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2015年10月の9件の記事

2015年10月26日 (月)

許光俊著『人生最高のクラシック』 (光文社知恵の森文庫)と、レーグナー指揮ベルリン放送交響楽団による「チャイコフスキー:3大バレエ・ハイライツ集」

先日、書店の文庫新刊コーナーで、
許光俊の『人生最高のクラシック』 (光文社知恵の森文庫)を見つけ、
すぐさま買って読みました。
少し内容は古いものの(元々2003年に出版されたもの)、
クラシック音楽の名演はそれほど変わらないので、
いろいろ参考になります。
(同じ著者で、2015年4月にも『世界最高のクラシック』が、
文庫化されています。こちらも読みました。)

人生最高のクラシック

世界最高のクラシック

『人生最高のクラシック』では、
前作『世界最高のクラシック』の中で取り上げなかった指揮者について論じています。
日本では不当に評価が低いショルティについても取り上げているのは流石です。
この本で特に興味をもったのが、
ハインツ・レーグナーと、ジュリーニの記事です。
もちろんどちらの指揮者も昔から知っていましたが、
レーグナー指揮のチャイコフスキー:3大バレエ集と、
マーラーの交響曲第3番、
ジュリーニ指揮ベルリン・フィルによるモーツァルトの交響曲第40番、第41番。
これらのCDに興味を抱き、早速購入してみました。
(2015年10月26日現在、モーツァルトの方はまだ未着です。)

チャイコフスキー:3大バレエ・ハイライツ集


(引用)
 ズバリ、レーグナーの「白鳥の湖」は、同曲の数えきれぬほどある録音の中でも、もっともすぐれたもののひとつだろう。いや、もっともすぐれたものと断言してもいいかもしれない。事実、私はこの演奏以上にすばらしい「白鳥の湖」を知らないのだから。
(『人生最高のクラシック』PP.177〜178から引用終)

この言葉に偽りはありませんでした。
確かに、「白鳥の湖」だけ聴いても、まるで交響曲のような重厚さがあります。
トラック4の有名な「情景」(第2幕)。
普通なら単にムード音楽で終わってしまいますが、
バレエのシーンがありありと目に浮かんできそうなほどでした。
まるで初めてこの曲を聴いたかのような、
あるいは、ぼやけた映像が鮮明に見えるかのような・・・
「白鳥の湖」の「情景」を聴いて涙がこぼれそうになったのは初めてでした。
既に所有しているカラヤン指揮VPOの演奏と聴き比べてみました。
こちらの演奏も見事ですが、BGMの域を出ていない、
というのが正直なところです。
レーグナーの指揮で、単なるBGMのように聴き飽きた3大バレエの曲が、
「こんな立派な曲だったの?」と見違えるような様相を魅せてくれました。

(参考)
カラヤン指揮ウィーン・フィルによる
チャイコフスキー:三大バレエ組曲(DECCA)

「くるみ割り人形」は、クナッパーツブッシュ&VPOの名演も忘れがたいですが、
こちらも素晴らしい演奏でした。
(クナッパーツブッシュ&VPOの「くるみ割り人形」組曲は、
タワーレコードで入手可能です。
タワレコで「クナッパーツブッシュ ポピュラー・コンサート」と検索。)

なお、今回紹介したCDでは、「白鳥の湖」からは8曲が収録されていますが、
元々は「白鳥の湖」のダイジェスト版として製作されたCDからの抜粋です。
(「くるみ割り人形」からは10曲、「眠りの森の美女」からは8曲)
もう少し長く聴きたい方は、2015年10月28日に、
「チャイコフスキー:《白鳥の湖》(抜粋)」というCDが再発売されますので、
そちらでどうぞ。
(「くるみ割り人形」と「眠りの森の美女」も、
それぞれ1枚もののCDとして再発売されます。)

白鳥の湖(抜粋)全11曲収録

くるみ割り人形(抜粋)全16曲収録

眠りの森の美女(抜粋)全22曲収録

2015年10月19日 (月)

映画「イエスマン “YES”は人生のパスワード」(原題:”Yes Man")〜すべてのことにYES!と言い続けたなら?

映画『イエスマン “YES”は人生のパスワード』(原題:”Yes Man")が、
2015年10月19日に、NHKBSプレミアムで放映されました。
妻は以前、飛行機の中で観たことがあるとのことでした。
珍しく録画ではなくリアルタイムで観ました。

人生に消極的だった主人公(演:ジム・キャリー)が、
少しアヤシゲな自己啓発セミナーに誘われ、
いつでも「YES!」と言うという自己誓約をたててから、
人生が好転するようになり、
ステキな女性(演:ズーイー・デシャネルZooey Claire Deschanel)にも巡りあうが・・・
あとは観てのオタノシミとしましょう。

人生にYES!と言い続けるのは結構難しいでしょう。
事実、原作となった本(映画とは別物とはいえ・・・)を書いた著者、
ダニー・ウォレス氏も、実際に半年間やってみて、
相当な困難(特に金銭的に)を背負うことになったそうですが、
最後に本と映画化という大きなラッキーを手に入れたわけです。
日本の『わらしべ長者』みたいなものでしょうか?

イエスマン(書籍)


ところで、バイブルには、何でも”YES!”と言え、とは書いていませんが、
近いことは書かれています。
いつも喜んでいなさい。 絶えず祈りなさい。
どんなことにも感謝しなさい。
これこそ、キリスト・イエスにおいて、
神があなたがたに望んでおられることです。

(新約聖書 テサロニケの信徒への手紙Ⅰ5:16〜18新共同訳)

特に「どんなことにも感謝しなさい。」という御言葉は、
実際に試す価値があります。
騙されたと思って、試しに1週間でもやってみてはいかがでしょうか?
人生が大いに変わるはずです。
なぜなら、「これこそ、キリスト・イエスにおいて、
神があなたがたに望んでおられることです。

すなわち、神様がそういう生き方を望んでおられる、ということです。
よいことも、悪いことも、神様からのプレゼントと思えたら、
人生、無駄なことなど一つもないことに気づきます。
(映画と同様、時には感謝できないこともありますが・・・)

私はマーリン・キャロザース師(既に故人となりましたが)の
『讃美の力』に出会ってから、感謝と讃美の人生へと変えられました。
上記の御言葉と、ローマ8:28が、
私にとって生きる道標となっています。
すべてが神の愛と思えるようになりました。
たぶん、映画のように”YES”というよりは簡単ですよ。
(それに、意思の力で、ではなく、聖霊様の力によりますから・・・)

讃美の力

同じ著者の『獄中からの讃美』もオススメですよ。

2015年10月14日 (水)

ユジャ・ワン(Yuja Wang)のラヴェル:ピアノ協奏曲のCD

ユジャ・ワン(Yuja Wang 王羽佳)が、ラヴェルのピアノ協奏曲を弾く・・・
数ヶ月前にCDが出ることを知ると同時に、
購入予約しました。
ようやく2015年10月に我が家に商品到着しました。
(以下「ユジャ・ワン盤」。)
相変わらずジャケットの服装が奇抜です。

第1楽章 8:20
第2楽章 8:20
第3楽章 3:56

演奏はチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、
指揮はリオネル・ブランギエ(Lionel Bringuier)
2015年4月のスタジオ録音です。
(ゴメンナサイ、まだあまり知らない名前です・・・)

ユジャ・ワン盤で、最も秀逸なのは、第2楽章です。
繊細すぎず、ピアノがよく聴こえます。
(たとえばグリモー盤は繊細すぎますが・・・)
水族館でぼんやり水槽を眺めているような情景が目に浮かびます。
第1楽章、第3楽章の愉しさも満点です。
思わず2回連続で聴いてしまいました。

比較のために、アルゲリッチ(P)、
アバド指揮ベルリン・フィル
(DG 1967 以下アルゲリッチ盤。)を改めて聴いてみました。

参考までに、アルゲリッチ盤の演奏時間は以下のとおりです。

第1楽章 8:10
第2楽章 9:03
第3楽章 3:52

オーケストラパートだけなら、ユジャ・ワン盤よりも、
アルゲリッチ盤の方が上だと思いますが、
トータルでは、今の私にとっては、
ユジャ・ワン盤の方が上だと思います。

以前、ラヴェルのピアノ協奏曲について、
2回記事を書いていますが、
改めて読み返してみると、こんなことを書いていました。
(引用)
※今後ラヴェルのピアノ協奏曲のCDを出してほしいピアニストは、
萩原麻未、ユジャ・ワン、アリス=紗良・オットかな・・・

(引用終)
ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調〜アリス=紗良・オットの演奏と、アルゲリッチ旧盤、グリモー盤
萩原麻未のはじけるラヴェル!〜テレビ朝日系(BS朝日)・題名のない音楽会「前代未聞!ネット実況風ピアノ協奏曲」(2013年2月24日、3月2・3日放送)

上記は昨年の7月に書いた記事ですが、まずは願いが一つかないました。
余談ですが、
萩原麻未さんは、先日、「題名のない音楽会」(2015年10月11日放送)で、
ラヴェルのピアノ協奏曲の第3楽章だけ演奏していました。
すごくいい演奏でした。
しかし彼女のきちんとしたCDが未だに出ていない(2015年10月上旬現在)のは、
すごく残念です。

ユジャ・ワン盤のカップリングは、
フォーレのバラードOp.19と、
ラヴェルの「左手のためのピアノ協奏曲」です。

2015年10月13日 (火)

NHKでベートーヴェンの交響曲第2番対決?〜ブロムシュテット&N響と小澤征爾&サイトウ・キネン・オーケストラ(2015年10月11〜12日)

NHKBSプレミアムで、2015年10月11日に、
マエストロ・オザワ 80歳コンサート」という番組を放送していました。
今年の9月1日に、長野県松本市のキッセイ文化ホールで行われた、
小澤征爾氏の80歳の誕生日を記念するコンサートのダイジェストと、
小澤氏本人へのインタビューを交えて、
今までの80年の歩みを振り返るという1時間の番組でした。
その日の深夜に、
2015セイジ・オザワ松本フェスティバル「バースデー・コンサート」」が、
約4時間の番組として放映されていました。
上の2つの番組とも、録画して観ました。

約4時間番組のうち、小澤氏の指揮は、
最初のベートーヴェン:合唱幻想曲と、
最後のベートーヴェン:交響曲第2番だけでした。
申し訳ないですが、途中のベルリオーズのオペラと、
バルトークの「管弦楽のための協奏曲」はパスしました。

合唱幻想曲の方は、ピアノのソリストがマルタ・アルゲリッチという豪華さ!
独唱ソリストも華やかなメンバーでした。
交響曲第2番の方は、音楽する喜びが溢れた演奏でした。

ちょうど同じ日(10月11日)に、
NHKEテレの「クラシック音楽館」で、
N響コンサート 第1816回定期公演(2015年9月26日)を放送していました。
ヘルベルト・ブロムシュテットの指揮です。
曲目はベートーヴェンの交響曲第2番と、
同じくベートーヴェンのピアノ協奏曲協奏曲第5番「皇帝」でした。

ピアノ協奏曲第5番の方は、申し訳ないですが、凡演だと思いました。
第1楽章の途中で視聴をやめてしまいました。
しかし交響曲第2番の方は、佳演だと思いました。
小澤征爾指揮の方が「音楽する喜び」だとすれば、
ブロムシュテット指揮の方は、「音楽への愛」が溢れていました。
ヨーロッパの景色が見えてくるようでした。

ベートーヴェンの交響曲第2番の名演は、ときかれると、
私は返答に困ってしまいます。
それほど好きな曲ではないので・・・

2015年10月12日 (月)

変わる狸小路〜おみやげ物はドラッグストアで?

札幌の観光スポットの一つである狸小路。
以前からアジア系観光客、特に中国人観光客が多かったですが、
今では狸小路を歩いている人の半数はおそらく中国人観光客だと思います。

2015年になってから、道内の大手ドラッグストアの一つ、
サッポロドラッグストアーが、
狸小路5丁目のパチンコ店だったところを全面改装して出店しました。
1Fから3Fまでフロアがあります。
その店から何十mも離れていないところにも、
1フロアの大きなサッポロドラッグストアーの店が、
やはり今年オープンしました。
サッポロドラッグストア―は、
狸小路4丁目にも上記2店舗よりは小さめの店があります。
なぜこんなにサッポロドラッグストアーが出店しているかというと、
理由は一つ、中国人観光客の爆買いがターゲットだからです。
興味があって上記2店舗に入ってみました。

最初はサッポロドラッグストアー 狸小路大王ビル店
(狸小路5丁目北)
元はパチンコ店でした。
営業時間は深夜25時まで。
普通のサッポロドラッグストアーの店舗と違うところは、
旅行客の利便に徹した品揃えとなっているところです。
スーツケースや、子どものおもちゃのトミカといったものまで売っています。
もちろんおみやげも充実しています。
こちらの店のお客の7〜8割は中国人観光客だと思いました。

そこから数十m西にある、
サッポロドラッグストアー 狸小路5丁目店では、
中国語(北京語)がさかんに飛び交います。
こちらは23時までの営業です。
買い物カゴいっぱいにいろいろな薬品が詰め込まれていました。
こちらでは、中国人観光客に人気の馬油製品もたくさんありました。
日本製の包丁もたくさん売られていました。
この店でもスーツケースやトミカ、北海道みやげがありました。
どちらの店でも中国語対応はバッチリです。
狸小路といえばおみやげ物店がいくつもありますが、
サッポロドラッグストアーは強力なライバルになりそうです。

中国人観光客の爆買いというビジネスチャンスを見事に射止めた、
積極的な店舗展開だな、と思いました。
ちなみに、狸小路や地下街オーロラタウンのドラッグストアは、
中国人観光客でいっぱいです。
(マツモトキヨシ、コクミンも人気です。)
狸小路はこれからさらに変わるのでしょうか・・・
(私は変わるのは「いい傾向」だとは思っています。)


(参考)
中国人が日本で“爆買い”する4つの理由
「日本攻略」を競う中国人観光客のすさまじきトラベル情報網

2015年10月10日 (土)

道北旅行2015年秋(その3)〜3日目最終日 増毛町から幌加内町・朱鞠内湖経由で帰路へ

道北旅行2015年秋(その3・最終日)です。

今回の旅では、2日目まではどこに行くかある程度考えていましたが、
実は3日目のことは考えていませんでした。
早めに札幌市内に戻って、のんびり過ごそうか・・・
その程度でした。
しかし、今回の旅では、道北地方の特産品である、
そばを一度も食べていないことに気づきました。
(本来は1日目で、JR音威子府駅に行き、
そこの名物である、真っ黒いそばを食べる予定でしたが・・・)
そこで、増毛町から少し遠いですが、
日本一のそばの生産地である、幌加内町に行くことにしました。
幌加内町に行く前に、留萌市の黄金岬に立ち寄りました。
以前1度だけ来たことがある場所でした。
その時は黄金岬で私どもは夕日を眺めました。
今回は朝9時頃の来訪となりました。
黄金岬で撮った写真です。

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留萌市内で給油してから、幌加内町へ向かいましたが、
今回借りたレンタカーはカーナビが付いていないので、
地図と道路標識が頼りでした。
(妻のスマホもありましたが・・・)
本来目指していたルートは、国道239号線の霧立峠を通って、
幌加内町中心部の「交流プラザ」まで行く、というものでした。
しかし、なぜかこの日に限って、道を2回も間違え、
しまいには目指していた方の反対側である深川留萌自動車道の方に出てしまいました。
こうなったら、引き返すのも面倒なので、
実は近道である高速道路経由国道275号線の道を行くことにしました。
結果的には、こちらの道を選んで正解でした。
なぜなら・・・

幌加内町には、予定よりも早く11時前に着きました。
町の中心にある、交流プラザにまずは行きました。
いろいろなパンフレットをいただいた後、
そこからすぐ近くにある、人気の店、
そば屋 八右ヱ門(はちえもん)」に行きました。
開店は11:30でしたが、既に20組以上が順番待ち状態でした。
後でわかったことですが、一番早い人は10:30前から並んでいたとのこと。
こんなに人気店だったとは知らなかった・・・
そういう意味で、道に迷ってしまったことを、
神様に感謝しました!

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開店と同時に、10組程度が店内に呼ばれました。
店の案内をしていたのは、地元の幌加内高校の生徒でした。
「バイト」ではなく、おそらく職場体験のようなものなのでしょう。
幌加内高校は、全国で唯一、
「そば」がカリキュラムの中に正式に組み込まれているところです。

最初の組が入ってから30分経っても、次の組は呼ばれず・・・
結局私どもが店に入店したのは、12時30分の少し前でした。
迷わずに、お目当ての二八そばと田舎そばの「二色もり」を注文しましたが、
あいにく売り切れとのことでした。
限定10食か20食程度なのでしょうか?
周りのお客さん方も、「二色もり」を注文していましたが、
売り切れと聞いて皆がっかりしていました。
(あまりこういうところで苦情を言いたくないのですが、
連休や土日祝日はもう少し融通をきかせて増量してもらいたいものです。)
仕方なく、私も妻も「天もり」を注文しました。
写真です。
もちろんおいしかったですが、ここまで行列する価値はあったかな・・・
(私と妻の結論は、
倶知安町の「農家のそばや 羊蹄山」の方が上、でした・・・)

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せっかく幌加内町まで来たし、もしかするともう来ることがないかもしれないので、
町の中心部から40kmも離れた朱鞠内湖(しゅまりないこ)へも行くことにしました。
朱鞠内湖は地図でみるとすごく複雑な形をしていますが、
実は昭和18年に水力発電のために作られた人造湖です。
出来上がるまでにいろいろ悲劇的な事もあったそうですが、
今はまるで北欧の森と湖のような様相を魅せています。
朱鞠内湖で撮った写真です。

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日本で一番低い温度を記念したモニュメントです。
−41.2℃!
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キャンプ場の近くにある、「レークハウスしゅまりない」で一休み・・・

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朱鞠内湖を出て、あとは帰路へ。
道道251号線をずっと南下したのですが・・・
この道はダートがずっと続くので要注意です。
士別市に出る道の標識が出たら、さっさと曲がってしまうのが無難です。
そうでないと・・・
私どもは、結局まっすぐ進み、
獣道に近いようなダートをひたすら行くことになりました・・・
かなりヒヤヒヤしました。

和寒から高速道路に入り、途中砂川SAで休憩した後は、
まっすぐ札幌へ向かいました。
札幌(厚別区)に着いたのは、18:30頃でした。
最終的に、レンタカー店に車を返却したのは19:30頃でした。
この日の走行距離は385km。
実は2日目よりも長い距離になってしまいました。
3日間でトータル1224kmの道北の旅が終わりました・・・
また機会があれば、道北に行きたいです。
次回こそ、離島にも足を伸ばしてみたいです。

道北旅行2015年秋 バックナンバーです。
(その1)
(その2

2015年10月 5日 (月)

道北旅行2015年秋(その2)〜2日目・宗谷丘陵・豊富温泉から増毛町へ

道北旅行2015年秋(その2)です。

稚内で一夜を過ごして、さあ2日目の始まり!
宿はノシャップ岬のすぐそばだったので、朝食後に
ノシャップ岬へ歩いて行きました。
(すぐ目の前!)

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ノシャップ岬から、ぼんやりと利尻富士が見えました。

宿とノシャップ岬を後にして、稚内公園に行きました。
稚内公園には、有名な「氷雪の門」があります。
稚内公園から望む稚内市の眺めです。

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氷雪の門です。

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氷雪の門のすぐそばにある、九人の乙女の碑です。

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眺めがいい中、悲しみの記憶が刻まれていました・・・

稚内公園の次は、JR稚内駅へ向かいました。
稚内駅周辺には、「日本最北端の線路の碑」と、
稚内港北防波堤ドームがあります。

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稚内駅のすぐそばにある道路標識をよくみると・・・
日本語、ローマ字表記のほかに、ロシア語の表記もありました!

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稚内駅の次は、宗谷岬へと向かいました。
稚内駅から宗谷岬までは30kmほどあります。
(ただし、稚内駅から5kmぐらい過ぎると、信号はほとんどありません。)

宗谷岬とその周辺で撮った眺めです。

この写真(人がいない状態)を撮るのは実は結構難しいです。
なぜなら、観光客がひっきりなしに来るので・・・
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これは「祈りの塔」です。
大韓航空機撃墜事故の犠牲者の追悼のために建てられました。
稚内の丘は、悲しみの記憶が多いのですね・・・
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宗谷岬を後にして、次は宗谷丘陵へ向かいました。
この日最もすばらしい眺めが広がっていたところです。
妻も「感動した!」と言っていました。
北海道の雄大さを感じられるところです。
丘陵と、牛の放牧地と、風力発電の風車が織りなす絶景です。

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宗谷丘陵から、一旦稚内の中心へ戻って、そこから天塩方面へ向かう道に行きました。
稚内から南下すると、進行方向の右手には、
海を隔てて利尻島の利尻富士がだんだん近づいてきました。
道道106号線は、まさに絶景の連続でした!
途中何度も車を停めて、利尻富士を写真に撮りました。

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海岸線の絶景の道を離れ、豊富町に入りました。
雄大なサロベツ原野が広がっています。
少しだけ立ち寄りましたが、湿原の木道を歩くのはしませんでした。

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その後、温泉に石油成分が含まれ、湯治客がよく訪れるという、
豊富温泉へ向かいました。
豊富温泉にはいくつかの温泉宿もありますが、
私どもが行ったのは、町営の「ふれあいセンター」です。
午後2時少し前でしたが、お昼の営業が終わる直前でした。
豊富町独特の鍋でいただくジンギスカンを食べました。
鍋のくぼんだところに水を入れて野菜を煮、
真ん中の平らなところで肉を焼いて食べるというものです。

温泉に入ると、
油性マジックのような匂い(石油成分)が結構しました。
温泉には油が少し浮いていました。
(写真ではお見せできませんが・・・)
一般客用と、湯治客用で浴場が違います。

豊富温泉の次は、車で数分のところにある、
大規模草地牧場(おおきぼそうちぼくじょう)へ行きました。
NHKの「坂の上の雲」のロケ地にもなったところだそうです。
総面積1500ha!
広すぎてカメラに収まりきりませんでした・・・

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豊富町を後にして、次は幌延町のトナカイ観光牧場へ。
トナカイ観光牧場は、幌延深地層研究センターのすぐ隣にあります。
本物のトナカイを間近に観たのは、私どもは初めてでした。
エサをあげることもできます。

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トナカイ観光牧場を後にしたのが、もう夕方4時頃でした。
そこから、宿泊地の増毛町まで、まだ150km以上も残っていました・・・

途中の羽幌町で観た夕日がとても美しかったです!

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北海道の田舎道、特に道北の方は、信号機が何十kmもないことがよくあります。
また、エゾシカが突然飛び出して来ることもあります。
特に夜道は要注意です!
だからこそ、夜に長距離の運転を避けたいところでしたが・・・
増毛町の宿についたのは、夜7時少し前でした。
食事の量がすごかったです・・・
(ただ、宿自体は、もう一度泊まりたいかというと・・・たぶんNoですね。)
初めて、生きた甘エビを食べることになりました・・・
残酷ですが、オイシイですね・・・

この日走った距離は延べ347km。
神様に感謝!
次の日、旅の最終日はあっさり札幌へ帰る予定だったのですが、
さらなる走行距離を走ることになるとは、まだ予想もしていませんでした。
その3に続く)

追記

BS朝日の「人生を変える7日旅」という番組で、
宗谷地方のことを放送していました。
再放送を録画して観ました。

組み体操は学校教育に必要か〜書評:内田良著『教育という病』(光文社新書)

先日(2015年9月末)、インターネット上で、
組み体操のピラミッドが崩れて6人が重軽傷、というニュースを読みました。
6人が重軽傷‥組み体操ピラミッド事故にネットでは批判の声も‥
ちょうど本日(2015年10月5日)、
NHK総合の「ニュース シブ5時」でも、特集をしていました。

事故が起きた巨大ピラミッドでは、計算上、
一番下の段の子には200kgの荷重がかかるそうです・・・
そして、事故件数は平成25年度(2012年)だけでも、
なんと6533件にものぼるとのこと。
「保護者が感動」「子どもたちの達成感」(そして、「教師の自己満足」)・・・
このために、あまりにも大きいリスクではないでしょうか。
しかも、組み体操は学習指導要領には記載がありません。
過去には1億円の損害賠償になったケースや、
事故により頸髄損傷を負い、全身不随になったケースもあったそうです。

巨大化する組み体操の問題を以前から指摘していたのが、
名古屋大学大学院准教授の内田良氏です。
ちょうど今年の6月に、
『教育という病 子どもと先生を苦しめる「教育リスク」』(光文社新書)
が刊行されました。

この本の第1章が、「巨大化する組体操」です。
大小の事故が頻発しているにも関わらず、
未だに「感動」に固執する教員と、「感動」を求める保護者たち・・・
高いピラミッドでは、高さが3〜5メートルにもなり、
本来なら足場を必要とするほどのものです。
(労働安全基準規則によると、2メートル以上の高所作業では、
必ず何らかの安全策が必要とのこと。社会人でさえ法で守られているのに・・・)

この本では、他に、「2分の1成人式」、部活での体罰と事故、
部活動顧問への過重負担(部活動顧問教師は土日も休みがない!)、
柔道界の安全対策についても論じられています。
特に、前述の組み体操と、2分の1成人式、部活動顧問への過重負担については、
教育関係者必読記事です。

感動、感動、感動・・・あるいは「美談」・・・
感動がリスクを見えなくし、
子どもの心の叫びを押し殺してしまうこともあるのです。
目先の感動のために、一生を棒に振ることを生徒に強要するのは、
教育という名の虐待ではないでしょうか?
もっといえば、教師が子どもを使って支配欲を満たしているだけとか・・・

なお、著者の内田良氏の、学校の各種事故についての記事は、
インターネット上で読むことができます。
→「リスク・リポート
統計データについては、

私としては、学校での組み体操の人間ピラミッドは、
2段か3段以上は全面禁止とすべき、と考えています。
まして10段などはもってのほかです。
あと、土日返上の部活動顧問の問題は、
労働基準監督署とか、裁判など、外部の圧力がなければ解決できないと思います。
感動とか美談に酔いしれる教育界に自浄努力を期待するのは難しそうです。

ついでにいえば、小学校の運動会や、学習発表会(学芸会)も、
本当に必要なのでしょうか?
子どもをダシにつかっているだけです。
もっと地道な学習に力を入れるべきなのでは、と考えます。

(2015.10.10追記)
NHKではまた改めて「組み体操」について特集をしていました。
10月10日放送の「週刊ニュース深読み」です。
巨大化する“組み体操” 誰のため? 何のため?
現役小学校教師の声(賛成派)のも紹介されていましたが、
「学校の常識は社会の非常識」と思うようなものでした。
学校の中は北朝鮮なのでしょうか?
乙武洋匡さんのコメントは適切だと思いました。
(参考記事)
ハイリスクでも感動を......組体操「巨大ピラミッド」を行う理由とは?
安全第一の運動会で今なお進化する「人間ピラミッド」の是非

2015年10月 2日 (金)

2015年9月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧

2015年9月のページビュー(PV)数ベスト10記事は以下のとおりです:
(※トップページを除く)
ベスト3までは記事リンクをつけています。

一位.「学び合い学習」は日本の義務教育崩壊を招く!
~おすすめ記事『【解答乱麻】 TOSS代表・向山洋一 亡国の教育「学び合い学習」』
(MSN産経ニュース2012年11月24日掲載)

二位.NHK・週刊 ニュース深読み
「先生は?親は?大人たちは? どうする不登校12万人」(2015年8月29日放送)

三位.NHKEテレ・クラシック音楽館<バッハ・コレギウム・ジャパンのロ短調ミサ>
(2015年8月23日放送)〜金管が惜しすぎ!

四位.オキナワ旅行記リターンズ2015夏(その2)
〜2日目・古宇利島とホテル近くの黄昏時〜

五位.オキナワ旅行記リターンズ2015夏(その1)〜旅行の経緯と1日目〜
六位.2015年8月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧
七位.ウコンは肝臓に悪い?~NHK・ためしてガッテン「肝臓の健康を守れSP」
(2011年6月29日放送)

八位.主の慈しみに生きる人の死は主の目に価高い。 (詩編116:15新共同訳)
九位.ピアノ五重奏曲の甘口辛口〜ドヴォルザーク、シューマン、
フォーレ、ショスタコーヴィチ、ブラームス、フランク・・・

十位.オキナワ旅行記リターンズ2015夏(その3)
〜3日目・渡嘉敷島でシュノーケリング!〜

7月、8月、9月とトップ1は変更なしです。
先月は旅行と音楽の記事がトップ10にいくつか入りました。

紅葉の秋がもう間近です。
今月もご愛読よろしくお願いします。

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