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2014年8月31日 (日)

NHKEテレ・伊福部昭の世界~「ゴジラ」を生んだ作曲家の軌跡~(2014年8月30日放送)

2014年は作曲家・伊福部昭の生誕100年にあたります。
生誕100年と、ゴジラ上映60年という節目の年にあたって、
再び伊福部昭の作品が脚光を浴びています。
ともすると、「ゴジラ」の作曲家という面しか取り上げられないですが、
2014年8月30日にNHKEテレで放送された、
伊福部昭の世界~「ゴジラ」を生んだ作曲家の軌跡~」は、
作曲家の生涯と作品を1時間で俯瞰すできる好番組でした。
既にNHKでは、2014年7月の「ゴジラ映画」9作放映にあわせて、
音で怪獣を描いた男 ~ゴジラ VS 伊福部昭~」(2014年7月6日放送)という形で、
「ゴジラ」に特化した内容で伊福部昭を取り上げていました。
(こちらも興味深く視聴しましたが・・・)
再現ドラマも交えた構成と、ゴジラの声の秘密など、
飽きさせない番組構成でした。

今回放送された、「伊福部昭の世界~「ゴジラ」を生んだ作曲家の軌跡~」では、
「ゴジラ」の扱いはかなり控えめで、
その代わり、初期のピアノ作品「盆踊」、
チェレプニン賞に輝いた「日本狂詩曲」に始まって、
舞踊音楽や映画音楽を除く戦後の主要作品、
晩年の箏曲に至るまでをポイントをついて取り上げていました。

番組の中で取り上げた曲で、私が興味を持ったのは、
「ゴジラのテーマ」の原曲がある、
「ヴァイオリンと管絃楽のための協奏風狂詩曲(ヴァイオリン協奏曲第1番)」と、
「ピアノと管弦楽のためのリトミカ・オスティナータ」(ピアノは完全に打楽器!)、
「二十絃筝とオーケストラのための交響的エグログ」です。
(思わず、早速タワーレコードのサイトでCDを買ってしまいました・・・)

音楽評論家の片山杜秀氏の熱い思い入れあるコメントと、
作曲家の吉松隆氏や池辺晋一郎氏、
伊福部昭の弟子にあたる作曲家・和田薫氏のコメントや楽曲分析が、
実に興味深かったです。
この番組を観なければ、私にとって伊福部昭は、
「ゴジラ」の作曲家だけの存在のままだったでしょう。
作曲家の多面性と作品のすばらしさに開眼させる内容でした。
CDが届くのが楽しみです。

あと、「へぇ〜」と思ったのは、
緊急地震速報のチャイム音が、
「シンフォニカ・タプカーラ」の一部を使って、
伊福部昭の甥の伊福部達氏によって作成された、
というところでした。

ちなみに、私が今回タワーレコードのオンラインストアで買ったのは、
以下の3枚です。
(リンクは張りません。タワーレコードのサイトで検索願います。
伊福部昭作品に関して言えば、
Amazonで中古盤を買うより断然お得なのが多いです。)

・伊福部昭: 協奏三題(ピアノと管弦楽のためのリトミカ・オスティナータ, ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲, 二十絃筝とオーケストラのための交響的エグログ)<タワーレコード限定>
井上道義指揮東京交響楽団他
※迫力満点そうな感じですね・・・

・伊福部昭: 釧路湿原<タワーレコード限定>
大友直人指揮新星日本交響楽団
※番組では取り上げられていませんでしたが、
北海道らしい作品ということで・・・
どんな曲か未聴です。

・伊福部昭: ヴァイオリン協奏曲 (ピアノ・リダクション) -第1番(協奏風狂詩曲), 第2番
佐藤久成 (vn)、 岡田将(p)
※番組でもこのコンビで「協奏風狂詩曲」を演奏していました。

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