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2014年3月31日 (月)

NHK総合・“変人”の正論(2014年3月28日放送)〜25分番組では消化不良・・・

明治大学教授の齋藤孝さんが、福澤諭吉に扮して、
お供に山里亮太さんを連れて、
「親友なんていらない!」という福澤諭吉の言葉を手がかりに、
俳優の坂上忍さん、慶応義塾大商学部教授の清家篤さん、
早稲田大学国際教養学部教授の池田清彦さんと対談する、という番組でした。
2014年3月28日放送の、NHK総合「“変人”の正論」です。
録画して視聴しました。

齋藤孝さんは小学校高学年〜高校生向けに、
『スラムダンクな友情論』、『そんな友だちなら、いなくたっていいじゃないか!』
といった本を著しています。

スラムダンクな友情論


そんな友だちなら、いなくたっていいじゃないか! (齋藤孝のガツンと一発文庫)


たとえば、『スラムダンクな友情論』では、

 お互いに高め合う「張りのある関係」が、クリエイティブな友情の関係だ。

(『スラムダンクな友情論』PP.39から引用)
という言葉に代表されるように、単なる馴れ合いの関係ではなく、
お互いに高め合える関係こそが本当の友情だ、と説いています。
NHKでは齋藤孝さんに福澤諭吉の扮装をさせて、
「変人」の主張としての友情論を述べさせていますが、
そんな小道具を使わなくても、
ストレートに齋藤孝さんに自説を述べさせた方がよかったのでは、と思いました。

福沢諭吉の主張、対話者たちの主張それぞれが、
表面的にしか取り上げられず、ひどい消化不良で終わってしまった感じがしました。
少なくとも4回シリーズぐらいにして、
現代の友人関係のあり方と、
たとえば福澤諭吉が友人たちと切磋琢磨しつつ勉学に励んでいった姿を対比するなど、
主張を明確にすべきだったのでは、と思いました。
齋藤孝さんが福澤諭吉のコスプレをした、で終わってしまった感があったのは、
とても残念でした。
着目点はユニークでいいと思いましたが・・・

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