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2013年9月 8日 (日)

NHKBS1・BS世界のドキュメンタリー「私を救ったショパンのバラード」(2013年9月7日放送)

ショパンの「バラード第1番」、
私にとってはそれほど好きな曲ではありませんが、
Youtubeでこの曲を演奏する動画がたくさんある、というのを、
この番組で初めて知りました。
2013年9月7日(6日深夜)放送の、
NHKBS1・BS世界のドキュメンタリー「私を救ったショパンのバラード」です。
イギリスのOxford Film and Television制作で、
原題は「Chopin Saved My Life」です。
「救う」(saved)という言葉を使うのは大袈裟かな、とも思いましたが、
実際、視聴してみると大袈裟でもなく、まさにこう表現するしかない、と痛感しました。

番組HPから、放送内容を転載します。
(引用)
動画投稿サイト上で、演奏する若者や子どもの姿が最も多く投稿されている曲の一つ、ショパンの「バラード第1番ト短調」。ショパンが祖国ポーランドから遠く離れたパリ滞在中に作曲したものだ。180年近く前に作られたこの曲の何が、時空を超えて現代社会を生きる人々の胸を打つのか。
イギリス、グラスゴーに住むポールは、音楽大学に通い始めてまもなく脳腫瘍を宣告された。手術で一命は取り留めたが、記憶の一部を失い、足と右手に後遺症が残った。そんなとき力をくれたのがこのバラード。ポールは左手だけでも演奏したいと、レッスンに通い、知人たちの前で小さな演奏会を開くことになった。
中学生のとき、津波で多くの知人を失った仙台市の泉山桃花さんも、演奏に打ち込む一人。この曲は、震災以来、心の奥に秘めていた苦悩や怒りを表現してくれると感じている。いま「亡くなった人たちのためにも生きることを真剣に考えよう」と、夢に向かって進み始めた。
浅田真央選手も、東北支援のためのアイスショーに選んだこの曲。ウラディミール・アシュケナージやラン・ランなどのピアニストも曲の持つ力について証言する。困難に直面した人々の人生をこの曲がどう“再生”させたのか、当事者たちが語るドキュメンタリー。

(引用終)

番組では、イギリスの青年と、日本の仙台在住の少女の話を軸に、
アシュケナージ、ランラン他計4名のピアニストによる「バラード第1番」への思い、
最後には全曲演奏によって構成されていました。

イギリスの青年の話はまさに「救った」という言葉がふさわしいです。
この「バラード第1番」に惚れて15歳から独学でピアノを学び、
音楽大学に入った矢先、
脳腫瘍を宣告され、手術を何度も受け、記憶の一部を失う中、
ipodで「バラード第1番」を何度も何度も聞くうちに、
失われた記憶が蘇った話、
さらに、運命が追い打ちをかけるかのように、
多発性硬化症を宣告され、右手が麻痺して使えなくなってしまってから、
「バラード第1番」を左手用に編曲して、見事に弾き切った姿は、
言葉を失うほどの感銘を受けました。

一方、日本の少女の話は、それなりの話なのですが、
番組制作者が、なぜこのエピソードを入れるのか、
あまり必然性を感じませんでした。
(生きる力になったのは事実なのでしょうが・・・)
一つのドキュメンタリーとしては、異物的な要素となってしまい、
少し残念でした。

ショパンの曲というのは、たまに聴くこともありますが、
それほど好んで聴くわけでもないし、
バラード集のようなショパン作品の中で比較的長いものは、
どちらかというと敬遠していました。
この番組を観て、ちょっと聴いて(つまり、CDを購入して)みようかな、
と思いました。
聴いてみるなら、下の盤かな・・・

ショパン:4つのバラード、幻想曲、舟歌(ツィマーマン)

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