グンドゥラ・ヤノヴィッツ(Gundula Janowitz)の天上的な美声!〜カラヤン指揮ベルリン・フィルとともにSACDで(ベートーヴェン:第9、R・シュトラウス:4つの最後の歌)・・・
先日、カラヤン指揮ベルリン・フィルによる、
ベートーヴェンの「第9」のSACD(ハイブリッド盤、輸入盤)を入手しました。
1962年の録音です。
精悍で力強く、颯爽とした演奏です。
カラヤンの指揮もなかなかですが、それ以上に驚嘆したのが、
ソプラノのグンドゥラ・ヤノヴィッツ(Gundula Janowitz)の歌声でした。
ベートーヴェンの第9は過去何十枚も聴いてきましたが
(かなり手放したとはいえ、まだたぶん10枚ぐらいは所有していますが・・・)、
ヤノヴィッツの声は、ソプラノでは最も美しいのではないでしょうか?
人間の声というよりは、まるで天使が歌っているかのようでした・・・
通常CDも持っていますが、その時はたいして気にならなかった印象でしたが・・・
ヤノヴィッツの名盤といえば、そう、
同じカラヤン指揮ベルリン・フィルによる、
R・シュトラウスの「4つの最後の歌」です。
声楽曲としては、最も美しい曲と断言できます。
(クラシック音楽全体の中でも、おそらく最高峰なのでは、と思っています。)
R・シュトラウスの交響詩《死と変容》、
「メタモルフォーゼン」とのカップリング盤を既に所有しており、
「お宝CD」として愛聴してきましたが、
カラヤン指揮の「第9」でのヤノヴィッツの歌声を聴いて、
ついつい欲が出てしまい、
SACDシングルレイヤー盤を手に入れてしまいました・・・
(参考)通常CD
SACDシングルレイヤー盤
今回初めて《死と変容》も全部聴いてみましたが・・・
こちらはノーコメントということにします。
(R・シュトラウスの交響詩は、冒頭を除けば皆退屈かも・・・
特に《死と変容》は、冒頭から退屈・・・)
さて、「4つの最後の歌」は・・・
眩暈がするくらいの美しさ・・・
聴きながらボロボロ涙がこぼれてきました。
3曲めの「眠りにつこうとして」(Beim Schlafengehen)でKO・・・
もともと素晴らしすぎる演奏ですが、
SACDで聴くと、もう言葉を失うほどです。
まさに天界から聴こえてくる音楽?
「4つの最後の歌」は、私もいろいろな歌手ので聴いていますが、
(シュワルツコップ盤がいい、ノーマン盤がいいとか・・・
7,8種類は聴いていると思います。)
迷わずヤノヴィッツ&カラヤン/ベルリン・フィル盤を選ぶべきでしょう。
それもできれば、SACDで・・・
このSACD、あえて難点を言えば、
「メタモルフォーゼン」も収録してほしかったな
(というよりは、「メタモルフォーゼン」と、
「4つの最後の歌」の組み合わせにしてほしかった!《死と変容》いらない!)、
ということです。
私のように、《死と変容》を聴かない人でも、
「4つの最後の歌」だけでも十分元は取れるほど、
並ぶものがない名盤だと思います。
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