まとめて書評2014年3月(その1)〜花もて語れ11、銀の匙 Silver Spoon 11、他2冊
今パソコンの近くのテーブルには、
書評を書く予定の本が7冊ほど積まれています。
その他に、読んだけどまだ書評を書いていない本がいろいろ・・・
なかなか書評が書けないので、それなら、まとめて短く書いてしまえ・・・
というわけで、今回は4冊の本を紹介します。
1つの本につき本文10行以内で書くことにします。
①片山ユキヲ作『花もて語れ』11(BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
表紙からして躍動感がありますね。朗読コンクール編の始まりです。
主人公ハナは坂口安吾の『風博士』という作品を朗読します。
内容がとてもシュールで、よく視覚化できたなぁ・・・と感心しました。
途中から、人物の顔がパウル・クレーやカンディンスキー、
ピカソなどの抽象画風になっていくところなどが素晴らしい描写でした。
著者の発想力の飛躍に脱帽です・・・
物語の視覚化という点では、今までで最難度かな、と思いました。
②荒川弘作『銀の匙 Silver Spoon 』11(少年サンデーコミックス)
エゾノーに入学してはや1年が経ち、八軒は寮を出ることを決断します。
独立・起業を志す、という展開にはかなりオドロキでした。
八軒の父が、「巨人の星」の星一徹みたいに息子の前に立ちはだかりますが、
八軒は逃げることを選ばず、正面突破を試みるところが、
大きな成長ですね。
次巻から2年生になった八軒達の活躍が描かれるので楽しみです。
③三橋貴明著『学校では絶対に教えてくれない 僕たちの国家 』(TAC出版)
国家とはそもそも何か、どんな役割を果たしているのか、
根本的なところからわかりやすく学ぶことができます。
いかに日教組や左翼系の人たちの頭のなかが「お花畑」か、
いやというほど思い知らされます。
経済や外交、税金、国防、公共事業など、
マスコミや教員団体などの短絡的な決め付け(例:公共事業は無駄遣い)の呪縛、
そろそろ抜け出ませんか?
三橋氏の好著を通して、国家観をぜひ新たにしてみませんか?
④大山泰弘著『働く幸せ 仕事でいちばん大切なこと』(WAVE出版)
冒頭の数頁を読んだだけで、涙がこぼれそうになりました。
現在の福祉のあり方を、知的障がい者の雇用という実例を通して、
根本的に問いなおしてみるきっかけになる本です。
著者は、日本全国の学校の黒板で使われている、
ダストレスチョークでおなじみの日本理化学工業(株)会長の方です。
福祉とは、働くとは、知的障がい者の雇用についてなど、
示唆に富む内容でいっぱいです。
少ない文面では書ききれないので、会社のHPを紹介します。
→障がい者雇用の取り組みについて
→一人ひとりの理解力に合わせた工夫について
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