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2016年3月14日 (月)

NHKEテレ・クラシック音楽館「スクロヴァチェフスキ指揮 読売日本交響楽団演奏会」(2016年3月13日放送)

読売日本交響楽団の演奏といえば、
日テレ&BS日テレの、「読響シンフォニックライブ」という番組で、
オンエアされますが、
ミスターSことスクロヴァチェフスキ指揮だからこそ、
NHKが触手を伸ばしたのでしょうね。
2016年3月13日放送の、
NHKEテレ・クラシック音楽館では、
2016年1月21日・東京芸術劇場で収録された、
スクロヴァチェフスキ指揮読売日本交響楽団による、
ブルックナーの交響曲第8番を放映していました。
(コンサート・プログラムによると、「究極のブルックナー」!)
録画はしましたが、結局リアルタイムで視聴しました。

御年92歳にも関わらず、最後まで立って指揮する姿は壮観でしたが・・・
私自身、今ブルックナーの作品にそれほどのめり込めないので、
(20代前半の頃は大、大好きでしたが!)
美しい曲だとは思いましたが、「歴史に残る」とかの形容までは、
ちょっとできなかったかも・・・
なかなかの力演だとは思いましたが・・・
(十分合格点な演奏でした!)
ギュンター・ヴァントや朝比奈隆指揮による、
最晩年の神々しいブルックナー演奏までには至っていないかもしれません。
(あとは好みの問題でしょうね。)
おまけとして放送された、
ブルックナーの弦楽五重奏曲のアダージョ楽章を、
スクロヴァチェフスキ自身が編曲して、N響を指揮した、
「弦楽のためのアダージョ」はなかなかの佳曲でした。
(タイトルから、バーバーの作品かと思ったのですが・・・)

スクロヴァチェフスキ指揮のブルックナー演奏は、
以前、ザールブリュッケン放送交響楽団との「第6番」を所有していたことがあります。
(その頃は、「Arte Nova」というレーベルでしたが・・・古!)
第2楽章のアダージョ楽章がとても美しかったです。

交響曲第6番

ブルックナー交響曲全集

読売日本交響楽団との第7番〜第9番のCDも出ているようです。

後期3大交響曲


ところで、最近聴いたブルックナー演奏で、
意外にもなかなかステキだと思ったのが、
ブーレーズ指揮ウィーン・フィルによる、
交響曲第8番です。

交響曲第8番

ブルックナーといえば、「宗教的」、「神秘的」、「雄大な大自然」・・・
といった形容詞がすぐ浮かんできますが、
ブーレーズの演奏はそのどれにもあてはまりません。
HMVのあるレビューでは「無神論者のブルックナー」などと酷評されていますが、
マーラーでの演奏と同様、先入観を捨てて、
スコアを忠実に鳴らすとこうなる、という、
唯一無二の演奏です。
神々しさはありませんが、否定してもしきれない、
音楽そのものの美しさ、天才性が見事に表れている演奏だと思います。
ヴァント指揮ベルリン・フィルとかも持っていますが、
なんとなく気軽に聴く感じではないので、
ブーレーズの指揮はカジュアルに聴くことができます。
(それが本来の聴き方としていいかは別として・・・)

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