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2014年5月19日 (月)

NHKBSプレミアム・プレミアムシアター「小曽根真 クラシックを奏でる」(2014年5月19日放送)&NHKEテレ・クラシック音楽館「N響コンサート 第1777回定期公演」(2014年5月18日放送)

ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」はとても好きな曲の一つです。
ちょうど、『のだめカンタービレ』を初めて読んだあたり(10年前くらい)から、
この曲の素晴らしさに気が付きました。
(初めて聴いたのは20年以上も前だと思いますが・・・)
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番
(エレーヌ・グリモー/アシュケナージ指揮)と合わせて、頻繁に聴いていました。
私の愛聴盤は、ファジル・サイのピアノ、クルト・マズア指揮NYPの演奏です。

ラプソディ・イン・ブルー~サイ・プレイズ・ガーシュウィン


さてこの曲、「ジャズ的なクラシックの曲」なのか、
「クラシック的なジャズの曲」なのか、実に曖昧ですね。
(別にどっちだっていいじゃないか、というのが正直なところですが・・・)

前述のファジル・サイの演奏は、余計な即興をつけないでも十分に聴かせるものです。
対して、2014年5月19日に、NHKBSプレミアムの「プレミアムシアター」では、
小曽根真のピアノ、アラン・ギルバート指揮ニューヨーク・フィルによる、
極めてジャズ的な「ラプソディ・イン・ブルー」を放映していました。
ファジル・サイの演奏では16分で終わる曲が、
小曽根版では26分にもなっていました。
つまり、即興演奏が相当含まれている、ということです。
(今年1月18日にBS朝日で放映された、
小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラによる演奏はもっと長く、
約30分でした。もっともこちらはベースとかも入っていますが・・・)

(参考)Gershwin Night [DVD]

※小澤征爾指揮BPO、マーカス・ロバーツ・トリオ


ファジル・サイのスッキリとした演奏に比べると、
さすがに長さを感じますが、
ジャズを堪能できました。

「ラプソディ・イン・ブルー」の次は、モーツァルトのピアノ協奏曲第9番を、
小曽根真が自ら編曲したジャズ版でした。
だいたい30分前後で演奏される曲が、
50分以上のセッションになっていました・・・
原曲を知っている者からすると、あの曲が分解されてこんなになるのか・・・
という別な楽しみがありましたが、
原曲を知らない人にとってはどうなのかな・・・とも思いました。
さすがに後半は退屈を感じてしまいました・・・
(ジャズ好きにはたまらないのでしょうが・・・)

ピアノ協奏曲第9番の原曲版でのオススメは、内田光子/テイト盤です。
(参考)Piano Concertos [Box Set, CD, Import]


話は変わって・・・
2014年5月18日、NHKEテレの「クラシック音楽館」で、
「N響コンサート 第1777回定期公演」(2014年2月19日)をやっていました。
オール・モーツァルト・プログラムです。
指揮者はネヴィル・マリナー。
モーツァルトの交響曲第35番、第39番は聴くのをパスして、
真ん中の「ピアノ協奏曲第22番」だけ視聴しました。
ピアノはティル・フェルナー
番組の途中から観たのですが、ピアノのタッチの美しさに魅了されました。
後で録画したものを観ました。
オケは平凡な演奏ですが、ピアノはセンスがありました。
私にとっては初耳のピアニストでしたが、今後注目してみようかな・・・
バッハの平均律のCDが評判いいみたいです。

(参考)
Bach: Das Wohltemperierte Klavier

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コメント

「題なし」の及川様、コメントありがとうございます。
「ラプソディ・イン・ブルー」のジャズ的演奏については、小澤征爾指揮BPO&マーカス・ロバーツ・トリオといった例外的名演はありますが、基本はスッキリと演奏した方がすばらしい曲なので、好ましくないかな、と思います。余計な味付けは蛇足ですね。ガーシュウィンよりも小曽根真を聴きたい、という人は別ですが・・・
モーツァルトのピアノ協奏曲第9番については言うまでもありません。原曲とジャズ編曲版を比べてみれば、写実的な絵とピカソが描いた抽象的な肖像画ぐらいの違いがあると思います。もちろん、何がステキと思うかは、その人の感性ですが・・・

てんしな?日々さん

「題なし」の及川です。
小曽根真という人について、私はジャズピアニストとしてはそれなりに評価していますが、クラシック音楽で遊ぶのはやめて欲しいと思ってます。
何よりも、「ラプソディ・イン・ブルー」は、断じてジャズではなく、クラシックだと考えています。

関連する私の記事、是非ともお立ち寄り下さい。

http://dainashibekkan.cocolog-nifty.com/music/2012/02/2011924-75f4.html
と、
http://dainashibekkan.cocolog-nifty.com/music/2012/03/n20122272-91ee.html
及び
http://homepage3.nifty.com/tkoikawa/music/opus/paganinirhaps.htm
です。
ご面倒でしょうから極々簡単に言いますと、
1.ピアノの名手でもあったガーシュウィンが、アドリブ=カデンツァ゜を譜面に残していないこと。
2.譜面のどこにも「ここでアドリブを」という指示がないこと。
3.中には「これは参った」と思った演奏もあったが、稀なケースである。(記事にはありませんが、調べて見ると、ヴァルトビューネ2003での、小澤征爾とマーカス・ロバーツ・トリオの共演でした。)
等々です。

ちなみに、これも記事に書いてませんが、ガーシュウィン自身の演奏によって、ピアノソロ版をピアノロールに録音したものをピアノプレーヤー用のデータとしたものを何度も自宅で聴いていますが、アドリブ的なものは一切入れていません。

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