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2014年12月17日 (水)

ハイドン:交響曲第88番「V字」 聴き比べ4種類〜クナッパーツブッシュ、クレンペラー、ヨッフム、ヴァイル・・・

ハイドンの交響曲聴き比べ第2弾は、第88番「V字」です。
第104番「ロンドン」が第1弾でしたので、
当初は104→103→102→101→100・・・と下がっていく予定だったのですが、
頻繁によく聴く順にすることにしました。
ということで、今回は第88番「V字」・・・
ちなみに、この「V字」という曰く有りげなタイトル、
曲自体には何の関係もないそうです。
(ハイドンの曲の愛称は、たいてい、たわいもないものが多いですね。)

我が家にある4つの演奏CDを録音年順に紹介します。

クナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィル(1958)DREAMLIFE
※MONO


第1楽章;6:19
第2楽章;6:10
第3楽章;4:11
第4楽章;4:08


2枚組。カップリングはブラームス:交響曲第3番他


ヨッフム指揮ベルリン・フィル(1961)DG

第1楽章;6:24
第2楽章;6:15
第3楽章;4:34
第4楽章;3:26


5枚組。「ザロモン・セット」のオマケの1枚。

1枚ものなら・・・
ハイドン:交響曲第88番&第91番&第93番

※タワレコで買った方がお得です。
実は私も最初、こちらを買いましたが、すばらしい演奏だったので、
5枚組の方も買ってしまいました・・・

クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1964)Warner

第1楽章;6:59
第2楽章;5:53
第3楽章;4:24
第4楽章;3:49

Bach Rameau Handel Gluck & Haydn

8枚組。ハイドンはそのうちの3枚。

ブルーノ・ヴァイル指揮ターフェルムジーク(Tafelmusik)(1994)SONY

第1楽章;6:16
第2楽章;5:57
第3楽章;3:30
第4楽章;3:22

Haydn: Symphonies Nos. 41-47 50-52 64

7枚組CD。
このCDジャケットのハイドン、
何となく「今でしょ?」の林先生に似ていませんか?(*^-^)
ちなみに我が家にあるのは違うジャケットですが、中身は同じですので、
入手しやすい方を紹介しました。

この交響曲が気に入ったのは、
第4楽章の愉しさです。
でも、たぶんいきなりクレンペラー盤を聴いても、
立派すぎて愉悦感はないと思います。
私がオモシロイと思ったのは、
クナッパーツブッシュ盤とヨッフム盤の第4楽章を試聴して聴き比べた時です。
ヨッフム盤は颯爽と駆けていく一方で、
クナッパーツブッシュ盤はあたかもSLがゆっくりと進んでいくような印象でした。
もっといえば、馬車とスポーツカーぐらいの違いかもしれませんね。

クナッパーツブッシュ盤はMONOながら音質は良く、
聴いていてMONOということを忘れるほどです。
一番やりたい放題の演奏です。
クナッパーツブッシュ盤の存在があったからこそ、
この曲の愉しさに気づくことができました。
なお、クナッパーツブッシュ盤の「V字」といえば、
ヘッセン放送響のが有名ですが、入手が難しいようです。
(他に、

スマートさではヨッフム盤とヴァイル盤が双璧です。
「V字」を聴きたい時は、ヨッフム盤かヴァイル盤のどちらかを選びます。
ヨッフム盤はモダン楽器でのスタンダードといえる、
非常にすっきりとした演奏です。

ヴァイル盤は古楽器演奏ですが、音の迫力があり、
なおかつ流麗な美しさが全編にあります。
古楽器かモダン楽器か、なんて差異を超えて、
たぶんこの中で最も美しい演奏かもしれません。

クレンペラー盤は、ヨッフム盤とクナッパーツブッシュ盤を聴く前に、
通して聴いてみたのですが、あまりピンときませんでした。
しかし、上記3盤と聴き比べしてみると、
スケールの雄大さでは随一です。

どれか1枚というなら、ヴァイル盤を挙げますが、
どれも揃えておいて損はないと思います。

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