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2016年3月 6日 (日)

書評:清水茜 作『はたらく細胞』(01,02)(講談社)〜体の中の大スペクタクル!

あなたは、わたしの内臓を造り
母の胎内にわたしを組み立ててくださった。
わたしはあなたに感謝をささげる。
わたしは恐ろしい力によって
驚くべきものに造り上げられている。
御業がどんなに驚くべきものか
わたしの魂はよく知っている。

(旧約聖書 詩編139:13〜14新共同訳)

小学生の頃、叔母から頂いた、学研の学習まんがをよく読んでいました。
『◯◯のひみつ』という類ですね。
いろいろな科学的な事を、マンガで学ぶことができました。
今回紹介する、
清水茜 作『はたらく細胞』(01,02)(講談社)は、
見方によっては、学研の学習まんがの系統に入るのでしょうが、
人体の不思議さを見事なエンターテイメントにしています。

1巻

2巻

1巻の表紙の、白い男性が白血球、赤い女性が赤血球を擬人化したものです。
(コードネームはあるものの、名前はないです。)
この2人を軸に、様々な細胞の働きと、
侵入者(細菌やウイルスなど)が来た時の「戦い」が描かれています。
ストーリーがなさそうな所から、
よくこれだけのファンタジーを引き出したものだと、思わず感心しました!
人体って、こんなにスゴイことを、24時間ずっとしているの?
生きていることに感謝です!
第1話の肺炎球菌との戦い、第2話のスギ花粉との戦い(ステロイド!)、
第8、9話のがん細胞との戦いなど、とてもスリリングな展開で、
読み応えがありました!
ぜひ、NHKEテレあたりで、アニメ化してほしいです。

余談ですが、進化論的な考え方で言えば、すべては「偶然」の産物ですね。
しかし、テレビやジェット機がある日突然、「偶然に」できたものではないのと同様に、
これだけ複雑精緻な「人体」いや、もっと言えば細胞1つでさえ、
ただの「偶然」(どれだけ長い年数がかかったとしても・・・)出来たというのは、
それこそ「信仰」にすぎないのではないでしょうか。
遺伝情報だって、1つのミスでさえ、致命的なものになるのです。
環境適応能力(そういう意味での「進化」なら私も認めますが・・・)を含めて、
創造者(クリエイター)が存在する、と考えた方が、
より合理的だと私は考えます。
「どうやって?」という現象を解明するのは科学の仕事ですが、
究極の意味での「どうして?」を説明することは、
科学の仕事ではありませんし、それをするなら、
科学が「信仰」になってしまう、オカルト化するということです。
(それこそ、信仰や哲学の世界です・・・)

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