伊福部昭のCD「協奏三題」と「釧路湿原」(fontec)
NHKEテレの「伊福部昭の世界~「ゴジラ」を生んだ作曲家の軌跡~」
(2014年8月30日放送)を観て、
伊福部昭のCDをタワーレコードのサイトで3枚買った、というのを、
8月31日の記事で書きました。
→NHKEテレ・伊福部昭の世界~「ゴジラ」を生んだ作曲家の軌跡~(2014年8月30日放送)
さっそくそのCDが届いたので聴いてみました。
なお、Amazonのサイトのを紹介していますが、
タワーレコードで買った方が断然安いですよ。
・伊福部昭: 協奏三題(ピアノと管弦楽のためのリトミカ・オスティナータ, ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲, 二十絃筝とオーケストラのための交響的エグログ)<タワーレコード限定>
井上道義指揮東京交響楽団他
・伊福部昭: 釧路湿原 交響的音画<タワーレコード限定>
大友直人指揮新星日本交響楽団
・伊福部昭: ヴァイオリン協奏曲 (ピアノ・リダクション) -第1番(協奏風狂詩曲), 第2番
佐藤久成 (vn)、 岡田将(p)
このうち、特に気に入った曲だけ取り上げます。
「協奏三題」には、
「ピアノと管弦楽のためのリトミカ・オスティナータ」、
「ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲(ヴァイオリン協奏曲第1番)」、
「二十絃箏とオーケストラのための交響的エグログ」
の3曲が収録されていますが、おすすめはなんといっても、
「ピアノと管弦楽のためのリトミカ・オスティナータ」です。
ミニマル・ミュージック風の、反復が多い(オスティナート)メロディは、
意外にも聴きやすく、聴いていて飽きません。
時折、伊福部昭のサインのような、
「ゴジラのテーマ」みたいなところが出てくるのはご愛嬌です。
(ヒッチコックが自分の作品に出てくるようなもの?
あるいは、バッハがB-A-C-Hを、ショスタコーヴィチがD-S-C-Hを
自分の作品に織り込んでいるようなものでしょうか?)
全編演奏するのに相当な困難を覚えるような曲ですが、
聴いていると、音でサッカー(かラグビー)をやっている感じです。
20世紀後半のピアノ協奏曲の名曲なのかもしれませんね。
(今まであれば、吉松隆のピアノ協奏曲「メモ・フローラ」と、
マイケル・ナイマンのピアノ協奏曲を挙げていましたが・・・)
ジェットコースターで地中を駆け抜けていくような感じです。
交響的音画「釧路湿原」は、全曲通して聴いても30分ほどです。
(ちょっとCDとしてはもったいないかも・・・)
おすすめは「春」です。
収録順では、一番最後ですが、収録順にこだわらず、
春→夏→秋→冬(→春)の流れで聴いた方がいいのでは?と思いました。
音だけで情景が豊かにひろがってきます。
ほぼ映画音楽みたいなものです。
ヴァイオリン協奏曲の方は、まだ好きになるまでには至っていません。
「ゴジラのテーマ」の原曲なんだ、程度の認識でしょうか・・・
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