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2013年12月17日 (火)

教育における「キラキラワード」とは?

二千年以上も前に、孔子は「巧言令色鮮し仁(巧言令色鮮矣仁)
とおっしゃっていました。(「論語」学而篇・陽貨篇)
キレイ事で真実を隠蔽してしまうのは、
いつの時代にも絶えることがないようですね。

「綺麗ごと」を真に受けるな!
 「キラキラワード」が日本をダメにする

(横山 信弘 | (株)アタックス・セールス・アソシエイツ 代表取締役社長)
という記事を読みました。
「キラキラネーム」(珍名奇名)は知っていましたが、
「キラキラワード」というのは初耳でした。
記事から引用します。
(引用)
キラキラネームはともかくとして、私は現場に入ってコンサルティングしている身です。目標を絶対達成させるために企業の支援に入っています。すると、どうしても気になることがあります。それは世の中にあふれる「綺麗ごと(きれいごと)」のキャッチコピー。小さな労力で大きな成果を手に入れたい、楽してお金儲けしたいという「射幸心」を煽るコピーが多すぎて、人を迷わせます。勘違いさせるのです。私はこれを「キラキラワード」と呼んでいます。キラキラした「綺麗事(きれいごと)」だからです。こういった「キラキラワード」は「キラキラネーム」と同様、昔はなかったのです。
(中略)
「キラキラワード」だと理解して使うのか、それとも勘違いして真に受けるのかは、個人の問題です。それでも私たち「タイプA」が頑張る理由でも書きましたが、組織全員が「楽して成功したい」「簡単に成功する秘訣がどこかにあるはずだ」と勘違いしたら、組織全体がダメになっていきます。「キラキラワード」があまりに蔓延すると、それこそ日本全体がダメになってしまいます。

射幸心とギャンブルはセット。「キラキラワード」はラスベガスのネオンのようなもの、と覚えておきましょう。ギャンブルはたまにやるから楽しいのでしょうね。
(引用終)

記事を書いた人はビジネスの話を展開していますが、
実際のところ、日本の公教育において、
「キラキラワード」は蔓延しているのではないでしょうか?
キラキラ光るけど中身のないもの、事実をごまかし隠蔽しているもの・・・

教育の「キラキラワード」の最たるものは、
「ゆとり教育」でしょう。
正しくは「学力低下教育」か、「学力緩和教育」とでも言うべきものです。
次は「いじめ」。
実態は暴行だったり恐喝だったり・・・
「いじめの事実を認識していなかった」は実は
「いじめの事実を隠蔽していた」かもしれません。

あるいは「算数の問題解決型授業」、「学び合い」とかも、
正しくは「指導放棄授業」、「発達障がいスポイル授業」、
「塾に丸投げ授業」とでも言うべきものです。

「子どもの輝く瞳」や、特別支援教育の「交流」もアヤシイものです。
本当に子どもの実態をわかっているのか、
それとも教師がそう思い込んでいるだけなのか・・・

学力テストの結果公開についても、
「学校の序列化につながる」とか「子どもを競争に駆り立てる」などと、
「キラキラワード」が使われていますが、
ホンネは「教師の指導力不足が露呈する」なのでしょうね。

小学校での英語の教科化、中学校での英語での授業というのも、
「グローバル社会に向けて」というキラキラワードがありますが、
実態は、TPP後のアメリカ合衆国の属国化を見据えてなのかもしれません。

先ほどの記事を引用して言えば、
「(教育上の)「キラキラワード」があまりに蔓延すると、それこそ日本(の教育)全体がダメになってしまいます。
(※( )内は筆者による追記)

教育界のキラキラワードに惑わされず、
子どもの事実を見極める必要がありますね。

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