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2013年7月20日 (土)

ラプサンスーチョン(Lapsang souchong,拉普山小種)は正露丸の香り?〜鬱な気分を吹き飛ばした一杯

先日、妻と一緒に札幌市北部の、とある紅茶専門店に行きました。
(地下鉄駅のすぐそばにお店がある、とだけ書いておきます。)
いろいろな珍しい紅茶がありました。
中国の紅茶では、キーマン(祁門)は知っていますし、
以前実際に買って飲んだこともありますが、
ラプサンスーチョン
(Lapsang souchong,”拉普山小種”or”正山小種”)なる紅茶は、
そのお店のメニューで初めてみました。
札幌市内のいくつかの紅茶専門店に行っても、確か、
なかったと記憶しています。
(中島公園近くの有名な紅茶専門店ならありそうですが・・・
まだ行ったことがありません。なんとなくコワソウで(^-^;))

実は、この店に来る前、気持ちがなんとなく重い感じがありました。
(個人的な愚痴になるのであえて書きませんが・・・)
待っている間も、妻とあまり話が弾まないほどでした。

私はイングリッシュミルクティーを、
妻はラプサンスーチョンを頼みました。
注文してから10分ほどで紅茶がテーブルに来ました。
さて、ラプサンスーチョンの香りと味は?

ラプサンスーチョンの香りを嗅いだ時、
思わず「???」となりました。
漢方の香り?なんか違うぞ・・・
なぜか小さい頃の記憶と、「おばあちゃんの家」というのが浮かびました。
まさか、「ヨードチンキ」?これも違うみたい・・・

何回か香りと味を楽しみ(?)ながら、
あれこれ記憶を総動員しつつ考えていると・・・
わかった!(o^-^o)
ラッパのマーク、正露丸!!!
でも狭い店内で他のお客さんもいるし、
ちょっと伝えづらいので、妻には、
「わかったけど、ちょっと口では言えないので・・・」と
手帳に答えを書いて見せました。
妻も私が手帳に書き終わるまでに答えがわかってしまい、
小声で「正露丸?」と言ってしまいました(*^-^)

独特な香りはかなり違和感がありましたが、
ティーポットいっぱいの紅茶を飲み干す頃には、
すっかり慣れてしまいました。
妻も最初はかなり戸惑っていましたが、
ポット内の紅茶がなくなる頃には気に入ったようでした。

マルセル・プルーストの小説『失われた時を求めて』では、
主人公がプチット・マドレーヌを紅茶に浸して食べるところから、
過去の記憶が甦り、壮大な小説が紡がれていきますが、
私はラプサンスーチョンの香りから、
幼少期の記憶を思い出し、そこから妻とも話が弾み、
いつの間にか鬱々とした気持ちもどこかへ消散していました。
正露丸が腹痛に効き、ラプサンスーチョンは憂鬱に効くのかもしれませんね・・・
(※個人の感想で、効果を証明するものではありません(*^-^)。)

店内では、『知識ゼロからの紅茶入門』という本がおいてあり、
紅茶が来るまでの待ち時間はその本を読んていました。
なかなか興味ふかい内容でした。


知識ゼロからの紅茶入門


ちなみに、プルーストの『失われた時を求めて』は、
ちくま文庫版で、第1巻「スワン家の方へ」だけは読みましたが、
あとは挫折・・・
(現在ちくま文庫版は絶版のようです。岩波文庫と集英社文庫、
光文社古典新訳文庫で出ています。)


スワン家のほうへ 岩波文庫版


スワン家のほうへ 光文社古典新訳文庫版


スワン家の方へ 集英社文庫版

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