大胆な意見広告!〜㈱ナガセの「人口増で活気あふれる社会へ 第3子以降に1000万円支給を提言」(2015年5月13日読売新聞朝刊)
2015年5月13日の読売新聞朝刊に、
大きな全面広告がありました。
しかも、意見広告!
「人口増で活気あふれる社会へ 第3子以降に1000万円支給を提言」
というものです。
(ぜひ上記からリンクして一読してみることをオススメします。)
読売新聞には5月13日掲載でしたが、
他紙では既に掲載されていたようですね。
(ほぼ同じ内容の意見広告を、昨年から日経などにも出しているようです。)
意見広告主は、「東進ハイスクール」「東進衛星予備校」、「四谷大塚」や、
「イトマンスイミングスクール」などを展開する、㈱ナガセです。
提言の目玉は、
「第3子以降の出生に対し、国が1000万円の育児資金前渡し金を支給」です。
晩婚化、出生率低下、少子化といった悪循環を断ち切るための、
ずいぶんと大胆な提言だと思いました。
これを読んで、「また国の借金が増える・・・」とつぶやく人も多いでしょう。
しかし、現在政府がすすめている小手先の少子化対策は、
実際のところ、焼け石に水程度の効果すらないと思います。
ましてや、移民の積極的受け入れというのは、
日本の文化や伝統を守るという観点からも、
現在のヨーロッパ社会のように、社会不安を招きやすいという面で、
日本が取るべき道ではないと私は考えます。
この意見広告でも、人口増加策としての移民の積極的受け入れには、
どちらかというと否定的なようです。
(たとえ人口が増えても、
そもそも「日本」と「日本人」が衰退して、中国や東南アジアの人、
あるいはアラブ系の人たちばかりが増えるというのは、
本末転倒なのではないでしょうか?)
出生率が上がる→人口が増える→究極的には、納税者が増える!
1000万円が妥当かどうかはともかくとして、
未来の納税者に投資する、という観点
(意見広告によると、1人あたり1000万円の支出で、
生涯において2億円の国家財政への貢献、とのこと・・・)からは、
「アリ」だと思います。
だいたい、日本の育児は金がかかりすぎるわけです。
子どもを産み育てるという、人間本来の喜びが、
とんだ重荷になっているわけです。
「国の借金が増える」という視点からはいかがでしょうか?
仮に、この意見広告通り、第3子出産で1000万円なら、
貯蓄にまわすよりも、消費にまわる方が多いのでは、と思います。
そうなれば、税収も増え、新たな産業(特に育児教育分野)さえ起こるかもしれません。
デフレで緊縮財政を強いる、財務省の洗脳・呪縛をぶち壊すチャンスです。
ちなみに、「国の借金」というのは財務省とマスコミによるプロパガンダです。
正しくは「政府の負債」です。
三橋貴明氏のブログ「新世紀のビッグブラザーへ」の、
「「いわゆる国の借金問題」というウソ」(2014年5月12日)
という記事から引用します。
(引用)
そもそも、誰かがお金を借りているということは、貸している人がいるわけです。誰が貸しているのか。銀行などの金融機関を介して、「日本国民」が貸しています。日本国民は「いわゆる国の借金」の債権者であり、債務者ではありません。
それにも関わらず、日本の大手紙(だけじゃないですが)は「政府の負債」を人口で割り、
「国民一人当たり800万円の借金」
といった論調で世論を煽ります。何ゆえに「債権者」である日本国民が、債務者であるがごとき扱いをされなければならないのでしょうか。(中略)
要するに、問題は、
「デフレのため、銀行が民間にお金を貸し出さず、お金が貸し出されないため、需要(名目GDPになる投資・消費)が増えず、デフレが継続する」
という、鶏と卵のような状況になっていることであり、「いわゆる国の借金で大変だ~っ!」などと言う話は、我が国には全くありません。
それどころか、「いわゆる国の借金で大変だ~っ!」と政府が支出を絞り、増税をする(そもそもこれが目的)ことで、ますます我が国のデフレは深刻化し、需要が減り、企業の投資意欲が落ち、あるいは企業の業績が悪化し、銀行がお金を貸さなくなり、その反対側で国民や企業が「銀行への貸付金」である預金を増やしてくるため、またまた国債が買いこまれ、名目GDPが成長しないことで税収が減り、「いわゆる国の借金で大変だ~っ!」となり、政府が緊縮財政に走り、ますます我が国のデフレが深刻化し・・・・・。もういいですね。
上記のバカバカしい悪循環を、いい加減に断ち切らなければなりません。
(引用終)
意見広告に全面的に賛成、というわけではありませんが、
これぐらい大胆な提言がいろいろな形で出てくるのは喜ばしいことです。
少子高齢化で「日本はダメだ・・・」という未来しか選択肢はない、
そんなことはありません!
(未来を他人任せにするしかないなら話は別ですが・・・)
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