映画「ティモシーの小さな奇跡」(原題:The Odd Life of Timothy Green)
BSのDlife(258ch)で、2016年1月24日に、
映画「ティモシーの小さな奇跡」
(原題:The Odd Life of Timothy Green)
という作品を放映していました。
原題を直訳すると、「ティモシー・グリーンの数奇な生涯」。
聞いたことのないタイトルでしたが、少し面白そうかも、
と思って録画して妻と観ました。
この作品、2012年の米ディズニー映画なのですが、
日本ではDVDスル−という扱いでした。
(確かに、日本ではあまりヒットの見込みがなさそうかも・・・)
DlifeのHPでの内容紹介によると、
(引用)
医師から妊娠の望みは絶望的だと宣告されたジムとシンディは、諦めきれず「理想の子供」をメモに書き庭に埋める。そしてその晩、嵐と共にティモシーと名乗る少年が現れる。
(引用終)
「理想の子供」をあれこれ思い描いてメモにしたのが、
実現になってしまうのは、
映画「メリー・ポピンズ」で、バンクス家の子供、
ジェーンとマイケルが理想のナニー(ベビーシッター)を
思い描いたら実現してしまう話をつい連想しました。
発端は、『メリー・ポピンズ』と『竹取物語』、
結末は、O・ヘンリの『最後の一葉』を連想させました。
不妊治療を断念した夫婦が思いがけず「理想の子供」を授かることになり、
急に親としての喜びと溺愛、苦悩を抱えることになり、
最後は別れが待っている・・・という話でした。
途中の親バカぶりが、若い世代にとってはコメディなのでしょうが、
妙に共感できました。
(年とったなぁ・・・と改めて実感。)
もしかすると、全国の「モンペ」とか「バカ親」と言われる類の親も、
それが我が子への愛から故なら、同じような気持ちなのかもしれませんね。
大は目に見える明らかな障害から、
小は小さな癖まで、
「よそ(の子、の親、様)から変わっていると見られたくない」
とか、「うちの子が一番」といった思いは、古今東西変わらないのでしょうね。
ラスト近くの、ティモシーの手紙のシーンは、
思わずホロッと涙がこぼれるかも・・・
結末の、養子縁組のところは、
現代の日本的にはあまり受け入れがたいのかもしれませんが、
私としては、不妊治療で生殖技術をあれこれいじくり回すよりも、
養子縁組制度をもっと充実させた方がいいと思っています。
思い描いた理想の子供「ティモシー」と過ごした日々を通して、
現実の、あるがままの姿の子(アジア系の女の子)を受け入れ、
家族になろうとする姿で映画は閉じられ、余韻を残しました。
日本版のタイトルにある「・・・小さな奇跡」は、
まさにラストシーンから始まるのでしょう。
DVD
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