NHK・週刊 ニュース深読み「先生は?親は?大人たちは? どうする不登校12万人」(2015年8月29日放送)
日本国憲法では、義務教育について次のように定めています。
第二十六条 すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。
2 すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。
NHK総合の「週刊 ニュース深読み」で、
「先生は?親は?大人たちは? どうする不登校12万人」
と題して、不登校についての番組をやっていました。
2015年8月29日の放送です。
リアルタイムで観ましたが、はっきりいって、かなり失望する内容でした。
番組も的外れ的な議論が多かったですが、
リアルタイムのツイートも、的外れな意見がほとんどでした。
番組では、不登校への対策として、
スクールソーシャルワーカーの活用と課題をまず提示しました。
不登校児童・生徒あわせて12万人に対して、
スクールソーシャルワーカーは全国に1000人ほど・・・
これでは全然対応できないのは明らかですね。
(確かにスクールソーシャルワーカーはもっと増やすべきでしょう。)
今年の川崎の事件のようなケースや、
貧困・親の精神疾患といったものには対応できると思います。
しかし、大多数の不登校には対応できないと考えます。
いじめや学業不振といった、学校に問題があるものは、
学校側の改善が当然必要です。
しかし大多数の不登校は、
なんとなく学校に行けなくなった、行かなくなったという方が多いのでは、
と私は考えます。
もっと言えば、家にいる方がメリットがあるから、
不登校が長びくことが多いのです。
ゲーム・インターネットやりたい放題、おやつも食べ放題、
いつ起きても、昼夜逆転してもOK!
わざわざ早起きして、いやな対人関係や学業に悩まなくていいなら、
家にいる方を選ぶのではないでしょうか。
文部科学省のHPによると、
日本でも、保護者が子どもに義務教育を受けることを妨害する場合は、
罰則規程があるそうです。
しかし罰則適用はされていないですね。
(よっぽどひどい虐待でも見つかれば別ですが・・・)
→諸外国の事例について
結局、一番手っ取り早い不登校対策は、
正当な理由(心身の危害が及ぶ、病気や障害など)がない不登校については、
保護者に罰則規程を適用させることではないでしょうか。
罰金10万円なら、富裕層には全然痛くないですので、
懲役刑も課せるようにするとか・・・
あと、小中学校も、留年制度や単位制を導入するなど、
学校に行った方がメリットがある、というようにする必要があります。
今の制度では、極端な話、小1から中3まで1度も学校に行かなくても、
卒業証書がもらえてしまいます。
(私はそういう子を何人も知っています。)
学校に行っても行かなくても卒業証書がもらえる制度こそ、
根本的に見直すべきなのです。
それと、番組では、埼玉県の取組として、
不登校児童生徒の「居場所づくり」の取組を紹介していましたが、
たぶん、そういうのを作れば作るほど、ますます不登校は増えると思います。
甘くすればするほどだらけてしまうのです・・・
もちろん、私も、学校に行くのがすべてだとは考えていません。
いじめで精神的に追い詰められるような場合なら、
学校なんか行かなくてもいいと思います。
しかし、心身に危険が及ぶのでなければ、
子どもは学校に行くべきですし、保護者は学校に通わす義務があります。
我々の尊い税金が投入されているのですよ!
番組でコメンテーターの一人が、
「今の学校は成績や部活や対人関係がよくないと難しい」
(つまりそういう基準ではかるのはおかしい!)
みたいなことを言っていましたが、アホかと思いました。
学校って、何のために行くのでしょうか?
学校は保育園ではありません。
勉強するところであり、社会生活を学ぶ場所でもあります。
学校の基本的な機能を無視した、お花畑的発言ですね。
不登校も一応、子どもと親の権利かもしれません。
しかし、それを選ぶなら、本人やその保護者は、
きちんとリスクを背負うべきでしょう。
社会や学校のせいにするべきではないと思います。
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