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2015年12月28日 (月)

チャイコフスキー:バレエ『くるみ割り人形』のDVD、Blu-ray4種

チャイコフスキーの『くるみ割り人形』は、
『白鳥の湖』と並んで、バレエ入門に最適ですね。
『白鳥の湖』ほど長くないし、深刻でないので、
子どもから大人まで幅広くオススメできます。
私の妻はバレエが好きなので(ただしモダンは除く・・・)、
2015年のクリスマスプレゼント用に、
『くるみ割り人形』のBlu-rayをプレゼントしました。

オランダ国立バレエ団、2011年収録
(振付:Toer van Schayk & Wayne Eagling)

ただ、このBlu-rayのタイトルをよくみると、
”The Nutcracker and the Mouse King"となっています。
ネズミが襲ってくるシーンが結構後まで出てきます。
おとぎの国でもお菓子の国でもない、
何やら抽象的な世界(カメラの中?)に行く訳です。
少しイマイチだったので、
改めて、オーソドックスな演出のものを買うことにしました。

ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団、
マリインスキー・バレエ、2012年収録
(振付:Vainonen)

この演出は、1993年に収録された、
旧PHILIPSのDVDとほぼ同じ(舞台裝置や背景が若干違いますが・・・)です。
こちらも我が家にあります。
妻に一番初めにプレゼントしたバレエDVDです。

さすがに映像・音声ともにBlu-rayには及びませんが、
マーシャと王女を一人二役やって違和感はないのがさすがです。
(Larissa Lezhnina)

さて、ゲルギエフ指揮のBlu-rayに話を戻します。
映像・音声ともDVDとは鮮明さが違います。
よほどのこだわりがない限り、
『くるみ割り人形』のBlu-ray決定盤として、
オススメできると思います。

実は、我が家にはゲルギエフ指揮マリインスキー管弦楽団、
マリインスキー・バレエによるBlu-rayがもう1枚あります。
演出が全然違いますが・・・

(振付:Kirill Simonov 2001)

演出としては少しブキミです。
ティム・バートンの映画『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』みたい・・・
最後の結末(通常は夢オチ)も、
「えっ?」と思うものになっています。
すごくカラフルです。
雪片のワルツ (Valse des flocons de neige)のところで、
子どもたちが出てくるところはまるでゾンビ映画みたいかも?
好き嫌いがはっきりする映像作品になっています。
私としては「アリ」だと思いますが・・・
有名な「花のワルツ」は、同じゲルギエフの指揮でも、
Vainonen版よりもダイナミックなダンスと音楽となっています。
子ども向けではないかもしれませんが、
『くるみ割り人形』がお好きな方なら、
ゲルギエフ指揮のでぜひ両方揃えるのをオススメします。

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