腰掛けて無駄のない動きで行うものへと変化しました。
しかし、聴かせどころのツボはきちんとおさえていますね。
ベートーヴェンの曲自体の美しさ、愉しさを聴かせてくれました。
激しい第4楽章も決して弛緩することがありませんでした。
(荒々しさや勢い、という面では少し物足りないかもしれませんが・・・)
デニス・マツーエフ(P)&メータ指揮イスラエル・フィルによる、
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番は、なかなかの名演だったと思います。
特に、マツーエフの強靭かつ繊細なピアノ・ソロに魅了されました!
この曲を聴く時は、どうしても、アルゲリッチの演奏と比較してしまいますが、
久々に、アルゲリッチの演奏さえ忘れて、曲そのものを堪能することができました。
メータの指揮も名サポートだと思いました。
アンコールは、マツーエフ自身による即興演奏でした。
ジャズピアニストに早変わり?
よく指がまわるものだと感心しました。
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