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2014年10月 6日 (月)

ハイドンはお好き?〜クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団の演奏でようやく開眼?

ハイドンの交響曲は苦手でした。
理由は、退屈な感じがするからです。
キレイだけど、耳に残らない、所詮は貴族のBGM音楽・・・
(貴族のBGM音楽というなら、モーツァルトやバッハだって同じですが・・・)
交響曲というジャンルは、
私にとってはクラシック音楽の中で二番目に好きなものですが、
(一番は協奏曲!)
主要な交響曲作曲家では、
ハイドン、シューマンのはどうも触手が伸びませんでした。
(ただし、ハイドンでもピアノ協奏曲Hob.XVⅢ:11や、
チェロ協奏曲第1番、トランペット協奏曲Hob.VIIe-1は以前から好きでした。)

先日、CDのコレクション整理
(スペースが限られているので、あまり聴かないものは即処分!)をしていた時、
以前買ったクレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団による、
バッハからハイドンまでの曲を集めたCDBOXをどうするか迷っていた時、
気まぐれで、
全然聴いていなかったハイドンの交響曲を聴いてみることにしました。
曲は交響曲第100番「軍隊」。
宇野功芳センセイの『クラシック名曲名盤総集編』でも絶賛されていた演奏です。
でも、退屈なら5分で聴くの止めようかな・・・
ところが、聴いてみると意外にもなかなかいい曲ではありませんか!
クレンペラーの雄大な指揮も魅力的でした!
いや、クレンペラーの演奏だからこそ、「貴族のBGM」といったレッテルを超えて、
初期のベートーヴェンやモーツァルトの交響曲にも肉薄するような、
内容が充実した作品だということが実感できました。
喩えて言うなら、モーツァルトやベートーヴェン、ブラームスなどは、
フランス料理やイタリア料理のフルコースなのに対して、
ハイドンは精進料理のようなものなのかもしれません。
地味だし、けばけばしい味付けはないものの、
実は滋味豊かだったりして・・・
第1楽章、第2楽章が特に魅力的です。
メンデルスゾーンの「結婚行進曲」みたいなフレーズが出てきたり・・・
(ここで私ども夫婦は苦笑・・・)

とはいえ、クレンペラーのCDBOXにある曲のうち、
今のところ、曲の楽しさがようやくわかったのは、
前述の100番「軍隊」と、102番、104番「ロンドン」ぐらいですね。
まだ聴き比べをしたい、というレベルではありません。

意外にも、ここ数ヶ月、20世紀モノの曲(バルトークやプロコフィエフ、マーラー等)
ばかり聴いていたから、逆にようやく良さがわかったのかもしれませんね。
神のなさることは、すべて時にかなって美しい。
(旧約聖書 伝道者の書3:11新改訳)

Bach Rameau Handel Gluck & Haydn

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コメント

「題なし」の及川様、コメントありがとうございます。
吉田秀和のハイドン論の紹介、参考になりました。
クレンペラーの指揮で曲の真価がわかった、というのはいくつもあります。
たとえばフランクの交響曲やマーラーの交響曲第7番、「大地の歌」、ベートーヴェンの交響曲第4番、メンデルスゾーンの交響曲第3番、ベルリオーズの幻想交響曲など・・・
モーツァルトの交響曲でも素晴らしい演奏を残していますね。特にモーツァルトの交響曲では今やクレンペラーの演奏が私にとっては絶対基準です。
ハイドンもクレンペラー盤でもっと聴き込んでみたいと思っています。

てんしな?日々さん

「題なし」の及川です。

私も実はクレンペラーの指揮によって、ハイドンの交響曲が「実は凄い作品だった」ということを得心するに至りました。

吉田秀和のハイドン論に、的確で破綻のない構成で作曲することが如何に難しいことであるか」と言ったことが書かれていたのがハイドンを改めて聴いてみようと思ったキッカケでしたが、モーツァルトが良かったのでクレンペラーを選び、それが大正解だったのです。
私は101番なんかも凄くいいと思いました。

それと、104番の冒頭の音型は、ショスタコーヴィチの15番のエンディングで出てくるものと同じだということが分かりました。

そらに言えば、後期ザロモンセット全体として、ベートーヴェンに続く太い流れを感じ取りました。

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