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2013年12月 9日 (月)

「学び合い」の次は「反転授業」・・・教師より子どもが教えあう方が教育効果が上がるというなら、そんな教師はさっさと辞職すべきでは?

最近、NHKEテレの「テストの花道」に時折出演している、
ふくしま国語塾」の福嶋隆史氏のメルマガ
2013/12/08【情報局】No.61 「反転授業」など言語道断」を読みました。
そこで初めて「反転授業」なる言葉を知りました。

「反転授業」とは何かといえば・・・
「反転授業」とは何か? 成績が大幅にアップとの報告も【争点:教育】
という記事から引用します。
(引用)
佐賀県武雄市にある小学校で、2013年11から新しい授業スタイルとなる「反転授業」の試みが始まる。全国私塾情報センターによると、子供たちは授業の動画ファイル(授業ビデオ)を入れたれたタブレット端末(iPad)を持ち帰り、自宅でその動画を見る。学校では授業ビデオではわからなかった点を教え合いながら、応用問題を解くなどするという。
(中略)
現在学校で展開されている授業では「講義を受けること」が主流だが、反転授業では「講義を受けること」は“宿題”となる。教師は説明型の講義を動画として用意し(授業ビデオ)、それを生徒が宿題として家庭などで閲覧しておく。学校での授業時間は、生徒たちが予習で得た知識を応用して問題を解いたり、議論を行ったりする。

学校の授業時間内の講義時間を減らすことで、授業中は教師が生徒ひとりひとりに対して、よりきめ細かい対応をすることができる。また、生徒にとっても、自分のペースで学習に取り組める点もメリットだ。米国カリフォルニア州の公立小学校に勤めるハイフィル先生は、ビデオ授業の動画が何度でも巻き戻せたり、再生速度を調整できる点を評価。
(引用終)

要は、講義→復習、という従来からの授業スタイルを変え、
自宅でタブレット端末(iPad)で動画等をみて予習してから、
学校で講義を受ける、という授業形態のようです。

福嶋隆史氏は今年(2013年)9月の新聞記事や、
11月のNHKでの特集をもとに、
「反転授業」を「学び合い」の発想と同様、
「危険極まりない」と断言しています。

「反転授業」を小学校で行うなど言語道断
武雄市「反転授業」に物申す

特に、家庭に過度の負担を強いることは、
「教師の職務放棄の正当化だ」ともコメントされています。
あと、その予習でわからないことがあれば、
なんと、子供同士で「教えあう」そうです・・・
教師はラクでいいですね〜(´ρ`)ぽか~ん

タブレット端末を学校現場で積極的に使うこと自体には、
私は賛成の立場です。
しかし、教師の手抜きの正当化に用いられるなら、首をかしげざろうえません。

「学び合い」といい、「反転授業」といい、
どうして教師の一斉授業は悪者・時代遅れ扱いされてしまうのでしょうか?
(北海道では、研究授業で軒並み行われている「学び合い」によって、
大いに学力向上が妨げられています・・・)

そんなに、子供同士が学び合い、教えあうことの方が、
教育効果が上がるというなら、教師の大量リストラをやればいいのです。
あるいは、すぐにでも辞表を書くべきでは?
結局、自分たちの教育とその専門性は、
「コドモ先生」以下だ、と告白しているのですから・・・
教師が教えるよりも、子ども同士の方が教育的なんでしょう?
それならば、無駄な税金を使うべきではないのです。
あるいは、日教組系とか全教系のガチガチ反日教員に代わって、
教育も学習塾にアウトソーシングした方が、
確実に学力向上を図ることができると思いますが・・・

従来型の授業で、TOSSの先生方のやり方と、
自画自賛している「学び合い」の先生方とで、
教育効果の検証実験をやれば一目瞭然なのでは?

福嶋氏の記事の中で紹介されていた、
明治図書の「国語教育」誌のあるページの言葉が印象的でした。
(引用)
「教え合う・学び合う」授業は、手抜き以外の何ものでもない。
教師は、専門性を持ってこそ、教師なのである。

(引用終)

一応、批判ばかりではなく、推進・中立の立場の記事も紹介しておきます。
反転授業と単なる予習との違いは何か(反転授業の研究–思索と実践の記録)
今話題の「反転授業」は本当に効果的か?「実践を積み重ねた結果として重要なポイント」
「反転授業」が、反転になるか一回転になるかは結局教師次第
「1人1台タブレット」「反転授業」ICT利活用教育推進へ準備着々/武雄市教委
国内初、小学校での「反転授業」が子供にもたらしたもの
東北学院大学 教養学部人間科学科 准教授 稲垣忠氏

今更ながら反転授業について

先日、OECD生徒の学習到達度調査(PISA2012)の結果が公表されました。
トップは軒並みアジアの国々・都市でした。
ところで、反転学習なるもの、実はアメリカから来たものなのですが、
アメリカの学力順位といえば、日本よりかなり下です。
上位の国(日本)が、下位の国に学ぶのは、なんだか滑稽にも思えますが・・・
金髪と黒船とに未だにヨワイ、愚かな国はもうそろそろ卒業しませんか?

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コメント

ZAPPERさん、コメントありがとうございます。
アメリカ流の教育理論・実践を未だに盲目的に信奉する輩が多いのには辟易します。
効果がアヤシイのに・・・
子どもはみんな天才だとでも言いたいのでしょうか?
教育界にたかるカビやダニを白日のもとに晒す必要が大いにありますね。

こんにちは。
どんどんと、わけの分からない指導法が入り込んできていますね。
なぜ、古き良きものを捨て去ろうとするのかが、まったくもって理解できません。

この記事へのコメントは終了しました。

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