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2013年9月30日 (月)

TBS系・The Partner 〜愛しき百年の友へ〜(2013年9月29日放送)〜日越友好にかえってマイナスなのでは?

ファン・ボイ・チャウ(1867ー1940)という人を知っていますか?
ベトナムの民族主義運動の指導者だった人です。
ベトナム独立といえば、ホー・チ・ミンしか知りませんでした。
日本とベトナムの国交樹立40周年を記念して作られたTBS系の2時間ドラマ、
The Partner 〜愛しき百年の友へ〜」で初めて知りました。
100年以上も前の実話を元に作られたドラマと、
現代の日本とベトナムとの関係を描いています。

ドラマ自体は、知られざる歴史に焦点を当てたものですが、
ドラマを視聴しながら、ネット検索して、
ファン・ボイ・チャウと日本の医師、浅羽佐喜太郎との関係が、
どうも史実とドラマが違うらしいというのがわかりました。
細かなところは史実に沿っていたとしても、
描き方は、戦前=悪みたいな自虐史観から抜けられないし、
日本との友好よりも、日本での苦難の方が記憶に残ってしまいます。
これでは、日本とベトナムの友好を描く、
というのに役立っていないのではないでしょうか?

なぜファン・ボイ・チャウが日本にわざわざ来たのか、
(亡命するだけならインドとかタイでもいいわけなのに・・・)
その部分には触れていないのは残念でした。
日露戦争で日本が勝利したというのが、大きな要因のはずなのに、
なんだかボート・ピープルとして「たまたま」日本に漂流した、
という描写になっていたところから、まず視聴者に歴史誤認させています。
日本は冷たかったが、「例外的に」浅羽佐喜太郎とその周辺だけは別・・・
結果として国外追放になったとはいえ、この描き方は残念です。
ベトナムでも同じ作品が放映されたそうですが、日本不信につながらないか心配です。

私が参考にしたサイトは以下の2つです。
■潘佩珠(ファン・ボイ・チャウ)と浅羽佐喜太郎の交流■
日本に学べ、潘佩珠(ファン・ボイ・チャウ)の東遊運動

ちなみに、私ども夫婦には、ベトナム人の知人がいます。
また、最近(2013年)J2のコンサドーレ札幌では、
ベトナムのサッカー英雄、レ・コン・ビン選手が活躍しています。
彼目当てにベトナムから観光客が来るほどだそうです。
今後の日本・ベトナムの友好関係の発展を祈念したいものです。

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