フジテレビ系・月9ドラマ「デート~恋とはどんなものかしら~」(2015年1〜3月)
久々に「月9ドラマ」を堪能しました。
2015年1〜3月放送の「デート~恋とはどんなものかしら~」です。
主演の杏さん、長谷川博己さんの「恋愛不適合者」ぶりが爆笑モノでした!
助演の俳優さんたちもすごくイイ味を出していました。
1話目から画面に釘付け状態になってしまいました・・・
たぶん不器用な二人もハッピーエンドを迎えるとは思っていましたが、
最終話の最後の最後まで恋の行方が五里霧中状態でした。
「トムとジェリー」よろしく、「ケンカするほど仲がいい」のかな?
ラストシーンの少し手前で、
サブタイトルの「恋とはどんなものかしら」の元となる、
モーツァルトのアリアが流れていました。
それにしても、ちょっとだけ、「高等遊民」的に、
教養ある言葉がポンポンと溢れるのって、イイなと思いました。
(ニートになるのは別ですが・・・)
最終話では、主役の二人がたまたま乗り合わせたバスの中で、
上品だが少しコワそうな老婦人(白石加代子さん)から、
「恋は底なし沼」(だったかな?)みたいな話を聞かされるところがあります。
「百物語」でも語るかのような不気味さ・・・
恋って、愛するって、甘いだけのものではありませんね。
恋するが故、愛するが故の苦しさや切なさ、痛みがあるのです。
たとえば愛する家族のために家事をすることなどは、
愛がなければ、ただの苦役にしか思えないかもしれません。
しかし、自分の喜びよりも、
愛する人の喜びを自分の喜びとできるからこそ、
苦役さえも楽しみに変えることができるのです。
ラストシーン手前の、回想シーンで、
実は二人は随分前から運命の赤い糸(切符!)で結ばれていたことが明かされます。
見事な伏線でした!
最終話での、バスの中で老婦人からもらった1つのリンゴを、
二人で食べあうシーンは、結構官能的な感じがしました。
聖書の「アダムとエバ(イブ)」の話がベースにあるのでしょう。
女は実を取って食べ、一緒にいた男にも渡したので、彼も食べた。
(旧約聖書 創世記3:6新共同訳)
ディズニー映画の「魔法にかけられて」みたいに、
いい意味で、王道ラブロマンスを見事に裏切る斬新な展開が見応えありました。
これからしばらくは月曜の夜はまたテレビ離れしそうです・・・
2015年1〜3月期の連続ドラマでは、満足度は文句なく№1でした!
デート~恋とはどんなものかしら~ Blu-ray BOX※2015年6月発売予定
デート ~恋とはどんなものかしら~ 単行本 (ノベライズ)
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