NHKEテレ・ららら♪クラシック「ラフマニノフの“パガニーニの主題による狂詩曲”」(2016年4月9日放送)〜上原彩子さんの第18変奏に感涙!!
NHKEテレの「ららら♪クラシック」。
本放送は現在(2016年)土曜日の夜ですが、
いつもは再放送分(木曜午前)を録画して観ており、
土曜日の放送分は観ていません。
(土曜日に他局で映画が放送されることが多いので。)
今宵はシベリウスの交響曲第2番(SACD)を聴きながら、
適当にテレビのチャンネルをあれこれ変えていたら、
「ららら♪クラシック」の後半の最後、演奏のところが映りました。
今回の曲はラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」。
私の大好きな曲です。
ピアノ独奏者をみてびっくりしました。
あの上原彩子さんがピアノを弾いているではありませんか!
シベリウスのSACDを一時停止して、聴き入りました。
時間の都合上、曲の抜粋しか演奏しないので、
思わず「もったいない演奏だ・・・」とつぶやいてしまいました。
そして、驚いている間もなく、第18変奏・・・
クラシックのあらゆる曲の中でも最も美しいメロディーの一つではないでしょうか。
上原彩子さんがほんの数秒弾いただけで、目から涙が溢れてきました・・・
たぶん、今まで聴いたどの演奏よりも、
否、もっと言えば、あらゆる演奏が比較にならないほど、
美しい、美しすぎる演奏でした・・・(ただしピアノに限ります。)
ピアノの部分は最上級ですが、オケは薄っぺらでした。
余韻に浸る間もなく、最後の変奏に行ってしまいました。
ぜひ、上原彩子さんの独奏で、全曲を聴きたい!
そういう思いが膨らんだ回となりました。
(なお、番組全体は、後日改めて観る予定です。)
上原彩子さんによる「パガニーニの主題による狂詩曲」のCDは、
実はありますが、たぶん今の彼女なら、
この演奏を大きく凌駕する演奏を残してくれるはずです。
(この盤を所有はしていますが、この曲を聴くときに手が伸びることはまずありません。)
(参考)2002年チャイコフスキー国際コンクールライヴ
今現在での、「パガニーニの主題による狂詩曲」のお気に入りは、
マツーエフ(Denis Matsuev)(P)、ゲルギエフ指揮マリインスキー管弦楽団のSACDと、
アール・ワイルド(Earl Wild)(P)、
ヤッシャ・ホーレンシュタイン指揮ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団のCDです。
マツーエフ盤はいかにもロシア的、
ワイルド盤はアメリカ的でゴージャスな演奏です。
マツーエフ盤(カップリングはラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」)
ワイルド盤(ラフマニノフ:ピアノ協奏曲全集)
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「題なし」の及川様、コメント及び拙ブログ経由での注文ありがとうございます。
上原彩子さんにはぜひ新録音で、
「パガニーニの主題による狂詩曲」を録音してほしい、と願うばかりですね。
投稿: てんしちゃん | 2016年4月21日 (木) 22時51分
てんしな?日々さん
「題なし」の及川です。
記事中にご紹介の、コンクール優勝時の上原彩子盤、入手して聴きました。(確かこのページから)
凄まじいテクニックで圧倒されましたが、録音のせいかピアノの音がオケよりも大きいのは頂けませんでした。情感もイマイチ。
確かに、「ららら」で披露されていた部分演奏の方が優れているようですね。
投稿: 「題なし」の及川 | 2016年4月20日 (水) 10時42分
「題なし」の及川様、コメントありがとうございます。
拙ブログでも、「題なし」の及川様のHPへのリンク先を変更いたしました。私のPCのブックマーク先も変更しました。
「ららら♪クラシック」は、30分番組になってから内容がすごく充実しましたね。
名曲のスコアを分析するという内容(もっといえば、番組中にスコアが出てくる)は、民放も含めても、もうこの番組だけしかやらなくなってしまったのが寂しい限りです。
「題名のない音楽会」は、司会者が佐渡裕さんの時と比べて面白くなくなりましたね。ほぼ毎回五嶋龍さんが演奏しなくてもいいのでは、と思ってしまいます。
投稿: てんしちゃん | 2016年4月11日 (月) 22時39分
てんしな?日々さん
「題なし」の及川です。ご無沙汰しています。
「ららら」ですが、「N響アワー」が消滅し、「題名のない音楽会」も事実上消滅してしまった現在、唯一となった「クラシック音楽の解説付き番組」となってしまったので、毎回欠かさず見るようになっています。
五嶋龍に変わったあとの現状の「題名のない音楽会」は、実にまとまりがなく、龍くんの演奏だけがフィーチャーされたものとなってしまいました。2回ほど見ましたが、何も学ぶことがないのでやめました。
その点、「ららら」は良くなりましたねぇ。
今回も、第18変奏が「反転」による変奏だとは気付いていましたが、「怒りの日」が悪魔のテーマだとは迂闊にも気づきませんでした。悪魔に魂を売ったと言われたパガニーニと、その悪魔のテーマが並行して進んで行くのはなぜ?という永年の疑問が氷解された感じです。
上原彩子の演奏も素晴らしかったし、仰せの通り抜粋では物足りなかったです。
私もパカ゜ニーニラプソディは大好きで、ホームページに記事を書いているのですが、補筆が必要となってきそうです。解説の面と推薦演奏の面で。
処で、ニフティの都合によって、ホームページのURLを変更せざるを得ないこととなりました。もしお気に入りに登録されているのであれば変更頂きますようお願いします。ブログのURLには変更ありません。
投稿: 「題なし」の及川 | 2016年4月11日 (月) 16時44分