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2016年6月 5日 (日)

テレビ朝日系・題名のない音楽会「久石譲が語る歴史を彩る6人の作曲家たち 後編」(2016年6月5日放送)〜ペンデレツキ「広島の犠牲者に捧げる哀歌」を取り上げたのは凄いが・・・

2016年6月5日放送の「題名のない音楽会」では、
久石譲が語る歴史を彩る6人の作曲家たち 後編」として、
先週(2016年5月29日)に引き続いて、
久石譲(以下敬称略)が独断で選ぶ、
音楽史の中の6人を紹介する、という内容を放送していました。
番組HPから引用すると、
(引用)
現代を代表する作曲家・久石譲が音楽の歴史をつくってきた象徴的な6人の作曲家をクローズアップしその奥深さとおもしろさを熱く語りました。久石譲が紹介する「西洋音楽史」。
(引用終)

前回では、19世紀までの作曲家として、
モンテヴェルディ、ベートーヴェン、ワーグナーを取り上げました。
(他に、グレゴリオ聖歌とジョスカン・デ・プレ)
19世紀までの音楽をこの3人で代表させる、という取り上げ方自体、
相当無理があります。
(ツイッターのコメントで、「久石譲さんがワーグナーを振りたかっただけでは?」
なんていうのもありましたが・・・)
私だったら、モンテヴェルディとバッハ、モーツァルトと18世紀までで区切ると思います。
それはともかく・・・
今回の放送で取り上げた3人(ペンデレツキ、ライヒ、アダムズ)を、
音楽史の中で「モンテヴェルディとベートーヴェンとワーグナー」
(一応、ここまでは久石譲に敬意を払って、尊重することにしましょう・・・)
に並ぶ作曲家だと認めるのは躊躇します。
否、そんなのNeinです!
(思わずドイツ語?)

それにしても、今回最もインパクトがあったのは、
ペンデレツキの「広島の犠牲者に捧げる哀歌」でした・・・
演奏そのものが、「放送事故」レベルの超不快な作品です。
「貞子」がテレビの中から次々と飛び出てきそうです(?)
今回、録画したものを観たわけですが、リアルタイムで観なくてよかったと、
つくづく思いました・・・
(最初の30秒程度聴いてもうギブアップ・・・早送り〜)
※人によっては、タイトルから、
広島の原爆投下後の地獄の惨状を連想するのでしょうが・・・
(タイトルは実は後付のようです。)
「広島の犠牲者に捧げる哀歌」の楽譜の一部と、
この曲の指揮の仕方(セクションごとに振る順がある)を知ったのは、
参考になりましたが・・・

音楽が本当に「進化」していると主張するなら、
20世紀の音楽が行き着いた先が、
恐怖と不安でしかなかった、というのはどういうことなのでしょうか?
(まぁ、ホラー映画向けには必要な「技法」なのでしょうけど・・・)
音楽は神を讃美するものから、
恐怖と不安を奏でるものへと「退化」した、ともいえるのでは?

(関連記事)
久石譲が語る歴史を彩る6人の作曲家たち 後編
(「題名のない音楽会」ブログ 音楽会の帰り道 2016年6月5日)

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コメント

「題なし」の及川様、コメントありがとうございます。
久石譲の音楽(映画音楽)は私も好きです。
だが・・・
今回の企画は相当強引でしたね。

「題なし」の及川です。

ヴォーンウィリアムズを採りあげた回の途中からたまたま見る機会があり、丁度ヴォーンウィリアムズを聴き始めようかと考えていたこともあって、ボツボツ録画を復活する時期が来たのか?ということで、久石譲の回の前編だけ久しぶりにリアルタイムで視聴しました。

結果として、19世紀までを3人で済ませてしまうことに違和感を禁じえず、後編も予告だけで見る気がなくなりました。

久石譲の解説もひどかった。
彼の音楽については評価しているのですが・・・

悲しいことに、当分、この番組を視聴する習慣は戻って来そうにないです。

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