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2014年11月の11件の記事

2014年11月30日 (日)

2014NHK杯国際フィギュアを観て〜印象に残ったのは・・・?

フィギュアスケートのNHK杯、男女シングルとペアが終わり、
GPファイナル出場も決まりましたね。
男子シングルでは羽生結弦選手が4位ながらGPファイナル出場となりました。
ケガの影響で精彩に欠く印象を受けましたが・・・
男子シングルで優勝した村上大介選手!おめでとうございます!
正直言って、ノーマーク状態でした・・・(ゴメンナサイ・・・)

今回の男女シングルのショート、フリーで印象に残った選手は・・・
・アリョーナ・レオノワ選手のショート。
「チャップリン映画のメドレー」という選曲で、
見事なまでに音楽と演技をシンクロさせていました。
表現力では、今季のGPシリーズ(女子)で最も素晴らしかったです。
ほとんどエキシビションに近い感じでした。
冒頭のところから引きつけられました。
ジャンプの羅列ではないフィギュアスケートを久々に観た思いです。
(ガラスが割れる音とか、
あまり音楽的でない音さえも効果的に用いていたのはユニークでした。)
フリーも良かったですが、技術の面でやはり優勝には届きませんでしたね・・・

・加藤利緒菜選手のフリー。
使用曲がプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番第1楽章!
(NHKの字幕では、「ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番」となっていました。
途中からラフマニノフの作品に変わるのかな、と期待していたのですが・・・
単なる字幕間違いでした。)
今年マイブームの1つとなった曲だったので、
この曲を使っている 、というだけで私としては非常にポイント高かったです。
(プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番について記事を書いています。
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番聴き比べ4種〜
アルゲリッチ新旧2種、アシュケナージ、ラン・ラン

プロコフィエフのこの曲の躍動感を十分に表現しており、
シニア初参戦としては見事な演技でした。

・グレイシー・ゴールド選手のショート。
音楽はグリークのピアノ協奏曲から第2楽章、第3楽章の抜粋。
有名な第1楽章を使わず、
静かな第2楽章からダイナミックな第3楽章への変化が、
優美な演技とマッチしていました。
選曲のセンスの良さを感じました。

日本人選手としては、私ども夫婦は特に宮原知子選手を応援していました。
GPファイナル進出こそ逃したものの、
今日本の女子シングルで一番実力がある選手ですから、今後に期待したいです。

蛇足ですが・・・
音楽の面で言えば、
何人もの選手が「オペラ座の怪人」の曲を使うのはいかがなものでしょうか・・・

2014年11月24日 (月)

NHKBSプレミアム・プレミアムシアター「歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」~1762年ウィーン版による~」(2014年11月24日放送)

世界遺産となっている、
「チェコのチェスキー・クルムロフ城内バロック劇場」での収録です。
NHKBSプレミアムの「プレミアムシアター」で、
2014年11月24日(23日深夜)に、
グルックのオペラ「オルフェオとエウリディーチェ」の、
2013年9月、10月の上演を放映していました。

まるで映画「アマデウス」の中で上演されるかのような、
カツラを被った音楽家たちによる演奏・・・
ろうそくの灯りを使っています。
その部分だけ観てもなかなか興味深いものでした。

バロック劇場の舞台装置は、たぶん昔としては画期的だったのでしょうが、
今観ると、たとえばアモールが天から降りてくるところ
(舞台の上から、雲に乗ったアモールがヒモで吊り下げられて降りてくる)などは、
チープな感じがします。
一方、だからこそ、「味がある」演出になっています。

映像は、オルフェオ役のベジュン・メータ(カウンターテナー)が、
控室から出てくるところから始まります。
(これも映像作品としての演出なのでしょうが・・・)
グルック存命中当時では、
カストラートがオルフェオ役をやったのでしょうね。

今回初めて観ましたが、なかなか話は進まず、
あっけなく終わってしまう、という印象を受けました。
ちなみに、「オルフェオとエウリディーチェ」は、
パリ版とウィーン版の2種類あり、
有名な「精霊の踊り」が出てくるのはパリ版の方です。
今回のはウィーン版なので、「精霊の踊り」が出てこなくてちょっと残念・・・

2014年10月25日放送の「ららら♪クラシック」によると、
日本で初めて上演されたオペラが、
実は「オルフェオとエウリディーチェ」とのことでした・・・

合唱、管弦楽共に優れた演奏でした。
映像作品としても秀逸だと思いました。
既にBlu-ray版、DVD版が発売されています。

クリストフ・ヴィリバルト・グルック:
歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」(映画版)[Blu-ray]

テレビ北海道 ザ・ドキュメンタリー「25回目のアンコーラ!札幌の音楽祭PMF」(2014年11月24日放送)

札幌の夏の風物詩としてすっかり定着した、
PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)。
レナード・バーンスタインが創設した世界的な教育音楽祭です。
今年で25回目を終えました。
テレビ北海道で制作した、
ザ・ドキュメンタリー 25回目のアンコーラ!札幌の音楽祭PMF」が、
2014年11月24日に放映されましたので、録画して観ました。
30分番組の前半は、PMFの創設から現在に至るまでの経緯で、
後半は、日本の他の音楽祭との比較と、将来的な展望についてでした。
私としては、後半の方が印象に残りました。
PMFをヨイショする内容で終わるのではなく、
他の音楽祭との比較をする、というのはなかなか良い視点だと思いました。

PMFとの比較として取り上げられたのは、
「草津国際音楽アカデミー&フェスティバル」と、
「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」
(※来年から「セイジ・オザワ松本フェスティバル」と名称変更。)です。

PMFでは、アカデミー生(受講生)は経済的負担せず、
予算約10億円のうち、コンサート収益は約1割で、
残りは自治体の補助金と、企業からの協賛金、
個人からの寄付等によって賄われているそうです。

一方、草津の音楽祭では、受講生の滞在費等は自己負担で、
予算約1億円のうち、
ある程度は受講生が負担して収益が成り立っているとのこと。

サイトウ・キネン・フェスティバルは予算5億円のうち、
コンサート収入が大きな比率を占めるそうです。
(こちらは、PMFや草津の音楽祭と趣旨が大きく異なりますが・・・)

PMFも、スポンサーの撤退等があり、
従来は海外でも行っていたオーディションを、
インターネットの動画を利用したものに変えるなど、
経費を抑えていくみたいです。

番組の最後で、来年からPMFの芸術監督に就任する、
指揮者ヴァレリー・ゲルギエフ氏が、
「バーンスタインの理念を継承する限りPMFは続く」
と語っていたのも印象に残りました。
札幌だけでなく、北海道のあちこちで演奏会を展開するPMF。
これからも続いてほしいものです。

2014年11月22日 (土)

ハイドン:交響曲第104番「ロンドン」"London" 聴き比べ7種類

今年(2014年)の9月頃から、ハイドンの交響曲にハマっています。
(きっかけは過去記事に書いています。
ハイドンはお好き?
〜クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団の演奏でようやく開眼?

とはいえ、ハイドンの交響曲は第104番まであり
(協奏交響曲と番号なし3曲も合わせると108曲!)、
今ようやくハイドン交響曲の集大成である、
ザロモン・セットを聴き始めたばかりという感じです。
今回は番号付き最後の交響曲である、
第104番「ロンドン」を取り上げます。

我が家に現在(2014年11月下旬)ある7種類の録音を、
録音年順に取り上げます。

ヨーゼフ・クリップス指揮ロンドン・フィル(1949)DECCA
(MONO)

第1楽章;6:44
第2楽章;7:24
第3楽章;5:03
第4楽章;5:04

2枚組


カラヤン指揮ウィーン・フィル(1959)DECCA

第1楽章;8:45
第2楽章;8:14
第3楽章;4:22
第4楽章;4:50

カップリング→ハイドン:交響曲第103番


クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1964)Warner

第1楽章; 9:01
第2楽章;10:05
第3楽章; 4:59
第4楽章; 7:10

8枚組
(ハイドンの交響曲は88,98,101,95,100,102,92,104の8曲をCD3枚に収録)


カラヤン指揮ベルリン・フィル(1975)Warner

第1楽章;7:19
第2楽章;8:57
第3楽章;4:24
第4楽章;4:48

カップリング→ハイドン:交響曲第101番、第83番


ショルティ指揮ロンドン・フィル(1986)DECCA

第1楽章;8:41
第2楽章;7:36
第3楽章;5:24
第4楽章;6:45


4枚組※ザロモン・セット全12曲収録


フランス・ブリュッヘン指揮18世紀オーケストラ(1990)DECCA
※古楽器演奏

第1楽章;9:14
第2楽章;8:05
第3楽章;4:35
第4楽章;6:35

カップリング→ハイドン:交響曲第100番「軍隊」収録


シギスヴァルト・クイケン指揮ラ・プティット・バンド(1995)SONY
※古楽器演奏

第1楽章;8:38
第2楽章;8:44
第3楽章;3:22
第4楽章;6:51

4枚組※ザロモン・セット全12曲収録


この7種類に順位づけをするとしたら・・・
1位:クレンペラー盤
2位:カラヤンVPO盤
3位:ブリュッヘン盤
4位:ショルティ盤
5位:カラヤンBPO盤
6位:クイケン盤
7位:クリップス盤

クレンペラー盤は、曲自体の魅力に気づかせてくれた名盤です。
そもそもクレンペラー盤を聴かなければ、
他のCDを聴くこともなかったでしょう。
スケール感が最も大きく、雄大なイメージがあります。
ハイドン=こじんまり、ロココ・・・というイメージを見事に打破し、
むしろ、ベートーヴェン的でさえあることを示しています。
冒頭の響きはモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」を思わせるほど・・・
そこから、長調に転調するところは、
同じくモーツァルトの交響曲第38番「プラハ」を連想しました。
暗い夜が明けて、朝日が街を照らしていく・・・
そんな感じでしょうか。

カラヤン盤は2種類取り上げました。
(実際には、80年代のBPOとのデジタル録音もありますが・・・
多分、購入することはないでしょう・・・)
どちらか1枚をとるなら、迷わずVPO盤を選びます。
録音年代が古いのに、非常に優秀な録音になっています。
VPOの美感、優雅さが魅力です。
BPO盤は優美さよりも力強さを感じます。
クレンペラー盤よりもカラヤン盤を聴くことの方が多いです。
(適度なBGM!)

ブリュッヘン盤は古楽器演奏ということを忘れるほどの、
スケール感ある演奏です。古楽器演奏としては最上の部類に入るのでは?

ショルティ盤は極めて模範的な演奏といえます。
ニュートラルな演奏、とでも言いましょうか・・・
ショルティ盤もカラヤン盤と並んでよく聴きます。

クイケン盤はいかにも古楽器演奏!という感じの演奏です。

クリップス盤は、録音年代が古いので多少音の悪さが目立ちますが、
聴き進むにつれて気にならなくなります。
モーツァルト的な演奏で、こじんまりとした印象を受けます。

ハイドンの交響曲のCDを買うにあたって、
参考にしているサイトを2つ紹介します。
リンク頁は今回紹介している第104番のところです。
ハイドンの交響曲を聴こう
(厳選したおすすめCDが数種類だけなので便利です。)
ハイドン音盤倉庫 - Haydn Recordings Archive
(ハイドンのCDだけで一体何千枚持っているの?と思わず絶句・・・
たとえば第104番だけで100種類以上!)

2014年11月17日 (月)

NHKEテレ・ららら♪クラシック「言葉にできない思いを~ラフマニノフの“ヴォカリーズ”~」(2014年11月17日再放送)

ヴォカリーズとは、もともとは音楽用語で、
「一つ以上の母音を用いて歌う歌詞のない発声練習法」とのことですが、
ラフマニノフの名曲として有名ですね。
2014年11月15日(再放送17日)放送の、
ららら♪クラシックでは、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」を取り上げました。
作品ができるまでのエピソードと、
幸田浩子さんの素晴らしいソプラノの歌声が耳に残りました。
(期間限定で番組HPで視聴できます。)

 

最近は声楽もののCDをほとんど聴かなくなったので、
ラフマニノフの「ヴォカリーズ」を所有CDの中で探してみたものの、
ありませんでした。
(ラフマニノフの「交響曲第2番」のカップリング曲として、
管弦楽版のはありましたが・・・)

 

幸田浩子さんのCD「カリヨン~幸田浩子 愛と祈りを歌う」に、
「ヴォカリーズ」が収録されています。
こちらも素晴らしい歌唱ですが・・・
(試聴してみました)

 

カリヨン~幸田浩子 愛と祈りを歌う

 

他の選択肢として、ナタリー・デセイ(ドゥセ)のCD
「ヴォカリーズ」も試聴してみました。
こちらにはビックリ!
宇宙的な響きというか・・・
そう、「宇宙戦艦ヤマト」のスキャットみたい?
歌声の響きのあまりの美しさに脱帽でした・・・
こちらは購入してみるかも・・・

 

Natalie Dessay - Vocalise

 

私にとっては、至高の「ヴォカリーズ」といえば、
キャスリーン・バトルの歌声でした・・・
ニッカのCMで有名になった「オンブラ・マイ・フ」と同じ
CDに収録されているものです。
(廃盤になっているのは残念・・・)
キャスリーン・バトルとDessayの歌声、どちらを上とすべきか・・・

 

NHKBSプレミアム・プレミアムシアター「アルゲリッチ&バレンボイム ピアノ・デュオ・コンサートほか」(2014年11月17日放送)

NHKさん、やってくれたな・・・
この番組が放送されるのを知ってそう思いました。
ちょっとショック・・・
2014年11月17日(16日深夜)放送の、
NHKBSプレミアム・プレミアムシアターの、
アルゲリッチ&バレンボイム ピアノ・デュオ・コンサート」です。
この放送を知ったのは、
タワーレコード店舗やコンサートホール等で無料配付されている、
コンサート情報誌「ぶらあぼ」です。
毎回、翌月のクラシック番組放送予定はチェックしています。
どうしてショックだったかというと、
CDを既に買っていたからです。
「アルゲリッチとバレンボイムが2台ピアノで共演するCD!」
名前だけで思わず買ってしまいました・・・

アルゲリッチ&バレンボイム デュオ(国内盤)

Piano Duos(輸入盤)

私が買ったのは輸入盤の方です。タワレコで購入しました。
8月に予約して、届いたのが10月中旬。
買ったけど、ハイドンのCDを聴くのに忙しく、
あまり聴かないうちに、テレビで放送とは・・・

モーツアルトの「2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448」は、
「のだめカンタービレ」第1巻で、
のだめチャンと千秋クンが初共演する曲ですね。
バレンボイム→千秋クン、アルゲリッチ→のだめチャン、
と考えると、なかなか見応えのある映像であり、
名演といえる演奏だと思いました。

シューベルトはパスとして、「春の祭典」の方は、
かなりの迫力でした。
2大怪獣大激突?

後半の、
「五嶋みどり&ズービン・メータ指揮
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団演奏会」は、
ブラームスの「悲劇的序曲」、ヒンデミットの交響曲「画家マチス」はパスして、
ブラームスのヴァイオリン協奏曲のところだけ観ました。
水彩画のような淡い演奏でした・・・

先日、NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」で、
五嶋みどりが取り上げられていました。
第243回(2014年11月3日放送)
演奏への真摯さも素晴らしいですが、
番組最後の方の、特別支援学校の生徒たちとの共演のところは、
とても感銘を受けました。
サントリーホール スペシャルステージ2014 五嶋みどり 協奏曲の夕べ

2014年11月14日 (金)

Ave Maria(アヴェ・マリアの祈り2011年版)【編曲】

「アヴェ・マリア」の歌といえば、
グノー(Gounod)の作品
(正確に言えば、バッハの平均律クラヴィーア集第1巻第1曲前奏曲に、
旋律をかぶせたものですが・・・)と、シューベルトの作品が有名ですね。
前者はラテン語祈祷文、後者はドイツ語の歌詞です。
今回は、グノーの旋律及びバッハの伴奏のものに、
2011年に改定された、
日本語の「アヴェ・マリアの祈り」をつけてみました。
(ふと閃いたもので・・・)
テキストは以下の通りです。

アヴェ、マリア、恵みに満ちた方、
主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、
ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、
わたしたち罪びとのために、
今も、死を迎える時も、お祈りください。
アーメン。

伴奏部分及び基本的な旋律は、
手元にある昭和55年発行の『世界名歌曲全集』(東京音楽書院)
PP.238〜240によります。
日本語の歌詞をつけるに際して、次のようなことを考慮しました。
・できるだけ元の音の長さと高さを維持する。
・やむを得ず一つの音を分解する場合も、合計の長さは同じくする。
(例:2分音符1つ+8分音符1つ→8部音符5つ)
・日本語として歌いやすく、聞き取りやすくする。
(1箇所新たに音符を書き加えたところなど、
いくつか例外はありますが・・・)

この編曲が、作曲ソフト「Finale2014」を使っての、
初めての作品となりました。
(最近あまり作曲ソフトを使っていないなぁ・・・)
楽譜上はトレモロになるところ(37小節目)、
ソフトで機会的にトレモロさせることもできるのですが、
音量調節がうまくいかないので、
MIDI版では16分音符を入力してなおかつベロシティ(音の強さ)を
かなり弱くして、それらしく演奏させています。
(なお、36小節目のプラルトリラーはMIDI版では省略しています。)

メロディ(midiファイル)と楽譜(PDFファイル)とは、
下記からダウンロード願います。もちろん無償です。

歌付(歌部分はオーボエの音)
「ave_maria2011_with_vocal.mid」をダウンロード


伴奏用
「ave_maria2011_without_vocal.mid」をダウンロード


楽譜
「ave_maria2011.pdf」をダウンロード


マリアは言った。「わたしは主のはしためです。
お言葉どおり、この身に成りますように。」
そこで、天使は去って行った。

(新約聖書ルカによる福音書1:38新共同訳)
恵みに感謝!

2014年11月 8日 (土)

テレビ朝日のフィギュアスケートグランプリシリーズ2014放送への疑問

2014-2015年のフィギュアスケートGPシリーズも、
第3戦、中国大会まで終わりました。
今シーズンは今までのフィギュアスケート人気を牽引してきた、
浅田真央選手が休養、高橋大輔選手、鈴木明子選手の引退などがあり、
誰もが知るスター選手は金メダリストの羽生結弦選手だけとなりました。
(町田樹選手、無良崇人選手、宮原知子選手、村上佳菜子選手も実力者ですが・・・)
他国の選手も、パトリック・チャン選手が出場しないし、
(もちろん、キム・ヨナ選手も・・・)
女子シングルのロシア選手たちを除けば、あまりぱっとしない感じです。
そういうのもあってなのか、
全6戦のうち(NHK杯はともかくとして・・・)放映権がある5戦の中で、
きちんと日中に地上波放映されるのは3戦(アメリカ、中国、フランス)。
残り2戦は深夜放送で、
地方局(北海道とか・・・)では放映されない有り様です。
(※BS朝日ではきちんと放映されるとはいえ・・・)
放送予定

中国大会でいえば、CMがやたら多く、
日本人選手へのインタビューも多くて、水で薄めたような感じでした。
羽生選手と中国の閻 涵選手が衝突するというアクシデントがあってから、
羽生選手が無理してフリーに出場するところは、
人によっては感動モノなのでしょうが(「あしたのジョー」の世界?)、
私としては、今後の事を考えて、出なかった方がよかったのでは、
と思いました。
はっきり言って「無謀・無茶」だからです。
(命に関わるレベルに近いのでは?)
それにも関わらず、解説者がやたら羽生選手を賞賛して、
感動を煽っていたのには辟易しました。
「羽生、もういいよ!」とテレビに向かって言ってしまいました・・・
羽生 負傷も堂々2位 アクシデント乗り越え4分半演じきった

痛みに耐えてやり遂げることは確かに立派ですが、
時には勇気ある撤退も必要なのでは?
満身創痍のボロボロの演技で150点代というのは、
単なる同情票なのでは、とジャッジも疑ってしまいました。

テレビ局としてはCMでウハウハなのでしょうが、
一視聴者としてはウンザリな感じです。
それに、日本人選手が出ないからといって、
ペアとアイスダンスは全く無視という放映のあり方も、
そろそろ見直すべきなのでは?
(リアルタイムにこだわらないなら、
BS朝日での放送の方をおすすめします。)

2014年11月 6日 (木)

ディズニー映画「シンデレラ」(Cinderella)〜絵の美しさが驚異的!

「シンデレラ」(Cinderella)」といえば、
かぼちゃの馬車、ガラスの靴、継母からの虐待・・・と、
お話と要素はよく知られていますね。
知っているからこそ、あえて観てみよう、
という気に今までならなかったのかもしれません。

フランス映画「美女と野獣」を観て、
姉たちに疎まれる主人公・ベルの姿から、
「シンデレラ」の話を想起し、ようやく実際に観てみよう、
という気になりました。
TSUTAYAでBlu-rayをレンタルして、妻と一緒に観ました。
1950年公開とのことですが、
絵の美しさが驚異的でした!
フェアリー・ゴッドマザー(Fairy Godmother)が出てきて、
魔法でかぼちゃの(4頭立ての)馬車(coach and four)と、
ステキなドレスを作り出すところは美しさの極みでした・・・
美しすぎて、目が少し潤んでしまったほどでした・・・

話そのものはよく知っているので、
たとえ途中で継母その他に虐げられても、
最後はハッピーエンドが待っているので安心です。
それよりも、途中の何気ないシーン
(例えば、掃除をするシーン→シャボン玉の描写が実に美しい!)
にとても感心しました。
一つ一つのシーンが絵画のように美しいし、よく動く!

話の途中は、なんとなく「トムとジェリー」みたいなところが多かったです。
チャーミング王子はほとんど人格がない感じですね。
そして、継母(トレメイン夫人)の意地悪さ・・・
多少の難点はあったとしても、それを補って余りある映像の美しさに魅了されました。

シンデレラ ダイヤモンド・コレクション [Blu-ray]

余談ですが、2008年に公開された(※日本にて)「魔法にかけられて」の、
いくつかのシーンで、「シンデレラ」のパロディがあるのだと、
はっきりとわかりました。

2014年11月 3日 (月)

フランス映画「美女と野獣」2014年版と1946年版の見比べ

2014年11月1日(土)は映画の日だったので、
妻と一緒に、フランス映画「美女と野獣」を観に行きました。
ちょうど、11月1日からの公開でした。
7割方座席は埋まっていました。
カップルが多かったかな?

かなり前に、
同じくフランス映画の「美女と野獣」(1946年 ジャン・コクトー監督)を
TVで観たことがあります。
そして、「美女と野獣」といえば、ディズニー映画がありますね。
どうしても、この2つの作品と比較しながら観てしまうことになります。
(この2作との比較は後で述べます。)

まずは、今回観た最新作の「美女と野獣」についての感想です。
やはり、映像技術の進歩は驚異的です。
後半の描写はCGなくしてはありえないものです。
(「進撃の巨人」みたいな印象のシーンがあります。)

一番の見ものは、ヒロインであるベルの豪華な衣装です。
服飾が好きな人なら、ドレスを見るだけでも映画を観に行く価値があります。
ディズニーの「美女と野獣」と比較さえしなければ、
それなりに満足が行く作品かもしれません。

映画では、どうして王子が野獣になってしまったか、
その過去について1946年版、ディズニー版以上に丁寧に描かれます。
NHKBSプレミアムでやっている海外ドラマ「ワンス・アポン・ア・タイム」みたいに、
過去と現在が交錯する展開でした。

一方で(ここからは少し辛口評価かも・・・)、
ディズニー版で描かれた、ベルと野獣の心の動きが、
あまり触れられていません。
特に後半は、CGによる大スペクタクルに逃げてしまったような感じが・・・
それと、野獣の魔法が解けて、王子の姿に戻るところは、
ちょっとガッカリかも・・・

映画を観終わってから、
しばらく妻とこの映画についてあれこれ語り合いました。
その中で、昔の実写版の「美女と野獣」(1946年版)も観てみよう、
ということになり、TSUTAYAでレンタルしてきました。
(ディズニー版も借りようと思ったのですが、人気作のため、全部貸出中でした・・・)

1946年版は、映像がやはりかなり古いのと、
元々のフィルム自体の欠損(?)等もあり、かなり見づらいです。
(地震が来たかのように、画面が揺れるところが結構あります。)

1946年版では、2014年版のような大スペクタクルはありません。
その分、特に野獣の描写(姿は醜いが、心は美しい)や、
ベルの心の変化は2014年版よりもきちんと描かれています。
愛がすべてを変える、というこの物語のテーマをきちんと描いています。
あと、ベルの衣装の変化は、2014年版以上にあります。
元々は、「シンデレラ」みたいな話だったのですね。
(意地悪な二人の姉!)
1946年版を観ると、2014年版に受け継がれているところがよくわかります。
とはいえ、2014年版は、単に1946年版のリメイク、ということではありません。
王子は、1946年版の方がイケメンかな・・・

1946年版、ディズニー版、2014年版の3つを比較すると、
最も感動するのは、やはりディズニー版です。
ディズニー映画の中でも最も感動的な作品なのでは?
(過去記事あります。
映画「美女と野獣」は恋愛の教科書
とはいえ、3作ともそれぞれ観る価値があると思います。

ところで、ディズニー版の「美女と野獣」を、Amazonで調べたら、
とんでもない値段がついていました・・・
(※2014年11月2日現在)
何!34500円だと〜(定価の10倍!)

ディズニー版「美女と野獣」


1946年版「美女と野獣」


2014年版のノベライズ版(らしい)

2014年11月 1日 (土)

2014年10月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧

2014年10月のページビュー(PV)数ベスト10記事は以下のとおりです:
(※トップページを除く)
ベスト3までは記事リンクをつけています。

一位.紅葉深まる豊平峡2013秋〜大渋滞・大混雑でしたが・・・
二位.孤独のグルメ と 給食のグルメ???
三位.「学び合い学習」は日本の義務教育崩壊を招く!
~おすすめ記事『【解答乱麻】 TOSS代表・向山洋一 亡国の教育「学び合い学習」』
(MSN産経ニュース2012年11月24日掲載)

四位.NHKEテレ・クラシック音楽館
N響コンサート 第1787回定期公演(2014年10月5日放送)

五位.ハイドンはお好き?〜
クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団の演奏でようやく開眼?

六位.NHKBSプレミアム・プレミアムシアター
「ナタリー・デセイ&ミシェル・ルグラン・イン・ベルサイユ」
(2014年9月22日放送)

七位.アニメ「ガンダム Gのレコンギスタ」第1・2話〜ガンダム弱すぎ?・・・
八位.ウコンは肝臓に悪い?~NHK・ためしてガッテン「肝臓の健康を守れSP」
(2011年6月29日放送)

九位.紅葉の藻岩山旅行〜2014年10月体育の日に
十位.「学びあい」という美名の下の教育の堕落~
NHKEテレ・ETV特集「輝け二十八の瞳 ~学び合い 支えあう教室~」
(2012年2月5日放送)


先月は豊平峡へ行った2013年の過去記事がアクセス数を伸ばして、
突如1位になりました。
アニメネタ記事も2本ランクインしました。
「学び合い」ネタも相変わらず根強いアクセス数です。

札幌では、既に初雪が降りましたが、積雪はまだまだみたいです。
黄金色のイチョウ並木ももうすぐ終焉のようです・・・
今月もご愛読よろしくお願いします。

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