バルトーク再発見〜オケコン&弦チェレ、ピアノ協奏曲全集(ただし妻には不評・・・)
バルトークの音楽は、どうもとっつきにくく、
かつてCDを何枚か買ってはすぐ手放してしまう始末でした。
代表作である、
「オケコン」こと「管弦楽のための協奏曲(Concerto for Orchestra)」は、
ショルティやカラヤンの指揮ので買いましたが(いずれも定盤モノですが・・・)、
2、3度聴いただけでほとんど聴かずじまい・・・
(『のだめカンタービレ』で出ていた、
「舞踏組曲」という作品を聴きたかったので・・・)
(参考)ショルティ盤(オケコン&舞踏組曲)
(参考)
カラヤン盤(オケコン&弦チェレ)
あと、ブーレーズがツィメルマン、アンスネス、グリモーをピアノソリストに迎え、
3つのオケを指揮して収録した、ピアノ協奏曲全集も持っていました。
しかし、ピアノ協奏曲第1番、第2番の野蛮さに辟易し、
グリモーの瞑想的なピアノによる第3番をかろうじて聴けた程度です。
(第3番に限って言えば、アルゲリッチ&デュトワ盤も買ったことがあります。)
ブーレーズ指揮 ピアノ協奏曲全集
アルゲリッチ&デュトワ ピアノ協奏曲第3番他
いずれにせよ、「バルトーク=難解、晦渋」
というイメージをぬぐうことはできませんでした。
しかしようやく(年をとったせいかもしれませんが・・・)、
「バルトークもオモシロイかも?」と思える盤2枚に出会えました。
1枚目は、往年の名指揮者フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団による、
SACDハイブリッド盤です。
ライナー盤(SACDハイブリッド)
この盤でたまたま試聴した弦チェレ
(正式名称は「弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽」)の第4楽章で、
「これ、いいかも?」と思い、即座に購入しました。
オケコン、弦チェレと、「ハンガリー・スケッチ」が収録されています。
50年以上の録音と思えないほど鮮明で迫力があります。
特にお気に入りは、オケコンの第5楽章と、
弦チェレの第4楽章です。
もう一つは、アンダ・ゲーザ(昔は「ゲザ・アンダ」と表記されていましたが・・・
ハンガリー系の人は、日本と同じく姓→名の順で表記するのが正しいそうです。)と、
フリチャイ・フェレンツ(これも「フェレンツ・フリチャイ」の方が一般的ですね。)指揮
ベルリン放送交響楽団による、ピアノ協奏曲全集です。
アンダ/フリチャイ ピアノ協奏曲全集
この超名演を聴いて、ようやく第1番、第2番の野蛮で暴力的な曲の、
「楽しさ」がわかったように思えます。
ハードロック、ヘビメタを聴くヨロコビみたいなものでしょうか・・・
(私はハードロック、ヘビメタ共に嫌いですが・・・)
第3番ももちろん名演です。
大都会ニューヨークの光景がなぜか目に浮かんできます・・・
音質もとてもよいです。
ちなみに、第3番の第1楽章の途中に、
「サウンド・オブ・ミュージック」のメロディに似ている旋律がありますよ。
ようやくバルトークの楽しさに開眼したのも束の間、
なんと、普段は私のクラシック音楽鑑賞に文句を言わない、
愛する妻が、顔をしかめて「うるさい!やめて!」と抗議してきました。
トホホ・・・
バルトークは妻には不評でした。
というわけで、バルトークを聴くときにはヘッドホンで、
ということになりました(。>0<。)
« ドヴォルザーク:交響曲第8番聴き比べ〜カラヤン・VPO2種、ジュリーニ、アバド、ブロムシュテット・・・ | トップページ | ブラックでなかった「ブラック・プレジデント」(フジテレビ系火曜22時枠ドラマ)〜良作だが低視聴率だったのが残念・・・ »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 日帰りで積丹町・仁木町・小樽市~海鮮と絶景の旅(2023.7.28)(2023.08.01)
- 日帰り・列車で、富良野・美瑛の旅(2023.7.22)(2023.07.24)
- 百合が原公園の花々(2023.7.16)(2023.07.16)
- 2022年12月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2023.01.12)
- 2022年11月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧~附:2022年11月19日~20日の小樽・ニセコ旅行の写真ベスト(2022.12.05)
「音楽」カテゴリの記事
- noteに投稿しました~「Serenity Prayer(平安の祈り)」(自作曲)のX投稿と楽譜(2024.06.10)
- noteに投稿しました~「詩篇100(自作曲)」のX投稿と楽譜(2024.05.11)
- 2022年12月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2023.01.12)
- 2022年11月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧~附:2022年11月19日~20日の小樽・ニセコ旅行の写真ベスト(2022.12.05)
- 2022年10月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2022.11.03)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント