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2014年7月29日 (火)

NHKBSプレミアム・ゴジラ映画特集(2014年7月)9作品を観て

ハリウッド版Godzillaの公開と、ゴジラ上映60周年記念として、
NHKBSプレミアムで、2014年7月にゴジラ映画9作品と、
関連番組を放送していました。
(関連番組と、ゴジラ1作目については、以前記事を書きましたので、
よろしければお読みください。)
NHKBSプレミアム・「ゴジラの大逆襲~お前は何者なのか」(2014年7月5日放送)
&映画「ゴジラ」(1954年版)(2014年7月8日放送)

関連番組で前回書いていないものとしては、
音で怪獣を描いた男 ~ゴジラ VS 伊福部昭~」があります。
こちらも観ました。
ゴジラの鳴き声がどうやってできたのかと、
作曲家・伊福部昭の人物像を知ることができました。
出身地・釧路でのことにも触れていました。

さて、今回NHKBSプレミアムで取り上げた9作品、
どれも録画して観ましたが、
正直言って、まるきり駄作というのもありましたので、
そういう作品は、早送りして観ました。
よって、必ずしも全部きちんと観た、というわけではありません。
9作品は以下のとおりです。
(以下、引用はNHKホームページから)

■ゴジラ 60周年記念 デジタルリマスター版(1954年/日本)
7月8日(火)午後9:00~
出演:志村喬、河内桃子、宝田明、平田昭彦、堺左千夫 ほか

■ゴジラ(1984年/日本)
7月15日(火)午後9:00~
出演:小林桂樹、田中健、沢口靖子、宅麻伸、夏木陽介 ほか

■モスラ対ゴジラ(1964年/日本)
7月21日(月・祝)午後1:00~
出演:宝田明、星由里子、小泉博、ザ・ピーナッツ、藤木悠、佐原健二 ほか

■三大怪獣 地球最大の決戦(1964年/日本)
7月22日(火)午後1:00~
出演:夏木陽介、小泉博、星由里子、若林映子、ザ・ピーナッツ、志村喬、平田昭彦 ほか

■ゴジラVSデストロイア(1995年/日本)
7月22日(火)午後9:00~
出演:辰巳琢郎、いしのようこ、林泰文、大沢さやか、篠田三郎、河内桃子、高嶋政宏 ほか

■怪獣大戦争(1965年/日本)
7月23日(水)午後1:00~
出演:宝田明、ニック・アダムス、田崎潤、沢井桂子、水野久美、土屋嘉男 ほか

■ゴジラVSメカゴジラ(1993年/日本)
7月24日(木)午後1:00~
出演:高嶋政宏、佐野量子、小高恵美、原田大二郎、宮川一朗太、佐原健二、川津祐介 ほか

■ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001年/日本)
7月25日(金)午後1:00~
出演:新山千春、宇崎竜童、佐野史郎、南果歩、大和田伸也、津川雅彦 ほか

■ゴジラ×メカゴジラ(2002年/日本)
7月29日(火)午後9:00~
出演:釈由美子、宅麻伸、中尾彬、水野久美、松井秀喜 ほか


この中でベスト3は次のとおりです。
1位:ゴジラ(1954)
2位:ゴジラVSデストロイア(1995)
3位:ゴジラ×メカゴジラ(2002)

ゴジラVSデストロイア(1995)


ゴジラ×メカゴジラ(2002)


番外として、B級映画としてのチープさがオモシロイのが、
怪獣大戦争(1965)でした。

怪獣大戦争(1965)


2位の「ゴジラVSデストロイア」は伊福部昭の音楽も迫力があり、
ゴジラが「メルトダウン」して消滅するところは崇高な音楽が使われていました。
3位の「ゴジラ☓メカゴジラ」は、
かなり「新世紀エヴァンゲリオン」の影響が強いのでは、とも思いました。
(エヴァの暴走、ヤシマ作戦・・・)
大島ミチルの音楽は、伊福部昭の作品には及ばないものの、
十分迫力と重厚感がありました。
市街地の破壊シーンは迫力がありましたが、
CGの多用はかえってチープな感じがして少し残念・・・

「怪獣大戦争」は、X星人のチープさが結構笑えました(*^-^)
そもそもゴジラなんか使わなくても、地球侵略できたのでは?
とツッコミたくなるほど高度な文明を持ちながら、
あっさり負けてしまうというマヌケさです・・・
ゴジラが「シェー!」のポーズをとる、というギャグもあります。
昔はSF映画だったのでしょうが、今観るとSFギャグという感じです。

ちなみに、1984年版のゴジラは、
怖いゴジラの復活という面では評価できますが、
やはり音楽がイマイチというのがマイナスでした。
(私は劇場公開時に観ましたよ・・・年とったなぁ・・・)

9作品の中では、やはり最初の作品(1954年版)が最も素晴らしい出来です。
何より、音楽が圧倒的なのと、白黒映画ならではの恐怖感・・・
今日的なメッセージも未だに有効です。
なにしろ、この作品がなければ、そもそも他の作品自体がありえないのですから!
改めて、ゴジラという作品の持つ力を思い知りました。
東日本大震災を経て、これらのゴジラ映画を観てみると、
ゴジラが大自然の猛威の象徴であり、人間の罪深さの結晶のようにも思えます。
(水爆実験がゴジラを目覚めさせた、という設定ですから・・・)
NHKでこういう企画をしたのは賞賛に値しますね。

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