ドヴォルザーク:チェロ協奏曲聴き比べ〜ジャクリーヌ・デュ・プレとロストロポーヴィチのSACD対決
ドヴォルザークのチェロ協奏曲、通称「ドボコン」。
チェロの名曲として親しまれています。
今回、この曲のSACD盤を2枚入手しました。
(今回の購入先は楽天ブックス。)
1枚目は、ロストロポーヴィチ(Vc)、カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏です。
もう1枚は、ジャクリーヌ・デュ・プレ(Vc)、バレンボイム指揮シカゴ響の演奏です。
実はデュ・プレ盤の通常CDで満足していたので、
あえて他の演奏を購入して聴くことはありませんでした。
SACDを買い揃えるにあたって、
デュ・プレ盤とロストロポーヴィチ盤がSACDで出ていたので、
入手してみたのです。
最初に結論から述べると、
どちらも素晴らしい名盤です。
あとは好みの問題かもしれませんね。
いつもの通り、ソリスト、指揮者・オケ名・レーベル(SACDのみ特記)・録音年月、
演奏時間等を記載します。
◯ロストロポーヴィチ(VC)、カラヤン指揮ベルリン・フィル(DG SACDシングルレイヤー)
1968年9月
カップリング チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲
第1楽章 15:42
第2楽章 12:40
第3楽章 12:57
この演奏は、ロストロポーヴィチのチェロを聴くというよりは、
カラヤン指揮ベルリン・フィルの凄さを聴くべきもの、といえます。
バルトークの「管弦楽のための協奏曲」のような、
オーケストラの各楽器の名人芸に、チェロが入り込んだような感じです。
チェロ付の交響曲みたいな・・・
第2楽章の美しさは特筆に値します。
もちろん、第1、第3楽章も充実しています(オケが)。
◯ジャクリーヌ・デュ・プレ(VC)、バレンボイム指揮シカゴ交響楽団
(WARNER SACDハイブリッド)1970年11月
カップリング ドヴォルザーク:森の静けさ
※上記は通常CDです。Amazonでは売り切れ・・・
WARNERのサイトではまだ(2016年6月12日現在)取り扱っているようです。
→Dvorak: Cello Concerto / ドヴォルザーク:チェロ協奏曲<SACDハイブリッド>
私は楽天ブックスで購入しました。
第1楽章 15:29
第2楽章 13:18
第3楽章 13:34
ロストロポーヴィチ盤とは対照的に、
こちらはジャクリーヌ・デュ・プレのチェロを堪能すべき盤です。
チェロの気迫は凄まじい限りです。
録音のせいもありますが、チェロがオーケストラを圧倒しています。
オケはまさに「伴奏」という感じ・・・
なお、通常CDよりは音がすっきりしていますが、
SACDになって劇的に音質が改善、というほどではないかな、と思います。
(ある意味、わざわざSACDを買わなくても十分かも?)
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