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2013年7月21日 (日)

高校野球・夏の甲子園大会は児童虐待&児童酷使?〜おすすめWEB記事「暑すぎる高校野球 球児たちの「物語」に冷静な視線」(MSN産経ニュース2013.7.19)

夏の風物誌といえば、高校野球の夏の甲子園大会ですね。
青春の汗と涙と感動・・・
しかし、死者が出るほどの猛暑の中、
高校野球をやらせることが、
本当に高校生の健全育成につながるのでしょうか?

こういう記事を読みました。
暑すぎる高校野球 球児たちの「物語」に冷静な視線
(MSN産経ニュース2013.7.19)
酷暑の中行われた高校野球地区予選埼玉大会で、
熱中症になった選手に対して、
監督や高野連幹部が「何をやっているのか」
「体が慣れていないんじゃないかな」などと
倒れた選手の体調管理を疑問視するかのような発言をしたとの報道がありました。
それに対してついに批判が出始めた、というものです。
死人が出るまでこういった人たちはわからないのでしょうかね・・・

この記事の中でコメントをしている、
スポーツジャーナリストの玉木正之さんは、
以前から高校野球の商業化・NHK等での全国中継の中止を訴えています。
少し古い記事ですが、今も現状は変わらないので、
玉木正之さんが問題提起した記事を紹介します。
学校はスポーツを行う場ではない!
学校教育の場がスポーツ興行の場になってしまっている現状への警鐘です。
もうかれば、高校球児が酷使されても何も言わないのはおかしいのです。
玉木正之さんは以前(どの本でか忘れましたが)、
「高校野球は1回負ければ敗退するのではなく、
サッカーのようにリーグ戦にすべき」ということも主張されていました。
確かに、一発勝負で負ければ終わり、
というのはアマチュアにとってすごく酷です。
全然「教育」になっていないといえます。

ついでに言えば、高校野球のみならず、
公立学校(特に中学・高校)において、
部活が最優先になってしまっているのが、
教師の体罰や学力低下の温床になっている、と言えないでしょうか?
部活動を生徒指導に使う、というようなことはもうやめるべきではないでしょうか?
学校での教育と、高度な専門技術を要するような部活動
(スポーツのみならず、吹奏楽なども)は、切り離すべきです。
教員が過度に部活指導をするため、
日常の授業がおろそかになってしまう弊害を是正すべきです。

(2013年8月18日追記)
アメリカのスポーツメディア関係者にとっても、
日本の高校野球・甲子園大会は「児童虐待」と映っているようです。
「日本の高校野球は狂気的」済美・安楽の敗退に安堵する米国人記者
((SPA! ) 2013年8月17日(土)配信)

(引用)
 準優勝を収めた今春のセンバツ大会、安楽は9日間で5試合に登板し、計772球を投げた。世間が新たな怪物の登場に湧く一方、高校生の“投げ過ぎ”を問題視する声が、日本のみならずアメリカ各地でも上がったことは記憶に新しい。

 アメリカの野球界は、とにかく投手の球数にセンシティブだ。「投手の肩は消耗品」という考え方が広く浸透しており、若い投手の投球過多は将来の故障リスクを高めると考えられている。そのためアメリカでは、小学生のリトルリーグですら投手の投球数が管理されている。

 米国最大のスポーツ専門ケーブル局『ESPN』のスタッフは今年5月、わざわざ愛媛まで足を運び、済美高校と安楽を取材した。日本独特の高校野球文化と球数に対する考え方をテーマに、特集番組を制作したのだ。特集では“Nagekomi(投げ込み)”や”Kaibutsu(怪物)”といった、日本野球特有の文化があることが紹介された。

 そして迎えた夏の甲子園。アメリカのスポーツメディア関係者は今、再び日本の球児たちに視線を注いでいる。

 米Yahoo!スポーツのジェフ・パッサン記者は、アメリカ野球界を代表する論客だ。

 13日に安楽が今大会初登板を終えた翌日には早速、「10代のスーパースター、狂気的な球数、国民的行事 夏の甲子園が帰ってきた」と題した記事で、日本の高校野球に警鐘を鳴らした。

「大人は子供の将来のために存在するのであり、才能を潰してはならない」。長年、野球選手の代理人を務めている団野村氏は以前、日本の高校野球は『児童虐待』だと話している。
(引用終)

ごもっともです・・・

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コメント

「題なし」の及川様、コメントありがとうございます。
玉木氏の高校野球への意見は、
確かに現状から考えると実現性が乏しいのかもしれませんが、
実に正論だと思います。たぶん、本当に夏の甲子園で熱中症による死者が出て、
ようやく正当に評価されるのかもしれませんが・・・
学校は勉強をする場であって、プロスポーツ選手の養成を担うべきではないのに、
部活指導=生徒指導と勘違いしている教員が多かったり、
高校野球をダシにして儲けようとするマスコミがいたりするから、
いつまでたっても変わらないわけです。嘆かわしいことです。

てんしな?日々さん

「題なし」の及川です。
玉木氏、音楽評論家としては、私は全く評価しませんが、スポーツ評論家としては、結構いい発言をしてますね。私は、前者については何冊かの本を読んだ上での結論で、後者についてはテレビのコメントでしか知りませんが。
中には大相撲の八百長問題について、私にはトンデモ発言と感じるしかないコメントをしたりしましたし、本件も実現性には大いに疑問を感じますが、主旨としては大賛成です。

私は親に「学生は勉強が本分」と教えられて育ちましたし、その影響もあってか、プロ野球は大いに楽しんだ時期もありましたが、高校野球というもものには全く興味を持ったことがありません。特に夏の甲子園の時期になると、ニュースでもこの話題で持ちきりになるのが、うるさくて仕方ないのです。

この記事へのコメントは終了しました。

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